Nogent-l'Abbesse / ノージャン=ラベス

ノージャン=ラベスはモン・ド・ベル最大の栽培面積を誇る村。オートル・クリュ格付けながら栽培面積の99%以上をシャルドネが占め、チョーク質土壌と南向き斜面が生み出すブラン・ド・ブランの産地として、113軒の生産者が個性豊かなキュヴェを手がけている。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51420
面積 : 10.16 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Puisieulx, Cernay-lès-Reims, Prunay, Berru, Beine-Nauroy,

「Nogent-l'Abbesse」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Monts de Berru
格付け87% Autre Cru [?]
栽培面積169.6 ha
- Chardonnay168.8 ha (99.5%)
- Pinot Noir0.7 ha (0.4%)
- Pinot Meunier0.1 ha (0.1%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培面積のほぼすべてをシャルドネが独占するため、生まれるシャンパンはブラン・ド・ブランが主軸となる。チョーク質土壌由来のミネラル感とクリスプな酸味が骨格をつくり、熟成とともにハーブや白い花のニュアンスが広がる引き締まったスタイルだ。レコルタン・マニピュランが多く、各農家が自畑のシャルドネを生かしたヴィンテージ・ブラン・ド・ブランを展開している。Beaudouin-Latrompetteの「Symphonie」のようにピノ・ノワールやピノ・ムニエを少量ブレンドしたキュヴェも存在し、単一品種の純粋さと複数品種の複雑さを比べる楽しみもある。食中酒として魚介のグリルや熟成チーズと合わせると、この産地ならではのミネラルの輪郭が際立つ。

テロワール

ノージャン=ラベスはランス東方約15kmに広がる丘陵地帯に位置し、モン・ド・ベルの5村の中で最も広い169.60 haの畑を抱える。標高130〜210mの斜面は南から南東方向に開けており、日照量の確保に有利な配置だ。地下には約7,500万年前のカンパニアン期に形成された厚いチョーク(白亜)層が広がり、優れた排水性と保水のバランスによってシャルドネの根が深く伸びる環境を整えている。品種構成はシャルドネが168.80 haと圧倒的で、ピノ・ノワール0.70 ha、ピノ・ムニエ0.10 haと黒ブドウはわずかにとどまる。南南西に隣接するピュイジューはグラン・クリュの格付けを持つ対照的な存在で、ノージャン=ラベス自身はエシェル・デ・クリュ87%と評価こそ控えめだが、モン・ド・ベルの5村の中では傾斜地を多く持つことから最高評価を得ている。チョーク層からのミネラル供給と南斜面の日照がシャルドネに凝縮感と酸味の骨格を与える、純粋な白ブドウ産地だ。

詳細

ノージャン=ラベスはランスの東約15kmに位置し、モンターニュ・ド・ランスの北東端を構成するモン・ド・ベルエリアの中心的な村だ。コミューン面積は10.16 km²と広く、エリア内の5村(ベル、セルネ=レ=ランス、ノージャン=ラベス、ポンファヴェルジェ=モロンヴィリエ、セル)の中で最大の栽培面積169.60 haを誇る。北にはベル、北西にセルネ=レ=ランス、南南西にはグラン・クリュ村のピュイジューとプリュネが隣接する。

モン・ド・ベルエリア全体のエシェル・デ・クリュは最高でも87%にとどまるオートル・クリュだが、ノージャン=ラベスはそのエリア内で南向きの傾斜地を最も広く持つことから最高評価87%を獲得している。ブドウ畑の標高は130〜210mの間に位置し、地下には約7,500万年前のカンパニアン期に形成されたチョーク(白亜)層が続く。南から南東に開けた斜面が確保する豊富な日照と、チョークからのミネラル供給が合わさり、シャルドネ栽培に適した環境が整っている。

村内ではCoopérative Vinicole de Nogent-l'Abbesse et Cernay-lès-Reimsが活動しており、2020年時点で330名の会員が230 haを管理する。同組合は独自ブランドを持たず、会員それぞれが自ブランドでシャンパンを販売する体制をとっている。2012年以降は化石燃料を使用しない環境配慮型の運営を貫き、樽熟成・ソレラ方式によるブラン・ド・ブラン「Cuvée Foudres Paris」など独創的なキュヴェも手がけている。

スチールタンクによる長期熟成という独自スタイルで知られるWarnet & Filsは、ベースワインをタンクで3〜6年間熟成させてから瓶詰めするという地域では稀なアプローチをとる。「Cuvée Diamant」はタンク6年熟成のNVブラン・ド・ブランで最古の区画のシャルドネを使用し、「L'Héritage」は初搾り果汁のみをタンク4年熟成させたキュヴェだ。長い瓶熟成と合わせた合計熟成期間はこのエリアの平均を大幅に上回る。

村の歴史は中世にさかのぼる。村名の「Nogent」はガリア語で「新しい集落」を意味し、「l'Abbesse(修道院長)」は8世紀に女性修道共同体がこの地に定住したことに由来する。ランスの王立女子修道院Abbaye Saint-Pierre-les-Damesは少なくとも11世紀からノージャン=ラベスにブドウ畑を保有し、南向き斜面とチョーク質土壌、ランスへの近さを選定理由とした。18世紀末のフランス革命まで畑を保有し続けた。第一次世界大戦では砲撃によりほぼ全村が壊滅し、1920年にクロワ・ド・ゲールを授与されている。戦後の復興を経て、1961年には80名の栽培農家が協同組合を設立。フィロキセラ前(1896年)に約106 haだったブドウ畑は現在の169.60 haへと拡大し、113軒の生産者がこの丘陵の可能性を引き出し続けている。

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「Nogent-l'Abbesse」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報