Demière Ansiot / ドゥミエール・アンシオは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ogerを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Demière Ansiot / ドゥミエール・アンシオ

Demière Ansiot

ドゥミエール・アンシオ

ドゥミエール・アンシオは、コート・デ・ブランの特級村オジェで栽培から瓶詰めまでを一貫して手がけるレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家)。白亜質土壌が磨き上げるシャルドネ100%のブラン・ド・ブランに特化し、澄み切ったミネラル感と繊細な酸を追求する造り手だ。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
Blancs-Coteaux / ブラン=コトー
- 51190 Oger / オジェ [Grand Cru]
所在地8 bis rue de Flavigny, 51190 Oger (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-demiere-ansiot.fr/
Tel+33 (0)3 26 57 90 14
製造業者種別RM
生産者表記SARL DÉMIERE

商品更新情報

特徴・スタイル

ドゥミエール・アンシオが手がけるのは、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン一筋のシャンパーニュだ。オジェの浅い白亜質土壌が水分を適度に保ちながらブドウの根を鍛えるため、生まれるワインは骨格のしっかりしたミネラル感と、レモンの皮を思わせる引き締まった酸が持ち味。マロラクティック発酵をあえて行わず、リー上での長期熟成でまろやかさを補うことで、シャープさと丸みのバランスを取っている。ノンヴィンテージから年号入り、よりドサージュを抑えたキュヴェまで、白亜の個性を様々な角度から映し出すラインナップを揃える。

歴史・ブランドストーリー

ドゥミエール・アンシオの歴史は1970年、コート・デ・ブランの特級村オジェで始まった。創業当初は多くの生産者と同様に協同組合へブドウを供給していたが、1981年に大きな転機を迎える。協同組合を離れ、栽培から醸造、瓶詰めまでのすべての工程を自らの手で担うレコルタン・マニピュランへと舵を切ったのだ。以来、家族経営のSARLとしてブドウ栽培家の視点をワイン造りに直接反映させる体制を貫いてきた。 現在は4代目にあたるニコラ・ドゥミエールが当主を務め、畑仕事から醸造まで一貫して自ら指揮を執っている。世代を超えて受け継がれてきたのは、オジェの白亜質土壌が育むシャルドネへの信頼であり、その個性を余すところなく瓶に閉じ込めるという一貫した姿勢である。

詳細

ドゥミエール・アンシオは、コート・デ・ブランを代表する特級村オジェを本拠地とするレコルタン・マニピュラン、すなわち自社畑での栽培からワインの醸造、瓶詰めまでの全工程を独力で手がける生産者である。1981年に協同組合から独立して以来、ブドウ栽培家自身の視点をそのままボトルに反映させる姿勢を貫いてきた。自社畑はオジェのグラン・クリュ格付け区画を中心に広がり、一部は隣接するル・メニル=シュル=オジェにも及ぶ。その規模は3〜3.5haほどで、栽培品種はシャルドネのみ、生産するシャンパーニュはすべてブラン・ド・ブランに特化している。

オジェはコート・デ・ブランに数あるグラン・クリュ格付け村の一つで、村全体が白亜質の丘陵に抱かれたシャルドネの産地として知られる。ドゥミエール・アンシオはこの村の恵みを畑ごとに丁寧に見極めながら、ブラン・ド・ブランという一つの表現に磨き上げている。

畑の表土は浅く、その下には白亜(石灰質の岩盤)が広がる。この白亜質土壌は水はけの良さと適度な保水力を兼ね備え、乾燥した年でもブドウの木が地中深くから安定して水分を得られる仕組みを作り出している。石灰岩由来のミネラル分を吸い上げたシャルドネは、際立った透明感とシャープなミネラル感を帯びるのが特徴で、これがドゥミエール・アンシオのワインの骨格を形づくっている。

区画は東向きから南向きにかけての緩やかな斜面に位置し、朝から日中にかけて十分な日照を確保できる立地にある。水はけの良い斜面であることに加え、栽培にあたってはHVE(高い環境価値)認証を取得し、土壌や生態系への負荷を抑えた農法を実践している。こうした畑仕事への丁寧な取り組みが、収穫されるブドウの凝縮感とピュアな果実味を支えている。

栽培・生産データ
自社畑面積3〜3.5ha
主要品種シャルドネ100%
格付けグラン・クリュ
プレス容量4000kg
発酵タンク容量50hL
リザーブワイン比率約1/3
ノンヴィンテージ熟成期間3年

醸造方針

収穫したブドウは伝統的な垂直式プレス機(容量4000kg)で搾汁される。圧搾はキュヴェ、プルミエ・タイユ、ドゥジエム・タイユの3つに分けて行う分割搾汁方式を採用しており、果汁の質に応じて丁寧に選別することで、雑味の少ないピュアな果汁のみを醸造に用いている。この伝統的な搾汁方法へのこだわりが、ドゥミエール・アンシオのワインの澄んだ味わいの出発点となっている。このうち最初に流れ出るキュヴェは酸とミネラル感のバランスに優れた最良質の果汁とされ、後続のタイユとは区別して丁寧に取り扱われる。

発酵は選抜酵母を用いて50hLのステンレスタンクで行われる。マロラクティック発酵はあえて行わず、リンゴ酸由来のシャープな酸をそのまま保持することで、白亜質土壌が生むミネラル感をより際立たせている。リザーブワインは全体の約1/3を占め、複数ヴィンテージをブレンドすることで年ごとの気候差を吸収し、毎年安定した味わいのシャンパーニュに仕上げている。

各キュヴェともリー上での長期熟成を経てから出荷され、ノンヴィンテージでも瓶内熟成は3年に及ぶ。清澄・濾過は行わず、澱の風味までも味わいに取り込む造りを貫いている。デゴルジュマンは四半期ごとに実施しており、出荷のタイミングに合わせて常にフレッシュな状態のシャンパーニュを届けられる体制を整えている。

栽培から醸造、瓶詰めに至るまで一貫して自社で手がけるレコルタン・マニピュランならではの丁寧な仕事ぶりが、ドゥミエール・アンシオのシャンパーニュ全体を通じて感じられる、白亜質土壌由来の澄んだミネラル感と穏やかな厚みという個性を支えている。

評価

ドゥミエール・アンシオは、シャンパーニュ専門の評論家として知られるピーター・リーム(Peter Liem)の試飲ノートにも取り上げられており、白亜質土壌の個性を映すブラン・ド・ブランの造り手として国際的な評価筋からも注目を集めている。

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