Monthelon / モンテロン
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51530 |
| 面積 : | 2.66 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Cuis, Pierry, Moussy, Mancy, Chavot-Courcourt, Morangis, |
「Monthelon」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Côteaux Sud d'Epernay |
| 格付け | 88% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 104 ha |
| - Chardonnay | 57.6 ha (55.4%) |
| - Pinot Noir | 6.9 ha (6.6%) |
| - Pinot Meunier | 39.5 ha (38%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
モンテロンはヴァレ・ド・ラ・マルヌのサブゾーン、コトー・シュッド・デペルネに位置するコミューンで、シャンパーニュの中心都市エペルネの南方に広がる。ダルシー川とマンシー川の二本の小川が刻む谷の西側中腹に村と畑が展開し、眺望の良さから地元では「シャンパーニュのバルコニー(balcon de la Champagne)」という愛称でも親しまれてきた。コミューン総面積は266 ha、総栽培面積は104 haで、87の生産者がブドウ栽培・醸造に関わる。
行政上はマルヌ県エペルネ郡区に属し、郵便番号は51530。北にプルミエ・クリュのピエリー、北北西にムーシー(同じくプルミエ・クリュ)、東にキュイ(コート・デ・ブランの縁でプルミエ・クリュ)、南にマンシー、南西にモランジ、西にシャヴォ=クルクール(いずれもオートル・クリュ)が隣接する。複数のプルミエ・クリュ村に囲まれた立地でありながら、モンテロン自身はエシェル・デ・クリュ88%にとどまる点に、土壌・地質の複雑さが反映されていると言える。
テロワール詳細
標高84〜236 m(平均166 m)と比較的高低差のある地形の中で、ブドウ畑は南東向きを主体とする斜面に集中する。コミューン北部では東・北東向きの区画も存在し、日照量・温度の微差が生産者ごとのワインの個性につながっている。気候はケッペン分類Cfbの海洋性温暖気候で、最寄りのシュイイ気象ステーション(7 km)の1991〜2020年平均値は年平均気温11.4℃、年間降水量668.9 mm。
土壌の構成はコトー・シュッド・デペルネ全体の特徴を色濃く反映しており、複数の地質が混在する。基盤となる白亜はコート・デ・ブランとの地質的連続性を示す一方、モンテロン・マンシー周辺では沖積砂(sables alluvionnaires)との混合が顕著で、侵食された砂岩(pierre meulière)の脈が畑を縦横に走る。特定区画ではフリント(燧石)の混入比率も高く、谷の下部にはスパルナシアン期の粘土(argile sparnacien)の影響も及ぶ。白亜+砂質の区画ではシャルドネが、粘土質の強い斜面ではピノ・ムニエが優位となり、この棲み分けが総栽培面積104 haにおけるシャルドネ55%・ムニエ38%という品種構成を生み出している。
主要生産者
モンテロンを代表する生産者のひとりがDenis Frézier(ドニ・フレジェ)(RM)だ。クラマン、グローヴ、オーヴィレール、マンシー、シャヴォ=クルクール、モンテロンにまたがる5.89 haの畑を持ち、品種構成はムニエ50%・シャルドネ45%・ピノ・ノワール 5%。複数村のテロワールをブレンドする手法で、コトー・シュッド・デペルネらしい厚みと清涼感を両立させたラインナップを展開する。champagne7.comでも取り扱い商品数が最も多い生産者のひとつである。
もう一軒注目したいのがDérouillat(ドゥルヤ)(RM)で、コトー・シュッド・デペルネ・コート・デ・ブラン・ヴァレ・ド・ラ・マルヌにまたがる5.4 haを管理する。アッサンブラージュを秘匿とした「Georges-William Secret de Famille」、ヴィンテージ「Cuvée Fanette」「Cuvée Cécile」など個性的なキュヴェが揃う。
- Alexandre Le Brun(アレクサンドル・ル・ブリュン)(RM):モンテロン他複数村に3 haを持つ家族経営の生産者。2008年から現世代が引継。シャルドネ40%・ムニエ40%・ピノ・ノワール20%の構成。
