Brugny-Vaudancourt / ブリュニー=ヴォダンクール

ブリュニー=ヴォダンクールは、コトー・シュッド・デペルネ地区の発足メンバー村として、ピノ・ムニエの粘土石灰質テロワールを体現してきました。畑の標高や複数方位の斜面が、ふくよかな果実味とチョーク由来の繊細なミネラル感を共存させ、親しみやすさと奥行きを兼ね備えた一杯に仕上げています。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51530
面積 : 19.87 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Vinay, Saint-Martin-d'Ablois, Chavot-Courcourt, Montmort-Lucy, Morangis, Le Baizil,

「Brugny-Vaudancourt」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Côteaux Sud d'Epernay
格付け86% Autre Cru [?]
栽培面積77.1 ha
- Chardonnay19.7 ha (25.6%)
- Pinot Noir2.6 ha (3.4%)
- Pinot Meunier54.8 ha (71.1%)
- その他0 ha (0%)

特徴

主要品種は栽培面積の約71%を占めるピノ・ムニエで、シャルドネが約26%、ピノ・ノワールはわずか約3%にとどまります。ピノ・ムニエ主体ならではのふくよかで親しみやすい果実味が前面に出つつ、下層のチョークがもたらすミネラル感が味わいを引き締めるのがこの村らしさ。一部の上位キュヴェには樽発酵を取り入れるつくり手もあり、肉厚な果実味と研ぎ澄まされたテンションが同居します。日々の食卓で気取らず楽しみたい人にも、奥行きのある一本を探したい人にも応えてくれるスタイルです。

テロワール

ブリュニー=ヴォダンクールの畑は、コミューン北東部、主にヴォダンクール集落の周辺に広がっています。マルヌ川支流のル・キュブリ川が刻んだ谷の右岸に沿って斜面が形成され、西向き・北向き・東向きと複数の方位を持つのが特徴です。畑はサン=マルタン=ダブロワ、ヴィネー、シャヴォ=クールクールの畑と地続きで広がっています。コトー・シュッド・デペルネ地区全体の地質はパッチワーク状で多様性に富みますが、ブリュニー=ヴォダンクールでは低い斜面にコート・デ・ブランの近接を示すチョークが顔をのぞかせつつ、スパルナシアン粘土が混じり合い、結果として粘土質・石灰質の比率が高いことが際立った特徴となっています。この保水性に優れた土壌が太陽熱を蓄えてブドウの完熟を後押しすることで、ピノ・ムニエが支配的に栽培される土壌条件が整い、マルヌ渓谷らしい骨格とチョークのミネラル感が同居する個性的なシャンパンの土台を形作っています。

詳細

ブリュニー=ヴォダンクールは、エペルネの南西、D951号線沿いに位置し、コート・ド・セザンヌ方面へ続く道の途中にあるコミューンです。Brugny(地図上では通常コミューン名と同じく表記される中心集落)、Vaudancourt、Les Limons、La Grange Le Comteの4集落で構成され、行政上はマルヌ県エペルネ郡エペルネ=2区に属します(INSEEコード51093)。コミューン全体の面積は1,987ha、標高は180m、2023年時点の人口は433人です。周辺コミューンとの位置関係は、北にヴィネー、北東にシャヴォ=クールクール、南にモランジ、北西にサン=マルタン=ダブロワが広がり、いずれもヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区内のコトー・シュッド・デペルネサブゾーンに属しています。

テロワールの特徴

ブドウ畑はコミューン北東部、主にヴォダンクール集落周辺に集中し、マルヌ川支流のル・キュブリ川が刻んだ谷の右岸沿いの斜面に位置します。斜面は西向き・北向き・東向きと多様な方位を持ち、隣接するサン=マルタン=ダブロワ、ヴィネー、シャヴォ=クールクールの畑と連続しています。コトー・シュッド・デペルネ地区全体の地質はパッチワーク状で多様性に富み、低い斜面にはコート・デ・ブランの近接を示すチョーク(白亜)が見られ、そこにスパルナシアン粘土(Argiles sparnacienne)が混在します。ブリュニー=ヴォダンクールではこの粘土質・石灰質の比率が高く、これがピノ・ムニエの支配的な栽培を促す要因となっています。シャンパーニュ・ヴォルローによると、粘土石灰質土壌は適度な保水性を持ち、太陽熱を保持してブドウの完熟を助けるとされています。この地区の最大の個性は、マルヌ渓谷らしいピノ・ムニエ由来の骨格と、コート・デ・ブランのチョーク由来のミネラル感を兼ね備えた多様なスタイルが生まれる点にあります。ピエリーのグロワー、 J-M Sélèqueはこの地区について「コトー・シュッドはシャンパーニュで最も優れたテロワールの一つになりうる」と評価しています。

主要生産者

Étienne Oudart(Le Manoir des Arômes)は、ブリュニー、ヴィネー、エソーム=シュル=マルヌにまたがる8.9haの畑を所有し、ヴィネーを拠点とするコオペラティブの会員でもあるレコルタン・クーペラトゥールです。トップキュヴェ「Cuvée Juliana Millésimée」は2006年ヴィンテージでシャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20%という独自の品種構成を採用しており、村内では比較的規模の大きい栽培家として知られています。

  • Edmond Bourdelat — レコルタン・マニピュラン。トップキュヴェ「Magnifi Sens」は2006年ヴィンテージでシャルドネ65%、ピノ・ムニエ35%のブレンドです。
  • Gabriel Fresne — 6コミューンにまたがる4.2haを所有するレコルタン・マニピュラン。ピノ・ムニエ80%、シャルドネ15%、ピノ・ノワール5%という構成で、トップキュヴェは「Cuvée Gabriel Millésime」。
  • Benoit Hugot — ブリュニー、ヴィネー、ムッシー、ピエリー、オービレールに畑を持つレコルタン・マニピュラン。蔵には古い醸造器具を集めた小さなミュージアムが併設されています。
  • Henry Bourdelat — ブリュニー、ショイイ、キュイ、エペルネ、シャヴォ、ムッシーなど複数村に畑を持つレコルタン・マニピュラン。トップキュヴェは「Cuvée Millésime」。
  • Lahaye-Berthelot — 3haを所有し、年産25,000〜30,000本規模のレコルタン・マニピュラン。上位キュヴェ「Cuvée Préstige」はベースワインの50%を1年間樽熟成させてから仕込まれます。

歴史・由来

コトー・シュッド・デペルネ地区では1996年、11のコミューンが共同でプロモーション協会を設立しました。現在は13村が参加し、ピノ・ムニエとシャルドネを前面に押し出した産地アイデンティティの発信を続けています。ブリュニー=ヴォダンクールは、この協会の発足当初からのメンバーの一つです。村の南には現在もシャトー・ド・ブリュニー=ヴォダンクール(Château de Brugny-Vaudancourt)が残っており、地域の歴史を今に伝えています。

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「Brugny-Vaudancourt」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報