Louvois / ルーヴォワ

ルーヴォワは、グラン・クリュ17村の中でも最小規模の41haという希少な畑を持ちながら、隣村ブジーと完全に連続する南斜面でピノ・ノワールを育てる村です。エシェル・デ・クリュ100%の格付けは、境界線ひとつ隔てたトキシエール=ミュトリー(99%)との差が物語るほど高い評価を受けています。ローラン・ペリエが所有する歴史的な城館も構えるこの小村のピノ・ノワールは、ブジーのそれと地続きのテロワールから生まれる——そう知ってグラスを傾けると、一口ごとの重みが変わってくるはずです。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51150
面積 : 12.17 km2
Coomune内の主要な地区
Tauxières-Mutry,
隣接するクリュ(Coomune)
Ville-en-Selve, Verzy, Ludes, Mailly-Champagne, Verzenay, Bouzy, Ambonnay, Val de Livre,

「Louvois」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Grande Montagne de Reims
格付け100% Grand Cru [?]
栽培面積41.2 ha
- Chardonnay7.8 ha (18.9%)
- Pinot Noir33.3 ha (80.8%)
- Pinot Meunier0.1 ha (0.2%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培比率はピノ・ノワールが80.8%を占め、シャルドネは18.9%、ピノ・ムニエはわずか0.2%。圧倒的なピノ・ノワール主体の産地です。 隣のブジーと地続きの南斜面で育つピノ・ノワールは、赤い果実の凝縮感とチョーク土壌由来の鋭いミネラルを合わせ持ちます。ブジーのシャンパンに見られるような豊かさと構造感を共有しながら、ルーヴォワ産は小規模区画ゆえの緻密さが加わると評されることが多いスタイルです。生産者によってはシャルドネをブレンドし、輪郭の明確さをさらに際立たせたヴィンテージ・シャンパンも造られています。 赤みがかった果実味と引き締まったミネラルのコントラストが楽しめるため、鴨や仔羊のロースト、あるいは熟成したコンテチーズとの相性が抜群です。

テロワール

ルーヴォワのブドウ畑は、コミューン面積1,217haのうちわずか41.20haほどの区画に集中しており、その大半はコミューン最南端に位置しています。この南向きの斜面はブジーの畑と実質的に地続きであり、コミューンの境界線がブドウ畑の中をジグザグに走るという珍しい地形的状況にあります。 モンターニュ・ド・ランス南麓に典型的なチョーク(白亜)質土壌が広がり、表層にはローム質の薄い被覆層が乗る構成です。この白亜層は排水性に優れながらも地中深くに水分を保持する性質を持ち、夏季の乾燥ストレスを緩和する役割を果たします。南向き斜面という立地により日照量が確保されやすく、ピノ・ノワールの糖度と酸のバランスを高いレベルで成熟させる条件が整っています。 隣接するブジーとほぼ同一の地質・向きを持つルーヴォワがエシェル・デ・クリュで100%評価を受け、南西側のトキシエール=ミュトリーが99%(プルミエ・クリュ)にとどまった事実は、この斜面の限られた区画がいかに恵まれた条件にあるかを示しています。白亜質土壌がピノ・ノワールに与えるミネラル感とフレッシュな酸は、ルーヴォワのシャンパンに独特の背筋の通ったスタイルをもたらします。

詳細

ルーヴォワはモンターニュ・ド・ランスの南側に位置するグラン・クリュです。行政上は2016年1月1日に隣村トキシエール=ミュトリーと合併し、「ヴァル=ド=リーヴル」コミューンの一部(commune déléguée)となりました。役場はトキシエールに置かれており、ルーヴォワは独立した行政体としての機能を持ちませんが、シャンパーニュの格付け・ブドウ栽培上の扱いはグラン・クリュとして変わらず維持されています。

南西にトキシエール=ミュトリー(プルミエ・クリュ)、南東にブジー(グラン・クリュ)が接し、ヴェルジィアンボネイといったグラン・クリュ村群とも近い距離にあります。コミューン総面積は1,217haに及びますが、ブドウ畑はそのうち41.20haとごく一部。グラン・クリュ17村の中でも最小規模のひとつです。

テロワールの詳細

ブドウ畑はコミューン最南端に集中し、ブジーの畑と実質的に連続しています。コミューン境界線がブドウ畑の中をジグザグに通るという特異な地形であり、両村のテロワールがいかに地続きかを象徴しています。エシェル・デ・クリュ100%評価(白・黒ともに)を受けてグラン・クリュとなり、99%のトキシエール=ミュトリーとの差はわずか1%ながら、格付け上は明確に区別されます。

南向き斜面に広がる白亜(チョーク)質土壌は、モンターニュ・ド・ランス南麓に典型的な構成で、良好な排水性と地中深くへの水分保持を両立します。この特性がピノ・ノワールの成熟を安定させ、ミネラル感と果実の凝縮感を同時に引き出す要因となっています。

主要生産者

ルーヴォワを本拠とする最も規模の大きな生産者のひとりがピエルソン・キュヴリエ(Pierson Cuvelier)です。12haの畑を持ち年産約10万本を手がけるRMで、ヴィンテージ・シャンパンのほかブジー・ルージュ(スティルワイン)も生産しています。

ギィ・ド・シャゼ(Guy de Chassey)はルーヴォワ、ブジー、トキシエール=ミュトリーにまたがる計9.5haの畑を持つRMです。ピノ・ノワール75%・シャルドネ25%の構成を基本とし、ヴィンテージ・シャンパンや老樹・オーク樽熟成のCuvée Antideなど個性的なラインアップを展開しています。

村内に大手メゾンの本拠は少ないものの、ルーヴォワの畑には複数のグラン・メゾンが関与しています。ローラン・ペリエは村内に立地するシャトー・ド・ルーヴォワを1989年より所有。ボランジェパイパー・エドシックルイ・ロデレールもルーヴォワに畑を持つことで知られています。

シャトー・ド・ルーヴォワと村の歴史

ルーヴォワの村名は、ルイ14世の戦争大臣フランソワ=ミシェル・ル・テリエ、通称「ルーヴォワ侯爵」に由来します。13世紀に起源を持ち19世紀に再建されたシャトー・ド・ルーヴォワは、村を象徴する歴史的建造物であり、1989年以降はローラン・ペリエが所有しています。ローラン・ペリエの本拠はトゥール=シュル=マルヌですが、このシャトーがルーヴォワの景観と格式に深みを加えています。

また、村内にはDistillerie Guillon(ギヨン蒸留所)も立地しています。アルデンヌ産大麦を原料とするシングルモルトウイスキーを生産するフランス有数の蒸留所であり、シャンパーニュの村にウイスキー蒸留所が存在するという珍しい組み合わせが、ルーヴォワのもうひとつの顔となっています。

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「Louvois」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報