- Julien Chopin(ジュリアン・ショパン)(RC):モンテロン、マンシー、ムーシー、シュイイ、キュイ等に畑を持つ。上位レンジ「Les Originelles」、ラタフィア4種が充実。
- Sylvain Pienne(シルヴァン・ピエンヌ)(RM):3村に6.1 haを展開。ピエンヌ家はモンテロンに複数の独立した生産者を擁する家系で、André Pienne(RC)はヴィンテージ・キュヴェを100%シャルドネで仕込み、Alain Pierrne(RM)はブルニー村の「De Sloovere-Pienne」銘柄も手掛ける。
- Franquet Le Brun(フランケ・ル・ブラン):コトー・シュッド・デペルネに根差すネゴシアン系生産者のひとつ。
- Le Gouive Pere et Fils(ル・ゴイヴ・ペール・エ・フィス)(RM):5 ha、年産30,000本。ヴィニュロン・アンデパンダン会員。
- 大手メゾンとしてはネゴシアン・マニピュランのThiénot(ティエノ)がモンテロンに畑を保有していることが確認されている。
村の醸造協同組合としてCoopérative Vinicole de Monthelon-Morangis(1947年設立)が存在し、「Mont-Hauban」ブランドでブラン・ド・ブランやヴィンテージ「Cuvée Millésime」をリリースしている。隣村モランジとの共同組合という形態が、両村の産地的一体感を示す。
歴史と由来
モンテロンの地名は948年頃の記録「Mons Allonis」に初出し、「Montelon」(1201年)、「Monterun」(1222年)、「Monteron」(1252年頃)、「Monstelon」(1303年)、「Montillon」(1394年)と変遷したのち、現在の「Monthelon」の綴りは1580年に初めて記録された。「Mons Hellonis / Ellonis」(1783年)という異表記も残る。
1836年には村内の家屋改修工事中に中世の埋蔵貨幣が発見された——フランス国王ジャン2世(善王)、シャルル5世(賢王)、シャルル6世の時代に鋳造された金貨アニョル430枚で、当時の人々を驚かせた。1947年には生産者らが協力して協同組合「Coopérative Vinicole de Monthelon-Morangis」を設立し、「Mont-Hauban」の名でモンテロン産シャンパンの組織的な販売が始まった。2018年7月27〜28日の夜には落雷により村のシンボルであるサン=ニコラ教会(Église Saint-Nicolas)の鐘塔が炎上し、ヴェルテュ・エペルネ・ランスから駆けつけた消防隊が消火に当たった。歴史と自然災害、そして醸造家たちの連帯が積み重なって今日のモンテロンが形成されている。
詳細を閉じる「Monthelon」を拠点とするシャンパン銘柄
Julien Chopinジュリアン・ショパンRM
Denis Frezierドニ・フレジェRM
Alexandre Le Brunアレクサンドル・ル・ブリュンRM
Sylvain Pienneシルヴァン・ピエンヌ
Franquet Le Brunフランケ・ル・ブランRM
DerouillatドゥルヤRM
Guelard Denisグーラード・デニRM
Le Gouive Pere & Filsル・ゴイヴ・ペール・エ・フィスRM
Benoit Michelブノワ・ミッシェルRM
Guillette Brestジレット・ブレストRM
Claude Mousseクロード・ムースRM
Georges Colinジョルジュ・コランRM
Gill Brestジル・ブレスト
DG Marchand & FilleDG・マーチャン・エ・フィーユRC
Guy Mullerギィ・ミュラーRM
J. GuyotJ.ギヨーRM
JacquemainジャコミンRM
Jacques Robert & ses Filsジャック・ロベール・エ・SES.フィスRM
Jean Claude Le Brunジャン・クロード・ル・ブリュンRM
Lhuillier Pouyetリューリエ・ポヨRC
Michel Guichonミシェル・グションRC
Rene Mousseレネ・ムースRC
Vouillot Forthofferヴォイロ・フォトファーRC
Andre Pienneアンドレ・ピエンヌRC
B. Marchand RiviereB.マーチャン・リヴィエールRM
De Sloovere Pienneド・スルーヴェール・ピエンヌCM
Mont Haubanモン・ハウバンRM
Lecardeur Gaspardルカルドール・ガスパール