Bligny (Aube) / ブリニー(オーブ)

ブリニーは、城壁に囲まれたわずか0.8haの畑から6品種ブレンドの希少シャンパンが生まれる村。格付けはオートル・クリュながら、畑の約8割をピノ・ノワールが占め、シャルドネのブラン・ド・ブランも造られます。古城が手がける一本から、開けてみたくなるはずです。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10200
面積 : 22.74 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Longpré-le-Sec, Bergères, Urville, Champignol-lez-Mondeville, Meurville, Vitry-le-Croisé,

「Bligny (Aube)」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積160.4 ha
- Chardonnay28.8 ha (18%)
- Pinot Noir128.4 ha (80%)
- Pinot Meunier2.9 ha (1.8%)
- その他0.3 ha (0.2%)

特徴

主役は畑の約8割を占めるピノ・ノワール。コート・デ・バールらしい厚みのある果実味と、熟したチェリーや赤いベリーを思わせる風味が持ち味です。一方で約18%を占めるシャルドネからはブラン・ド・ブランも造られます。さらに村のシンボルシャトー・ド・ブリニの「キュヴェ・6・セパージュ」は、ピノ・ムニエ、プティ・メリエ、アルバンヌ、ピノ・ブランまで6品種を等分ブレンドした全国的にも珍しい一本。鴨のローストやキノコ料理のような旨みの強い皿と合わせれば、この村の底力を実感できるはずです。

テロワール

ブリニーの畑は一枚の斜面にまとまらず、村内の複数ブロックに分かれて広がっているのが特徴です。村の北側には南向き・南東向きの2つのブロックがあり、南西部にも畑が点在。さらに南東部の畑は、隣村シャンピニヨル=レ=モンドヴィルの南西部と同じ丘陵を分け合う位置にあります。村はオーブ川の支流ランディオン川沿い、標高約240mに位置し、コート・デ・バールの中でも内陸寄りでロレーヌ方面からの大陸性の影響を受けやすい気候です。土壌の詳細な公開情報は限られるものの、この地区に典型的なポートランディアン期の石灰岩に粘土が混じる構成が基本と考えられ、保温性のある粘土と石灰岩の組み合わせが、栽培面積の約8割を占めるピノ・ノワールの完熟を支えます。向きの異なる複数の斜面を持つことは、ブレンドに多彩な個性を取り込める、この村ならではの強みです。

詳細

ブリニー(オーブ)はコート・デ・バール北部のバール・シュル・オウボワ地区に属するコミューンです。面積は22.74km²、標高は約242m。村はオーブ川の支流ランディオン川(全長24km、ドランクールでオーブ川に合流)に沿って広がり、村内には17.4haの池「エタン・デュ・パティ」も抱える、水に恵まれた土地です。

周辺のシャンパーニュ・コミューンは、北にムールヴィル、北東にベルジェール、東にウルヴィル、南東にシャンピニヨル=レ=モンドヴィル、南西にヴィトリー=ル=クロワゼ。なお、マルヌ県のモンターニュ・ド・ランス側にも同名の「ブリニー」というコミューンが存在しますが、ブドウ畑の規模は本村(オーブ県)の方がはるかに大きく、シャンパンの産地として語られるブリニーは通常こちらを指します。

テロワールと単一畑

ブドウ畑は村内の複数のブロックに分散しています。村の北側には南向き・南東向きの2ブロック、南西部にも畑があり、南東部の畑はシャンピニヨル=レ=モンドヴィルと同じ丘陵を共有します。土壌はコート・デ・バールに典型的な、ポートランディアン期の石灰岩に粘土が混じる構成が基本と推定されます。

注目すべきリュー・ディ(単一畑)としては、南西部の緩やかな南東向き斜面「ボールガール(Beauregard)」、同じく南西部の東向き斜面「ベルナルダン(Bernardin)」、シャンピニヨル境界に近い南部の南東向き斜面「ヴァル・レルミット(Val l'Ermite)」が挙げられます。そして最も特徴的なのが、村の北側にある壁に囲まれた0.80haの「クロ・デュ・シャトー・ド・ブリニ」。登記簿上はリュー・ディ「アントル・レ・ガレンヌ(Entre les Garennes)」内に含まれるこの囲い畑には、6つのブドウ品種が混植されています。

主要生産者

村の象徴的存在がシャトー・ド・ブリニです。20haを超える自社畑を持つ村を代表する生産者で、現在はG. H. MartelやCharles de Cazanoveも擁するラプノー(Rapeneau)家が経営しています。囲い畑から造られる「キュヴェ・6・セパージュ」は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、プティ・メリエ、アルバンヌ、ピノ・ブランを各6分の1ずつブレンドした年産約7,000本の希少キュヴェ。100%シャルドネの「ブラン・ド・ブラン・ミレジメ」も手がけます。

ムトウも村を代表するレコルタン・マニピュラン(RM)のひとつ。ヴィニュロン・アンデパンダンに加盟し、2010年からは環境認証テラ・ヴィティスも取得しています。ブリニー(オーブ)、ウルヴィル、ムールヴィルに計12.5haの畑を持ち、旗艦キュヴェ「キュヴェ・ヴァル・ド・ボールガール」はシャルドネとピノ・ノワールを半々でブレンドした一本です。

歴史

村の墓地からは古代ローマ時代の石棺が発見されており、古くからの定住の歴史を物語ります。1217年にはリュー・ディ「プュロワ」にサント・ウラリー修道院が設立され、1235年にベルロワへ移転。修道士たちは礼拝堂の維持を条件に、土地を村の司祭へ譲りました。1778年にはサヴボワ侯爵がボトル製造用のガラス工場の設立許可を取得しており、瓶づくりの面でもワインとの縁がうかがえる村です。

シャトー・ド・ブリニの建物は、中世の城跡の上に1773年、ダンピエール侯爵が建設したもの。19世紀初頭にド・カシャール男爵がワイン生産を始め、サント・ウラリー修道院に由来する畑を購入しました。1930年には44haを所有していましたが、第二次世界大戦後に所有者が変わり、畑は分割売却されます。1952年にロラン家が区画を買い戻して1954年から植え直しを進め、1999年にラプノー家がシャトーと畑を取得して現在に至ります。ランディオン川の源泉は今もシャトーの地下セラーを流れ、ブドウと葡萄の葉の彫刻が施されたルイ13世様式の正門とともに、この村のワイン造りの歴史を今に伝えています。なお、村のサン・サンフォリアン教会は1989年にフランスの歴史的建造物(MH)に登録されています。

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「Bligny (Aube)」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報