Champignol-lez-Mondeville / シャンピニヨル=レ=モンドヴィル

シャンピニヨル=レ=モンドヴィルは、コート・デ・バールのなかでも特に標高が高く、オーブ県の最高地点(約370m)を擁する山がちな村。オートル・クリュながら144haの畑の90%以上をピノ・ノワールが占め、力強い骨格のシャンパンを生み出す産地として知られる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10200
面積 : 44.17 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Villars-en-Azois, Laferté-sur-Aube, Urville, Arconville, Ville-sous-la-Ferté, Saint-Usage, Bligny, Vitry-le-Croisé,

「Champignol-lez-Mondeville」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積144 ha
- Chardonnay12.1 ha (8.4%)
- Pinot Noir129.7 ha (90.1%)
- Pinot Meunier1.5 ha (1%)
- その他0.7 ha (0.5%)

特徴

栽培面積の90%以上をピノ・ノワールが占めるため、シャンピニヨル=レ=モンドヴィルのシャンパンは赤系果実の凝縮感と骨太な構造が特徴。高標高による冷涼さが酸をしっかりと保ち、重くなりすぎないバランスをつくりだす。R.デュモン・エ・フィスの「Intense」のようにオーク樽で醸造したキュヴェでは、ピノ・ノワールの果実味にバタースコッチのようなニュアンスが重なり、食事と合わせたいリッチなスタイルへと仕上がる。またヴィエイユ・ヴィーニュのブラン・ド・ノワールは凝縮した果実と長い余韻が持ち味で、シャンパンに飲み応えを求める人に刺さる一本だ。

テロワール

シャンピニヨル=レ=モンドヴィルはバール・シュル・オウボワエリアに属し、標高226〜372mの起伏に富んだ地形を持つ。この標高域はコート・デ・バール内でも際立って高く、ウルヴィルやアルコンヴィルといった隣村と比べても明らかに山岳的な景観が広がる。 土壌は「バロワ・ヴィティコル」と呼ばれる石灰岩台地に由来し、粘土石灰質(argilo-calcaire)が基調。台地では砂利が混じり薄い層になるのに対し、ランディオン川などの谷底では堆積が厚くなるなど、わずかな地形の差が土層の厚みに直結している。ブドウ畑はコミューン北部に集中し、南向き・西向きの斜面が主体。斜面上部を森林が覆い、その裾野にブドウ畑が連なる。この高標高の冷涼な環境と石灰質土壌の組み合わせが、ピノ・ノワールに凝縮感とシャープな酸を与え、サン=ユザージュやヴィトリー=ル=クロワゼ、ブリニー(オーブ)といった低地の村とは異なる引き締まった果実味を生む。

詳細

シャンピニヨル=レ=モンドヴィルは、グラン・エスト地域圏オーブ県バル=シュル=オーブ郡に位置するコート・デ・バール地区バール・シュル・オウボワエリアのコミューンで、人口は約260人(2023年)、コミューン総面積は4,417haに及ぶ。コミューン内にはランディオン川(全長24km)が源流を持ち、ドランクールでオーブ川に合流する。隣接するシャンパーニュAOCコミューンはウルヴィル(北)、アルコンヴィル(北東)、サン=ユザージュ(南西)、ヴィトリー=ル=クロワゼ(西北西)、ブリニー(オーブ)(北西)。コート・デ・バールのなかでも最高地点を持つ村として地形的に個性が際立つ一方、生産者数36軒と規模の小さな産地でもある。

土壌は「バロワ・ヴィティコル」と呼ばれる石灰岩台地に由来し、台地部では粘土石灰質に砂利が混じる薄い層が広がり、谷底では堆積が厚くなる。最高点369.56mはオーブ県内で最も高く、その冷涼な気候がブドウの酸を保つ。144haの総栽培面積のうちピノ・ノワールが約130haを占め(約90%)、シャルドネが12ha、ピノ・ムニエが1.5haと続く。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに80%のオートル・クリュ。ブドウ畑はコミューン北部に集中し、南向き・西向きの斜面が主体で、「ル・コート・シャトラン」(村の最西端、南西向き)、「ラ・コート・オ・ロワ」(北側、ピノ・ノワール主体)、「ラ・キュレ」(北東、南向き)、「アン・ヴィル」(北東、南向き、シャルドネ)、「ランドモン」(北部、南東向き、D70・D44沿い)、「ラ・ヴォワ・ベルトラン」(北東、南向き、シャルドネ)、「ヴォワ・ド・シャネ」(北東、南向き、シャルドネ、コトー・シャンプノワ赤の産地)などのリュー・ディ(単一畑名称)が記録されている。

当コミューンを代表する生産者がレコルタン・マニピュラン(RM)のR.デュモン・エ・フィス(R. Dumont & Fils)だ。Terra Vitisメンバーであり、シャンピニヨル内に約23haの畑を所有(ピノ・ノワール約20ha、シャルドネ約3ha、ピノ・ブラン約0.15ha)。複数のリュー・ディを使い分け、代表キュヴェ「Intense」はシャンピニヨル産の木材を用いたオーク樽で醸造したピノ・ノワール65%・シャルドネ35%の個性的な一本。ヴィエイユ・ヴィーニュのブラン・ド・ノワール、そしてヴォワ・ド・シャネ区画のピノ・ノワールを用いたコトー・シャンプノワ(赤)も手がけており、村のテロワールを多角的に表現するラインナップを揃える。地元産の木材を使った樽醸造というアプローチは、シャンパーニュ全体でも珍しい試みとして注目に値する。

村の歴史は約9km離れたクレルヴォー修道院と深く結びついている。中世、修道士たちはフィナージュ(村の農地)の大半を所有し、4つのグランジュ(農場)、領主館、搾汁所、水車小屋を備えていた。この修道院農業がこの地でのブドウ栽培の礎となったと考えられている。1911年には、シャンパーニュ産地の境界画定を巡る生産者の抵抗運動「シャンパーニュ暴動(révolte des vignerons champenois)」に際してシャンピニヨルにも軍隊が駐留した記録がある。この騒動はコート・デ・バールがAOCに正式に含まれるきっかけとなった重要な歴史的事件であり、その意味でシャンピニヨルはコート・デ・バールのAOC史を語る上で欠かせない村のひとつといえる。なお、フランス元帥ピエール・リエル・ド・ブールノンヴィル(1752–1821)がこの村の出身。1997年時点で117haだったブドウ畑の面積は、現在144haまで拡大している。

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「Champignol-lez-Mondeville」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報