Cernay-lès-Reims / セルネ=レ=ランス

セルネ=レ=ランスは、栽培面積の94%をシャルドネが占める純然たるシャルドネ村。畑が広がるモン・ド・ベルの丘は、実はコート・デ・ブランと同じ白亜質チョーク層の一部。ランスからわずか5kmという近さも魅力で、軽やかで繊細なブラン・ド・ブランを探すなら見逃せない一村です。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51420
面積 : 16.49 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Reims, Puisieulx, Witry-lès-Reims, Nogent-l'Abbesse, Berru,

「Cernay-lès-Reims」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Monts de Berru
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積79.7 ha
- Chardonnay75.1 ha (94.2%)
- Pinot Noir1.5 ha (1.9%)
- Pinot Meunier2.5 ha (3.1%)
- その他0.6 ha (0.8%)

特徴

栽培面積の9割以上をシャルドネが占めるセルネ=レ=ランスでは、ブラン・ド・ブランが村のスタイルそのもの。白亜質土壌由来の軽やかさとフィネスが際立ち、線の細いミネラル感と澄んだ酸が骨格を作ります。ヴィンテージ・ブラン・ド・ブランを手がける生産者が多く、ランス近郊という立地ながらコート・デ・ブランに通じる繊細な味わいが楽しめるのも面白いところ。魚介の前菜や白身魚のグリルと合わせれば、シャルドネの透明感がより際立つはずです。

テロワール

セルネ=レ=ランスのブドウ畑は、モン・ド・ベルの丘陵(最高点267m)の南西斜面に開けています。この丘はフランス島地塁(Cuesta d'Île-de-France)の一部であり、地質学的にはコート・デ・ブランと同じ白亜紀カンパニアン期のチョーク層を基盤としています。ランス近郊にありながら、コート・デ・ブランに匹敵する石灰質土壌を持つという点が、このコミューンを特別な存在にしています。畑は南から西向きの穏やかな斜面に位置し、十分な日照を確保。年平均気温10.5℃、年降水量722mmという穏やかな気候のもと、チョーク土壌特有の高い保水力と石灰分が、シャルドネにミネラル感と引き締まった酸を与えています。

詳細

セルネ=レ=ランスは、マルヌ県グラン・テスト地域圏に属するコミューンで、ランスの市街地中心からわずか5kmという近さに位置する。A34高速道路を挟んでランスのすぐ東に隣接し、周辺はピュイジューヴィトリー=レ=ランスノージャン=ラベスベルといったコミューンに囲まれている。面積は16.49km²(1,649ha)、2023年人口は1,624人。標高は96〜217mの幅を持ち、地形の骨格をなすのが標高267mの丘、モン・ド・ベルである。村はその南西斜面に開け、隣接するベルノージャン=ラベスとともにこの丘陵を共有している。丘の頂上部は森林に覆われ、ブドウ畑は中腹から麓にかけて広がる。

テロワールの最大の特徴は、地質学的にコート・デ・ブランと同じ基盤を持つことにある。モン・ド・ベルの丘は、パリ盆地を縁取るフランス島地塁の一部であり、白亜紀カンパニアン期のチョーク(白亜)がそのまま地表近くに露出している。この石灰質チョーク層は水はけと保水力のバランスに優れ、シャルドネに繊細さとミネラル感を与える土壌として知られる。ランス近郊という立地から見落とされがちだが、土壌構成だけを見ればコート・デ・ブランの優良区画と遜色がない。畑は南〜西向きの斜面に展開し、十分な日照を確保しながらも冷涼な気候の恩恵を受けている。栽培面積79.70haのうち75.10haがシャルドネで占有率は約94%、ピノ・ムニエが2.50ha、ピノ・ノワールはわずか1.50haにとどまる。モン・ド・ベル地区全体(373.4ha)で見てもシャルドネ比率は91.3%に達し、地区全体がシャルドネに特化したテロワールであることがわかる。

主要生産者

Oudin-Colletは、セルネ=レ=ランスを代表するレコルタン・マニピュラン(自社畑のブドウのみで醸造する生産者)。地元密着型の小規模生産者として、村のシャルドネを生かしたスタイルを長く手がけてきた、いわば村の顔ともいえる存在である。

このほか、村やモン・ド・ベル地区に畑を持つ生産者の多くがヴィンテージ・ブラン・ド・ブランに力を入れている。複数のコミューンにまたがって畑を所有し、セルネ産シャルドネをブレンドの核に据える生産者や、シャルドネ100%にこだわった少量生産を続ける生産者など、いずれも規模は小さいながらこの土地ならではのシャルドネ表現を追求するスタイルが定着している。隣接するノージャン=ラベスの協同組合も、こうした小規模生産者の受け皿として機能している。

歴史・由来

セルネ=レ=ランスの名は、中世の文献に1103年「Sarnacum」として初めて記録される。第一次世界大戦では村は甚大な被害を受け、その功績によって1920年10月1日にクロワ・ド・ゲール(1914-1918)勲章を授与された。戦災を受けた教会の再建工事は1957年まで続いた。

村のサン=マルタン教会(12〜13世紀建立)には、かつて後期ゴシック様式の大理石製「聖母子像」が安置されていたが、現在はニューヨークのメトロポリタン美術館付属クロイスターズ博物館に収蔵されている。また、隣接するベルとともに、パリ盆地の地質層から多数のパレオセン期化石が発見される古生物学上の重要地点としても知られている。ブドウ栽培面積は1997年の79haから現在の約80haへと緩やかに増加し、登録ブドウ栽培者は51名を数える。

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「Cernay-lès-Reims」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報