Vitry-le-Croisé / ヴィトリー=ル=クロワゼ

ヴィトリー=ル=クロワゼは、コート・デ・バールのバルセカネ地区に位置するオートル・クリュのコミューン。栽培面積92haのうち実に95%以上をピノ・ノワールが占める、ピノ・ノワール一色の村だ。キンメリジャン石灰岩の土壌を持ち、シャブリと同じ地質帯でシャンパンを育てている。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Troyes
郵便番号 : 10110
面積 : 32.72 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Longpré-le-Sec, Champignol-lez-Mondeville, Saint-Usage, Noé-les-Mallets, Bligny, Éguilly-sous-Bois,

「Vitry-le-Croisé」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Barséquanais
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積92.7 ha
- Chardonnay3 ha (3.2%)
- Pinot Noir88.4 ha (95.4%)
- Pinot Meunier0.3 ha (0.3%)
- その他1 ha (1.1%)

特徴

栽培面積の95%以上をピノ・ノワールが占め、シャルドネはわずか3ha、ピノ・ムニエは0.30haにとどまる。キンメリジャン石灰岩と粘土マールの土壌から生まれるピノ・ノワールは、黒系果実の凝縮した風味と確かな骨格を持ち、白亜土壌主体のシャンパーニュ中央部とは一線を画す肉付きのよさが特徴だ。 大陸性気候の影響を受ける冬の厳しさが酸をしっかり保ち、果実感とのバランスが取れた骨太なスタイルに仕上がる。こうした特性から、赤ワインに親しんでいるがシャンパンにも興味を持つ飲み手や、肉料理と合わせて楽しみたい場面に向いている。

テロワール

ヴィトリー=ル=クロワゼはコート・デ・バールのバルセカネ地区、アルス川右岸に広がるコミューンで、コミューン面積は3,272ha、標高は221mから347mにわたる。 バルセカネ地区の最大の特徴は、ブルゴーニュのシャブリと同じキンメリジャン石灰岩と粘土マールの地層だ。この白亜系の石灰質土壌は水はけがよく、根がミネラルを豊富に含む深い地層まで伸びやすい。モンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブランに代表されるシャンパーニュ中央部の白亜土壌とは異なり、石灰岩と粘土が組み合わさるキンメリジャン層は、より重厚な果実感とボリューム感をブドウに与える傾向がある。 気候はケッペン分類Cfb(温帯夏涼しい・湿潤)に属し、年平均気温10.5°C、年間降水量878mm。バルセカネはコート・デ・バールの中でも内陸に位置するため、大陸性気候の影響をやや受け、秋冬には霧が多発する。この寒暖差と豊富な石灰質がピノ・ノワールに酸味と凝縮感を同時に与える。

詳細

ヴィトリー=ル=クロワゼはコート・デ・バールのバルセカネ地区に属し、アルス川(全長26km)の主に右岸に広がる。コミューン北部にはA5高速道路が走り、これが実質的にバルセカネとバール・シュル・オウボワ地区の境界ともなっている。周辺にはシャンピニヨル=レ=モンドヴィル、ノエ=レ=マレ、サン=ユザージュ、ブリニー(オーブ)、エギイ=ス=ボワなどのコミューンが点在する。

キンメリジャン土壌とピノ・ノワール

キンメリジャン石灰岩と粘土マールからなるバルセカネ独特の地質は、ブルゴーニュのシャブリ産地と同じ地層帯に属する。この土壌は排水性と適度な保水性を兼ね備え、根の深い伸長を促してミネラル分の吸収を助ける。ヴィトリー=ル=クロワゼでは1997年の79haから2013年には92.9haへと栽培面積が拡大しており、近年もブドウ栽培への関心が高まっている。52名の栽培者が畑を管理する一方、コミューン内に拠点を置くシャンパン醸造所は確認されていない。

Champagne Bauchet(シャンパーニュ・ボシェ)

コート・デ・ブランやモンターニュ・ド・ランスにもわたる33ha以上の自社畑を有するネゴシアン・マニピュランのChampagne Bauchetは、バルセカネのヴィトリー=ル=クロワゼにもピノ・ノワール主体の区画を管理している。複数の産地を横断するブレンドスタイルで知られる同社にとって、バルセカネのピノ・ノワールはコート・デ・バールらしい果実の骨格を担う重要な素材となっている。

歴史と行政

ヴィトリー=ル=クロワゼは1801年よりエソワイ・カントン(canton d'Essoyes)に属し、1926年にはトロワ郡(Arrondissement de Troyes)に編入された。住民はヴィトリャ(Vitryats / Vitryates)と呼ばれ、2023年現在の人口は223人。キンメリジャン土壌の上でピノ・ノワールを育て続ける静かな産地として、コート・デ・バールの地質的多様性を語るうえで欠かせない存在だ。

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「Vitry-le-Croisé」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報