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Mercier
メルシエ
基本情報
| 地区 | Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ - Côteaux Sud d'Epernay / コトー・シュッド・デペルネ |
| 村 | 51200 Épernay / エペルネ |
| 所在地 | 75 avenue de Champagne, 51204 Épernay (Google Maps) |
| 公式サイト | https://www.champagnemercier.com/ |
| SNS | facebook pages |
| Tel | +33 (0)3 26 51 22 00, +33 (0)3 26 54 84 23(fax) |
| 設立 | 1858 |
| 製造業者種別 | NM |
| 資本グループ | LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton 傘下 |
商品更新情報
2026-04-26 16:45:36 ブリュットの商品情報を更新しました。
2026-04-07 09:15:28 ブリュットの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
メルシエは、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループ傘下のMHCSが運営するSA(株式会社)体制のネゴシアン・マニピュラン(NM)である。本拠を置くエペルネはマルヌ県のシャンパーニュ地方を代表する街のひとつで、メルシエは創業以来この地のアヴニュ・ド・シャンパーニュに拠点を構えている。
自社畑は249haを超え、コート・デ・ブランのシャルドネ、モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワール、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのピノ・ムニエと、シャンパーニュを代表する3つのエリアに分散して所有している。これら自社畑で生産量の約半分を賄い、残りは契約栽培農家や協同組合カーヴから調達することで、安定した品質と供給量を両立させている。畑では昆虫ホテルの設置や生態系保全のための低木植栽など、生物多様性に配慮した取り組みも進めている。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 創業年 | 1858年 |
| 自社畑面積 | 249ha超 |
| 自社畑によるブドウ調達比率 | 約50% |
| カーヴ全長 | 18km |
| カーヴ掘削期間 | 6年(1871年着工) |
| カーヴ地下深度 | 地下30m |
| ギャラリー数 | 47(うち37が鉄道引込み線に直結) |
| カーヴ内温度 | 10〜12℃(通年) |
| 年間カーヴツアー来場者数 | 10万人超 |
| LVMHグループ傘下入り | 1987年 |
醸造方針とラインナップ
醸造の哲学は、創業以来「エリートの飲み物であったシャンパーニュを、品質を落とさず万人が楽しめるものにする」という理念に貫かれている。コート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌという性格の異なる3エリアのブドウを組み合わせることで、フレッシュでフルーティな果実味とバランスの良い飲み口を実現している。ワインは地下30mの白亜岩盤カーヴで、年間を通じて10〜12℃に保たれた安定した環境の中で熟成される。
ラインナップは、ブラン・ド・ノワールをアイコンキュヴェとするノン・ヴィンテージのブリュットやブリュット・ロゼ、デミ・セックといった日常使いのしやすいレンジを中心に構成される。これに加えて、良年にのみ手掛けるヴィンテージシリーズ「Vendanges Mercier」も展開しており、フォーマルな場にも対応できる奥行きをブランドに与えている。
パリ万博とカーヴの遺産
メルシエの名を広く知らしめたのが、1889年パリ万博に出品した世界最大級の大樽「フードル」である。ハンガリー産オーク150本を用いて製作され、24頭(12対)の牛に牽かせてエペルネからパリまで運ばれたこの大樽は、銀賞を獲得した(金賞はエッフェル塔)。容量は約21万3千本相当・23トンと伝えられ、当時のエペルネの熱狂ぶりを物語る逸話として今も語り継がれている。1900年の万博でも気球型の「空飛ぶバー」を企画するなど、大胆な発想力で話題を呼び続けた。強風でベルギーまで流されるハプニングもあったが、乗客は無事だったという逸話も残る。
カーヴは47のギャラリーが直角に交わるよう設計されており、ニューヨークの街区プランを参考にしたとも言われる。うち37のギャラリーは鉄道の引き込み線に直結し、効率的な出荷を可能にしていた。1885年には一般公開を開始し、1886年には地域でも早期に電気照明を導入するなど、当時としては先進的な設備投資を重ねてきた。彫刻家ギュスターヴ・ナヴレによるバスレリーフ(浮き彫り彫刻)がカーヴ内を飾り、来訪者を出迎えている。
1889年にはリュミエール兄弟に広告映画の制作を依頼し、初期の広告映像の先駆けとして知られる。1891年にはフランス大統領サディ・カルノーがカーヴを訪れ、特別に用意された馬車で見学するなど、メゾンには国家的な賓客も迎えてきた。
こうした歴史を刻む全長18kmのカーヴは、シャンパーニュ地方の丘陵・メゾン・カーヴ群としてユネスコ世界遺産に登録された構成資産のひとつでもあり、年間10万人を超える来場者がカーヴツアーを訪れている。
現在の体制とブランド発信
創業者ウジェーヌ・メルシエの理念は、現在の経営体制にも受け継がれている。社長のシビル・シェレールのもと、醸造責任者(シェフ・ド・カーヴ)はクリストフ・ボヌフォンが務め、創業家の血を引く曾孫(4代目)のエマニュエル・メルシエがブランドアンバサダーとしてメゾンの歴史と哲学を伝える役割を担っている。
2013年にはラベルやロゴ、コルレット(首元の装飾ラベル)を一新し、QRコードを導入するなど、伝統的なカーヴを軸としながらも常に時代に合わせた発信を続けている。
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