Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ

ヴァレ・ド・ラ・マルヌは、マルヌ川の両岸に畑が連なる、シャンパーニュで最も広い栽培地区です。粘土と砂の重い土壌ではピノ・ムニエが主役で、東端のアイ=シャンパーニュではピノ・ノワールに替わります。軽やかでフレッシュなムニエと、骨格のあるピノ・ノワールを、同じ谷の中で飲み比べてみたくなります。

「Vallée de la Marne」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
栽培面積12,040.9 ha
- Chardonnay2,167.6 ha (18%)
- Pinot Noir2763 ha (22.9%)
- Pinot Meunier7,096.2 ha (58.9%)
- その他14.1 ha (0.1%)

特徴

主役はピノ・ムニエです。川の両岸の畑から生まれるムニエは、軽やかでフレッシュな味わいで、ブレンドのバランスを整える役割を担います。東のアイ=シャンパーニュは例外で、ピノ・ノワールが主役です。しっかりした厚みと繊細な香りを持ち、ブレンドに細やかさと骨格を与えます。ムニエの軽やかさとピノ・ノワールの厚みを、同じ谷の中で飲み比べたい人に向いた地区です。

テロワール

ヴァレ・ド・ラ・マルヌは、エペルネ周辺から西のパリの方向へ、マルヌ川に沿って延びる地区です。川は広大なブリー台地を削って谷をつくり、畑は両岸の斜面に広がります。とくに南から南東を向く右岸に多く分布します。土壌の特徴は、白亜が深く沈んでいることです。エペルネから西へ進むほど白亜は地表から遠ざかり、砂、粘土、泥灰土の層と、マルヌ川の沖積土が畑を覆います。白亜が表土に近いモンターニュ・ド・ランスとは違い、重く湿った土です。ここで主役になるのがピノ・ムニエです。芽吹きがピノ・ノワールやシャルドネより遅いため、冷涼な場所や粘土質の低い斜面でも栽培できます。重く湿った土壌と冷涼な条件が、軽やかでフレッシュなムニエを育てます。

詳細

ヴァレ・ド・ラ・マルヌは、マルヌ川に沿って、エペルネ周辺から西のパリ方面へ延びる地区です。東端はブジーの尾根の向かいにあたるトゥール=シュル=マルヌで、そこから川の両岸に畑が続きます。畑は川の蛇行に沿った広い高台を下り、川に寄り添う場所もあれば、小さな窪地の麓に引き込む場所もあります。とくに右岸に多く、南から南東を向きます。マルヌ県とエーヌ県にまたがり、シャンパーニュで最も広い栽培地区です。

グラン・クリュは、アイとトゥール=シュル=マルヌの2村です。ほかに、プルミエ・クリュの村がピエリーやオーヴィレールなど数村あり、大半を占めるのはオートル・クリュの村です。

テロワールの内訳

白亜が深く沈んでいるため、地表に近いのは砂、粘土、石灰質の堆積物、泥灰土です。約6500万年前以降に堆積したこれらの層が白亜の上に重なり、白亜は西へ向かうほど地表から遠ざかります。マルヌ川の支流は枝分かれした谷をつくり、畑の区画をはっきり分けています。

ピノ・ムニエは谷全体に植わりますが、芽吹きが遅いため、冷涼な場所や粘土質の低い斜面に回されます。泥灰土や白亜質の土壌にはピノ・ノワール、日当たりのよい白亜質の土壌にはシャルドネが植わります。谷の東側にはピノ・ノワール、西側にはムニエが多く植わります。

地区は6つの小地区に分かれます。

グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌは、東側の南向き斜面に広がる小地区で、アイ=シャンパーニュのピノ・ノワールが名高い存在です。オーヴィレールではムニエが主役ですが、ディジー、シャンピヨン、キュミエールではピノ・ノワールが並びます。アヴネ=ヴァル=ドール、ミュティニーを加え、プルミエ・クリュの村が連なります。

コトー・シュッド・デペルネは、エペルネの南の急な斜面です。斜面はエペルネからピエリーを経てサン=マルタン=ダブロワへ、ブリュニー=ヴォダンクールからマンシーへと、半円状に畑を囲みます。ピエリーはプルミエ・クリュです。

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワとヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュは、エペルネの西で川を挟む右岸と左岸です。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストはシャトー=ティエリ周辺まで西に続き、テロワール・ド・コンデはエーヌ県とマルヌ県の境界に位置します。これらの小地区では二次的な村のほとんどがムニエだけで占められ、ブレンドに欠かせない軽やかでフレッシュなワインを生みます。右岸にはダムリー、ヴァントゥイユ、ヴァンセル、左岸にはマルドゥイユ、ル・ブレイユ、ドルマンがあります。

主なメゾンと生産者

この地区のメゾンの多くは、エペルネとアイ、マルイユ=シュル=アイに集まります。主なメゾンと所在地は次のとおりです。

地形と歴史

マルヌ川は、広大なブリー台地に川床を刻み、その支流がさらに小さな谷をつくってきました。畑の区画が細かく分かれるのは、この地形によります。

オーヴィレールには修道院があり、そのセラーマスターがドン・ペリニヨンでした。

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「Vallée de la Marne」のテロワール

クリュ数 栽培面積 Chardonnay Pinot Noir Pinot Meunier
■ Côteaux Sud d'Epernay 11 1266.8 ha 43.4 % 12.5 % 43.9 %
■ Grande Vallée de Marne 9 1832.1 ha 20.2 % 65.4 % 14.2 %
■ Terroir de Condé 6 867.6 ha 13.3 % 18 % 68.8 %
■ Vallée de la Marne Ouest 36 2562 ha 17.3 % 15.6 % 67 %
■ Vallée de la Marne Rive Droite 24 3070.5 ha 12.5 % 18.2 % 69.2 %
■ Vallée de la Marne Rive Gauche 14 2441.9 ha 12.6 % 11.9 % 75.5 %

「Vallée de la Marne」を拠点とする主なシャンパン銘柄