Morangis / モランジ

モランジは、コトー・シュッド・デペルネに属するオートル・クリュの小村。総栽培面積24haのうち約62%をシャルドネが占め、エペルネ南部の丘陵地帯ならではのフレッシュな白系シャンパンを生み出している。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51530
面積 : 8.65 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Brugny-Vaudancourt, Mancy, Monthelon, Chavot-Courcourt, Montmort-Lucy, Moslins,

「Morangis」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Côteaux Sud d'Epernay
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積24.2 ha
- Chardonnay15 ha (62%)
- Pinot Noir1.6 ha (6.6%)
- Pinot Meunier7.6 ha (31.4%)
- その他0 ha (0%)

特徴

シャルドネが面積比で約62%を占めるモランジでは、軽快でフレッシュな白系シャンパンが中心スタイルとなる。ピノ・ムニエが約31%、ピノ・ノワールが約7%と補助的に入ることで、シャルドネ単体にはないほのかな果実の厚みが加わる。柑橘系の酸とミネラル感を軸に、重厚さより繊細さを前面に出したスタイルは、食前酒や魚介料理のアペリティフとして自然に映える。コトー・シュッド・デペルネの中でも白系品種主導のテロワールを実直に体現する産地として、地元生産者やコーペラティヴの手がけるキュヴェに個性が宿る。

テロワール

モランジはヴァレ・ド・ラ・マルヌのコトー・シュッド・デペルネ南部に位置し、標高140〜247mの丘陵地に広がる。ブドウ畑はコミューン東部に集中し、東〜南東向きの斜面に整然と並ぶ。北東に隣接するマンシー村、南のモスラン村のブドウ畑と地続きで、ひとつながりの栽培地域を形成しているのが地理的な特徴だ。 気候は大陸性の影響を受けた海洋性気候で、年間平均気温は10.5〜11.4℃、年間降水量は668〜785mmと北東フランスの盆地気候に準ずる。コミューン面積865haのうちブドウ畑はわずか24haほどで、残り大半は森林と耕作地が占める。畑は東向きの斜面に集中しているため朝日を効率よく受け、夏期の日照を最大限に活かした成熟が可能だ。こうした立地条件が、シャルドネ主体のきめ細かい果実味と程よい酸味を育む土台となっている。

詳細

モランジはエペルネ南部の副産地コトー・シュッド・デペルネに属する小村で、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのなかでも比較的標高の高いゾーンに位置する。村はル・マンシー川の形成する谷と、その上部の台地にかけて広がり、北にシャヴォ=クルクール、北北東にモンテロン、北東にマンシー、南にモスラン、北西にブリュニー=ヴォダンクールと隣接する。コミューン全体の面積は865haに上るが、ブドウ畑は東部の斜面に集中した24haにとどまり、残る大部分は森林と農地が占める典型的な小規模農村だ。

ブドウ畑は標高140〜247mの範囲に広がり、東〜南東向きの斜面がマンシーおよびモスランの畑と地続きに連続している。シャルドネが15haと全体の約62%を占め、ピノ・ムニエ7.6ha(約31%)、ピノ・ノワール1.6ha(約7%)が続く品種構成は、コトー・シュッド・デペルネの白系志向を体現している。格付けはオートル・クリュで、エシェル・デ・クリュは白黒ともに84%。17軒の生産者が24haを分け合う規模感から、大量生産よりも地域色を大切にした造りが根づいている。

主要生産者

Alain Boutillatネゴシアン・マニピュラン)は、モランジを拠点とするネゴシアンで、購入ブドウを用いたシャンパン製造も行う。NMとしての活動のほか、レコルタン・マニピュランラベルも手がけており、スタイルに幅を持たせた生産体制が特徴だ。商品ラインナップの詳細は公開情報が限られるが、コトー・シュッド・デペルネのテロワールを素材とした造り手として地域に根ざしている。

また、村に長く根ざす存在として、1947年に隣村モンテロンで設立されたCoopérative Vinicole de Monthelon-Morangis(モンテロン=モランジ醸造協同組合)がある。「Mont-Hauban(モン・オーバン)」ブランドのもと、シャルドネ主体のブラン・ド・ブランをはじめ、ブリュット・プレスティージュやヴィンテージ・キュヴェ・ミレジメなど複数のラインナップを手がけており、このテロワールの典型的なスタイルを体現するシャンパンを産している。

歴史

モランジの地名は中世から文献に登場する。1262年には「Montrangis」、13世紀には「Monrengnis」、1307年には「Mourangiz」、1382年に「Mont Rengis」、1495年に「Morengis」、18世紀には「Grand Morangis」と変遷を重ねており、語源は「モン(丘・山)」に関連する語に由来すると考えられている。ブドウ畑の規模は1997年時点で23haと記録されており、2013年時点でも23.6haとほぼ横ばいを維持。長年にわたって安定した小規模栽培地として続いてきたことが、地名の変遷と並んでこの村の持続性を示している。

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「Morangis」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報