Oger / オジェ

オジェは、シャルドネが畑全体の99.6%を占めるという、コート・デ・ブランでも際立った純粋さを持つグラン・クリュ村です。北のアヴィーズ、南のル・メニル=シュル=オジェと同じ東向き斜面を連なるように共有しながら、ミネラルの鋭さの中にふくよかなリッチさを宿す独自のスタイルを持ちます。1985年に昇格したばかりの若いグラン・クリュですが、壁に囲まれた銘醸区画や老樹のブラン・ド・ブランが、このアドレスの実力を静かに物語っています。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51190
面積 : 15.06 km2
Coomune内の主要な地区
Vertus, Gionges, Voipreux,
隣接するクリュ(Coomune)
Avize, Flavigny, Rouffy, Le Mesnil-sur-Oger, Villeneuve-Renneville-Chevigny, Grauves, Blancs-Coteaux,

「Oger」のぶどう畑

テロワールCôte des Blancs
格付け100% Grand Cru [?]
栽培面積401.9 ha
- Chardonnay400.2 ha (99.6%)
- Pinot Noir1.7 ha (0.4%)
- Pinot Meunier0 ha (0%)
- その他0 ha (0%)

特徴

オジェが生むシャンパンはほぼすべてシャルドネ由来で、ブラン・ド・ブランスタイルが主流です。口に含むと、チョーク質土壌由来の白い石灰のようなミネラル感が最初に広がり、続いてクリームやホワイトピーチを思わせるやわらかな果実の厚みが重なってきます。同じ斜面を持つアヴィーズのキリッとした線の細さ、ル・メニルの金属質な緊張感と比べると、オジェのシャンパンは輪郭の明確さを保ちながらも丸みがあり、飲み始めから親しみやすい印象があります。 ジャン・ミランのTerres de Noëlや、フランク・ボンヴィルのLes Belles Voyesといった老樹区画のキュヴェでは、この豊かさがより濃密に表れます。ちょうど食事の始まりから終わりまでを通して楽しめる懐の深さがあり、魚介のグリルや白身肉のクリームソースなど、少し重みのある料理とも自然に寄り添います。

テロワール

オジェのテロワールは、コート・デ・ブランの東向き斜面が持つ特性をもっとも純粋に体現する場所のひとつです。斜面はほぼ途切れることなく北のアヴィーズから南のル・メニル=シュル=オジェへと続いており、オジェはその中間に位置します。土壌の主体は白亜(チョーク)質で、水はけに優れながらも深層に保水力を備えており、ブドウの根が深くまで伸びることでミネラル分を豊かに吸収します。 同じ斜面の連続体を共有する3村ですが、微細な違いが存在します。アヴィーズがシャープな酸とグリーンがかったミネラルで知られるのに対し、オジェは同じ骨格を持ちながらもふくらみと充実感を伴うテクスチャーが加わります。南に下るル・メニルの緊張感あるミネラリティとも一線を画し、オジェはこの3村の中でミネラルとリッチさのバランスが取れた中間的な個性を発揮します。斜面の向きが朝の日射をしっかりと受け止め、ブドウに均一な成熟をもたらすことが、この豊かさの一因と考えられています。こうした土壌と地形の条件が、繊細さと凝縮感を同時に持つシャルドネを育てる基盤となっています。

詳細

オジェはコート・デ・ブランの中心部に位置するグラン・クリュ村で、ブラン=コトーコミューンを構成するサブコミューンのひとつです。北はアヴィーズ、南はル・メニル=シュル=オジェと接し、この3村はシャンパーニュでも特別な評価を受ける東向き斜面の連続体をほぼ共有しています。村の人口は約577人(2013年)と小規模ながら、登録生産者数は577に上り、グラン・クリュ村のなかでも最多水準を誇ります。

テロワールの核心は、コート・デ・ブランの白亜(チョーク)質土壌と東向き斜面の組み合わせにあります。白亜層は深く続いており、優れた排水性と同時に深部での保水機能をブドウの根に提供します。朝日を正面から受ける斜面の向きは、成熟期に均一で安定した日照をもたらし、酸を保ちながら糖度を高めるという、シャルドネに理想的な条件を作り出します。北隣のアヴィーズと南隣のル・メニルとは同じ地質構造を共有しながら、斜面の傾斜角や土層の深さのわずかな差異が、オジェ固有のリッチさを生み出すとされています。

