Taissy / タイシー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51500 |
| 面積 : | 11.53 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Cormontreuil, Reims, Trois-Puits, Saint-Léonard, Montbré, Puisieulx, Ludes, Rilly-la-Montagne, |
「Taissy」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Grande Montagne de Reims |
| 格付け | 94% Premier Cru [?] |
| 栽培面積 | 149.3 ha |
| - Chardonnay | 62.5 ha (41.9%) |
| - Pinot Noir | 37.3 ha (25%) |
| - Pinot Meunier | 49.5 ha (33.2%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
タイシーはグランド・モンターニュ・ド・ランスに属するプルミエ・クリュ村で、ランス市街地の南東に隣接する。コミューン総面積は1,153 ha、人口は約2,261人(2013年時点)で、住宅地とぶどう畑が連続する独特の景観を持つ。シャンパーニュ最大の都市ランスに接しているため、他の産地村と比べ交通・物流の利便性が高く、大手ネゴシアン・マニピュラン(NM)がセラーや施設を構えやすい立地として知られる。
周辺コミューンとの位置関係は以下のとおり。北にランス、西にトロワ=ピュイ(プルミエ・クリュ)、北西にコルモントライユ(プルミエ・クリュ)、南西にモンブレ(プルミエ・クリュ)、南東にピュイジュー(グラン・クリュ)、南にリュード(プルミエ・クリュ)、南西にリリー=ラ=モンターニュ(プルミエ・クリュ)。グラン・クリュのピュイジューと隣接しながらもプルミエ・クリュに格付けされており、エシェル・デ・クリュは白黒ともに94%だ。
テロワールの詳細
ぶどう畑はコミューン南西部に集中し、モンターニュ・ド・ランス斜面の下部にあたる北向きの緩斜面に展開する。斜面下端の立地ゆえに標高は比較的低く、南東向きの斜面が多い隣村ピュイジューやリュードと比べ日照量は控えめだ。この抑制された日照環境が、シャルドネの酸を保持しつつゆっくりと成熟させる条件を生み出している。 モンターニュ・ド・ランス全体ではピノ・ノワールが主役だが、タイシーではシャルドネが全栽培面積の約42%(62.50 ha)を占める。ピノ・ムニエが33%(49.50 ha)、ピノ・ノワールが25%(37.30 ha)と続き、この品種構成は同地区内でも異色の存在だ。土壌はチョーク質石灰岩を基盤とし、表土には粘土と砂質ロームが重なる。チョーク層の水分保持能力が安定した果実形成を支え、ミネラル感の発現にも寄与する。
主要生産者
ティエノ(NM)は1985年にアラン・ティエノが創業(2002年までシャンパーニュ・アラン・ティエノ名義)したネゴシアン・マニピュランで、タイシーに大規模施設、ランスにもセラーを構える。グループ・ティエノの中核メゾンとして、傘下にマリー・スチュアート、カナール・デュシェーヌ、ジョセフ・ペリエを抱える。ブリュット・ノン・ヴィンテージとロゼには45%という高率のリザーヴワインを使用し、熟成感と安定感を両立させるスタイルが特徴。ヴィンテージ品はシャルドネ50%・ピノ・ノワール50%のアッサンブラージュ。上位キュヴェには、ヴィンテージ・ブラン・ド・ブランの「キュヴェ・スタニスラス」、100%ピノ・ノワールの「キュヴェ・ガランス」、アヴィーズ産シャルドネのみを使ったトップキュヴェ「ラ・ヴィーニュ・オ・ギャマン」が揃う。
マリー・スチュアート(NM)は1994年にグループ・ティエノが取得した歴史あるメゾン。現在は独自施設を持たず、タイシーおよびランスのティエノ設備を共用している。トップキュヴェ「パッシオン・ダンヌ・レーヌ」はシャルドネ52%・ピノ・ノワール28%・ピノ・ムニエ20%の構成で、同グループの技術力が結集した一本だ。
- オリヴィエ・ブロシェ(レコルタン・マニピュラン/RM):モンターニュ・ド・ランスとヴァレ・ド・ラ・マルヌに計18 haの畑を持つグロワー。ラベルに「タイシーのカーヴ」と明記し、産地への愛着を示す。オーク樽発酵のシャルドネ「ブラン・ド・フュ」はこの村の酸の輪郭を際立たせた個性派スタイル。
- ゴンド・ルソー:タイシーに4 haの畑を所有し、年産約10,000本の小規模生産者。ヴィンテージシャンパンとオーク樽発酵シャルドネ「ブラン・ド・フュ」を展開する。
- ジョルジュ・ヴォレロー、ポール・ゴビヤール、ラマバン、バルテルミー、ジュール・ブロシェもタイシーを拠点とする生産者として知られる。
また、キャティアやモエ・エ・シャンドンもタイシーに畑を所有しており、大手メゾンのソース産地としても村のぶどうは重要な役割を担っている。
歴史
タイシーという地名はガロ=ローマン期に遡るとされ、住民の呼称「タイソタン/タイソティーヌ(Taissotins/Taissotines)」にその歴史の深さがうかがえる。ランス市街地との連続した都市化が進む一方で、南西斜面のぶどう畑は現代も丁寧に維持されており、都市近郊型テロワールとしての独自のアイデンティティを持ち続けている。大手NMから個性派RMまで33軒の生産者が集まるこの村は、シャンパーニュ産地の多様性を凝縮したような存在だ。
詳細を閉じる







