Puisieulx / ピュイジュー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51500 |
| 面積 : | 9.07 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Reims, Saint-Léonard, Taissy, Cernay-lès-Reims, Prunay, Sillery, Nogent-l'Abbesse, Ludes, Mailly-Champagne, |
「Puisieulx」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Grande Montagne de Reims |
| 格付け | 100% Grand Cru [?] |
| 栽培面積 | 18.8 ha |
| - Chardonnay | 6.2 ha (33%) |
| - Pinot Noir | 9.9 ha (52.7%) |
| - Pinot Meunier | 2.7 ha (14.4%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ピュイジューはランス市街から南東へ約8kmに位置する小村で、グランド・モンターニュ・ド・ランスの南縁に当たる。コミューン面積は907haと細長い形状を持つが、ブドウ畑はその南部に18.8haが集中するのみで、グラン・クリュ17村のなかで栽培面積・生産者数ともに最小規模に位置する。北側にはランスへと向かうD944道路が走り、その途上にはフォール・ド・ラ・ポンペル(Fort de la Pompelle)という19世紀の要塞が残る。この要塞は1870年代に築かれ、第一次世界大戦中にランスへの進入路を守る拠点として激戦地となった。1972年以降は博物館として一般公開されており、ピュイジューを訪れるワイン愛好家に歴史的な寄り道の機会を提供している。
テロワール
ピュイジューの畑は隣村シルリィと境界を接し、地形的にはひとつの連続した南東向き斜面の一部をなす。同じグラン・クリュでもマイィ=シャンパーニュやリュードが持つ斜面畑とは異なり、ピュイジューの傾斜は緩やかで、斜面下部の平坦地に近い地形が卓越している。A4高速道路に近い標高の低い立地であることも、隣接するグラン・クリュ村との地形的な差異のひとつだ。代表的なリュー・ディであるLes Petits Vignesはチョーク質土壌の上に軽い上土が乗る典型的な構成で、この微細な土壌の厚みがブドウへの保水作用を調整し、果実に独特の柔らかさをもたらすとされる。シルリィとの境界は行政上の区切りであって地質上の断絶ではなく、両村の畑は連続したひとつの地層の上に乗っている。
主要生産者
ピュイジューを代表するグロワーが François Chaumont(フランソワ・ショーモン)だ。全畑約5haのすべてがピュイジュー内に位置し、ピノ・ノワール約2/3、シャルドネ約1/3という構成で栽培する。醸造施設は妻の実家農家があるŒuilly(ウィイ)村に置くが、原料のすべてはグラン・クリュのピュイジューから来ている。2008年に自家醸造を開始し、ヴィンテージのブラン・ド・ブランを含むレンジを展開している。18.8haという限られたグラン・クリュの畑を5haも保有するその規模は、この小村においては相当の存在感を持つ。グロワーシャンパンの文脈でピュイジューの名を聞くとき、多くの場合フランソワ・ショーモンが念頭に置かれる。
大手メゾンでは、ルイナール(Ruinart)がシルリィとともにピュイジューのシャルドネをブレンドに採用していることが知られている。対象キュヴェはドム・ルイナール(Dom Ruinart)で、最高峰のプレステージ・キュヴェの原料のひとつにこの小村の畑が名を連ねているという事実は、ピュイジューのシャルドネの位置づけを端的に物語る。
グラン・クリュの中の異端児
ピュイジューはグラン・クリュ17村のなかでいくつかの意味で異質な存在だ。まず、ピノ・ムニエが栽培面積の14%超を占めるという点は、グラン・クリュとしてはきわめて例外的なケースにあたる。一般的にグラン・クリュ村ではピノ・ノワールとシャルドネが支配的で、ピノ・ムニエの比率が低い傾向があるが、ピュイジューは隣のシルリィのLes Champs de Romontと並び、グラン・クリュにピノ・ムニエが一定割合で存在する希有な例として記録されている。次に、村名の発音がフランス語話者にとっても難解で、ワイン文献の中に「発音しにくいグラン・クリュ」として言及されているものがある点も特徴的だ。18.8haという小さな面積、12人という少ない生産者数、そして難解な村名——これらが重なり、ピュイジューはモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュの中で最も知名度の低いひとつであり続けているが、ドム・ルイナールの原料供給地として、またフランソワ・ショーモンのような意欲的なグロワーの活動の場として、静かに高い品質を保ち続けている。
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