Flavigny / フラヴィニー

フラヴィニーは、自村にブドウ畑を持たないというコート・デ・ブランでも異色の存在。隣接するアヴィーズ(グラン・クリュ)をはじめとする名だたる一流畑まで歩いて行ける立地を活かし、世界的グロワーが拠点を構える「セラーの村」として知られています。畑ではなく、醸造の現場からシャンパーニュの傑作が生まれる場所です。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51190
面積 : 7.98 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Avize, Plivot, Oiry, Les Istres-et-Bury, Saint-Mard-lès-Rouffy, Rouffy, Blancs-Coteaux,

詳細

フラヴィニーはマルヌ県エペルネー郡に位置するコミューンで、エペルネから南東へ約15km、ランスから約40kmの距離にあります。標高87〜106m、面積7.98 km²のこの村は、農業用地の96.7%が耕作地であり、シャンパーニュ生産地としては極めて稀な「ブドウ畑なき村」です。西にアヴィーズ(グラン・クリュ)、北にオワリィ、北東にプリヴォ、南西にオジェ(グラン・クリュ)と隣接し、コート・デ・ブランの有力クリュに四方を囲まれた好立地にあります。シャンパーニュの白亜質大地(Champagne crayeuse)の東端に位置するため、コート・デ・ブランの格付けクリュ指定には含まれませんが、インポーターの間では「a village without vines(ブドウ畑を持たない村)」として知られ、優良畑への近さからセラー拠点として選ばれてきた特殊な歴史を持ちます。

フラヴィニーを語るうえで欠かせないのがドント・グルレ(Dhondt-Grellet)です。1986年にEric DhondtとEdith Grelletにより設立され、セラーをフラヴィニーに置きながら、ブドウ畑はクラマン(グラン・クリュ)、シュイィ(グラン・クリュ)、キュイ(プルミエ・クリュ)など約6haに及びます。2010年に息子のAdrien Dhondtがシェフ・ド・カーヴに就任し、2013年よりビオディナミ農法へ転換。自然発酵、長期澱接触熟成、ブルゴーニュ産樽を活用したスタイルで、グロワー・シャンパーニュの世界的銘柄として高い評価を得ています。

村の名はコート・デ・ブランの名門Larmandier Bernierとも縁があります。同ドメーヌはアヴィーズ区域内の「Chemin de Flavigny」に区画を保有しており、かつてはLongitudeキュヴェに、現在は「Les Chemins d'Avize」として独立醸造されています。フラヴィニーという地名はアヴィーズの畑名として生き続けているのです。

地名の由来は中世ラテン語形「Flaviniacum」(1158年初出)にさかのぼり、ガロ・ローマ時代の人名地名接尾辞「-acum」に由来します。畑は持たずとも、コート・デ・ブランの精華を引き出す醸造家たちの拠点として、フラヴィニーの名は静かにシャンパーニュの歴史に刻まれています。

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「Flavigny」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報