Oiry / オワリィ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51530 |
| 面積 : | 10.76 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Avize, Chouilly, Plivot, Cramant, Flavigny, Aÿ-Champagne, |
「Oiry」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Blancs |
| 格付け | 100% Grand Cru [?] |
| 栽培面積 | 88.3 ha |
| - Chardonnay | 87.8 ha (99.4%) |
| - Pinot Noir | 0 ha (0%) |
| - Pinot Meunier | 0.5 ha (0.6%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
オワリィはエペルネの東側、マルヌ川の南に位置するコート・デ・ブランのグラン・クリュ村のひとつ。郵便番号51530、コミューン総面積1,076 haに対して葡萄畑は88.30 haと比較的小さく、村域の大部分は平坦な農地や工業用地が占める。
隣接するのは西にシュイィ(グラン・クリュ)、南西にクラマン(グラン・クリュ)、南にアヴィーズ(グラン・クリュ)で、北側のマルヌ対岸にはマルイユ=シュル=アイ(プルミエ・クリュ)がある。また周辺コミューンとしてはさらにプリヴォ、フラヴィニー、アイ=シャンパーニュも近接する。D3とD9道路が交差するこの村には鉄道と大規模工業地帯も立地し、シャンパーニュ有数のガラスメーカーであるヴェラリア(シャンパンボトル製造)の工場も村内に構える。
テロワール
オワリィの畑はグラン・クリュ17村の中で最も傾斜が緩く、ほぼ平坦に近い地形が最大の特徴だ。シュイィ、クラマン、アヴィーズの東向き斜面の「外延部」に当たり、D9道路の西側に栽培面積のほぼ全域が集まる。土壌の基盤は白亜紀後期(ベロニアン期)の白亜層で、コート・デ・ブラン全域に共通するが、平坦地ゆえに表土のシルト・粘土質が厚く堆積し、斜面部に比べて排水がやや緩やかになる傾向がある。標高は80〜100m前後と隣村の急斜面上部(150m超)より低く、夏季の熱がより蓄積されやすい一方、霜害のリスクは斜面上部よりも抑えられる。ピノ・ムニエの栽培はわずか0.50 haにとどまり、実質的にシャルドネのみの単一品種産地として機能している。
主要生産者
モエ・エ・シャンドンは2012年秋、オワリィに大規模なプレス・醸造施設を開設した。タンク総容量10万 hl(1,300万本相当)に及ぶ高度自動化プラントで、モエの主本拠エペルネを補完するシャンパーニュ屈指の生産インフラだ。この施設の存在がオワリィを「醸造の村」として位置づける大きな要因となっている。
レ・ロッシュ・ブランシュ(Nicolas Gueusquin、NM)は1994年設立のネゴシアン。2012年にモエ・エ・シャンドンの新施設に隣接する形でオワリィへ移転した。自社畑10 haに加え、コート・デ・バールから西部マルヌ渓谷まで広域に及ぶ契約畑280 haを持ち、年産550万本の大量生産体制を誇る。Louis Rozier、Nicolas Gueusquin、French Connection、Henri Favre、Veuve Durandなど複数ブランドを展開し、主にスーパーマーケット向け流通を担う。
マラール(Malard、NM)はアイ=シャンパーニュに本拠を置きながら、製造施設をオワリィに構えるネゴシアン。1996年創業で年産130万本。プレスティージュ・キュヴェ「Lady Style」(2012年発売)でも知られる。
- クリストフ・マルタン(Christophe Martin、RM)— オワリィ、シュイィ、エペルネ、マルドイユなど複数コミューンに計8.5 haの自社畑を持つ小規模レコルタン・マニピュラン。年産3万本以下の丁寧な造りで知られる。
歴史
オワリィは1985年、シュイィ、オジェ、ル・メニル=シュル=オジェ、ヴェルジィとともにグラン・クリュへ昇格した。それ以前はプルミエ・クリュとして格付けされており、17のグラン・クリュ村の中では比較的新しい参入組だ。平坦な地形とグラン・クリュ格付けというミスマッチに見える組み合わせは、エシェル・デ・クリュ制度に基づく格付け見直しの歴史を体現している。現在も生産者数は23軒と17グラン・クリュ中で最少水準にとどまるが、モエ・エ・シャンドンをはじめとする大規模醸造施設が村内に集積し、シャンパーニュの生産インフラを陰から支える要衝として機能している。
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