オジェを語る上で外せない生産者がジャン・ミランです。オジェに本拠を置くレコルタン・マニピュランで、村固有のリュー・ディ「Terres de Noël」からリリースするキュヴェはオジェのテロワールを正直に映し出す1本として知られています。シャルドネの充実感とミネラルの透明感が同居するそのスタイルは、このドメーヌの哲学を端的に示しています。

フランク・ボンヴィル(Franck Bonville)もオジェを代表するRMのひとりです。リュー・ディ「Les Belles Voyes」に老樹のシャルドネを持ち、そこから生まれるヴィンテージ・ブラン・ド・ブランは、凝縮したフルーツとチョーク質のミネラルが重なる複雑な味わいを誇ります。

オジェのグラン・クリュ格付けは比較的新しく、1985年にプルミエ・クリュから昇格しました。同時に昇格したのはシュイィ、ル・メニル=シュル=オジェ、オワリィヴェルジィの4村で、コート・デ・ブランの南部地区における評価の見直しを象徴する出来事でした。また村内には「La Maison de la Mariée(花嫁の家)」と呼ばれるウェディング博物館があり、地元のブドウ栽培農家の一族が管理する観光名所となっています。世界各地の花嫁衣装を収集・展示するこの施設は、ワイン産地としての顔とは異なる、オジェのもうひとつの文化的側面を伝えています。なお、ノーベル平和賞を受賞した政治家レオン・ブルジョワ(1920年受賞)は1925年にこの村で生涯を閉じており、フランス政治史との意外なつながりも村の歴史に刻まれています。

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「Oger」を拠点とするシャンパン銘柄

NMJean Milan
ジャン・ミラン
RMVeuve Eleonore
ヴーヴ・エレオノール
NMHenry de Vaugency
アンリ・ド・ヴォージャンシー
NMChapuy
シャピュイ
NMValentin Leflaive
ヴァランタン・ルフレーヴ
RMVauversin
ヴォーヴルサン
RMd'Ambroise
ダンブロワーズ
RMde la Renaissance
ド・ラ・ルネサンス
RMDemiere Ansiot
ドゥミエール・アンシオ
RMJose Dhondt
ジョゼ・ドント
NMBonnet Gilmert
ボネ・ジルマール
RCChinchilla
シャンシーラ
RMJ. Pierron Leglise
ジ・ピエロン・レグリーズ
RMGantois Louvet
ガントワ・ルーヴェ
NMMenuel Bonnet
ムニュエル・ボネ
RMDomaine Vincey
ドメーヌ・ヴァンシー
NMCharles de la Milaniere
シャルル・ド・ラ・ミラニエール
RCCharles & Guy Moussy
シャルル・エ・ギィ・マウシー
RCKlepka Sausse
クレプカ・サウザ
RCDenis Dremont
デニ・ドレモン
RCDesautels Cuiret
ゾーテル・キュイレ
RMDesautels Roinard
ゾーテル・ロワナール
RMDescotes Carton
デコテ・カートン
RMDescotes Lemaire Vassogne
デコテ・ルメール・ヴァソーニュ
RCDubois Clery
デュボワ・クレリー
RMEdmond Bonville
エドモン・ボンヴィル
RMElie DesCotes
エリー・デコテ
RMFierfort G.
フィエルフォール・G
RCFrederic Lefevre
フレデリック・ルフェーブル
RCGaunel Hemet
ガネル・エメ
RCHerbelet
ユベレ
RMJ. Desautels Pere & Fils
J.デゾーテル・ペール・エ・フィス
RCJarriau Paquet
ジャリオ・パケ
RMLefevre Vandendaele
ルフェーブル・ヴァンデンダーレ
CMPaul d’Echaly
ポール・ドシャリ
RMRene Kint
レネ・キント
de la Destinee
デ・ラ・デスティネ
Nathalie Caque
ナタリー・カクエ
Didier Dzieciuck
ディディエ・デジシェック
NML'Esprit de Chapuy
レスプリ・ド・シャピュイ
RCGromaire Dremont
グロメール・ドレモン
RCDremont & Watelet
ドレモン・エ・ワトレ
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参考情報