Bauchet Père & Fils / ボーシェ・ペール・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Bisseuilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Bauchet Père & Fils / ボーシェ・ペール・エ・フィス

Bauchet Père & Fils別名:Bauchet

ボーシェ・ペール・エ・フィス

ボーシェ・ペール・エ・フィスは、モンターニュ・ド・ランスのビスイユを本拠地に、1920年の創業以来4代にわたり自社畑での栽培から瓶詰めまで手がけるレコルタン・マニピュラン(RM)。畑はコート・デ・ブランのグローヴやコート・デ・バールにも広がる。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
村Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ
- 51150 Bisseuil / ビスイユ [Premier Cru]
所在地4 rue de la Crayère, 51150 Bisseuil (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-bauchet.fr/
Mailinfo@champagne-bauchet.fr
SNS@domainebauchet
Tel+33 (0)3 26 58 92 12, +33 (0)3 26 58 94 74(fax)
設立1920
製造業者種別RM
インポーターアールアンドダブリュ株式会社
生産者表記la Sosiété Clos BABOT

商品更新情報

特徴・スタイル

醸造を率いるブリュノ・シャルルマーニュは、収穫前から区画ごとの成熟度を見極めつつ全工程に立ち会い、12種の土壌にまたがる多彩な自社畑の個性をひとつの味わいへとまとめ上げる。ステンレスタンクに加えてフードルやトノーも使い分け、酸化との触れ合いが生む厚みと丸みを持たせるのが特徴だ。テロワールの多様性を活かしながら、国際的に広がる顧客の嗜好にも寄り添うバランス感覚が、幅広い飲み手に親しまれる味わいを生み出している。

歴史・ブランドストーリー

物語は1920年、フェリシアン・ボーシェが母から譲り受けたグローヴのわずか1haの畑を耕したことに始まる。当時まだAOCシャンパーニュが定められたばかりの時代で、この収穫はまさに黎明期のシャンパーニュ生産の第一歩だった。 1960年代に入ると、フェリシアンの3人の息子たちがドメーヌに加わり、畑は33haを超える規模へと拡大。拠点もモンターニュ・ド・ランスのビスイユへと移し、家族経営としての基盤を固めていく。1974年には法人として登記され、事業としての体制も整えられた。 現在メゾンを率いるのは、創業家4代目にあたるロバンとフロランスの兄妹。ロバンが畑作りを、フロランスがコミュニケーションと販売を担い、それぞれの持ち場で祖父の代から続く土地への情熱を受け継いでいる。

詳細

ボーシェ・ペール・エ・フィスの拠点は、モンターニュ・ド・ランスに位置するビスイユ。ここを中心の一つとしながら、自社畑はコート・デ・ブランのグローヴ、そしてコート・デ・バールへと広く展開し、性格の異なる複数の産地を併せ持つドメーヌを形成している。畑作りを率いるのはロバンで、52区画・33ha超という広大な自社畑を、区画ごとの土壌や日照条件を見極めながら管理している。そのなかには平均2ha超という比較的まとまった15の主要区画が含まれるほか、実質的にメゾン単独で所有するモノポール的な区画も複数保有している。

畑の土壌タイプは実に12種にのぼり、区画ごとに異なる個性が味わいの多様性を支えている。プルミエ・クリュの畑は9haで、グローヴではシャルドネ100%、ビスイユではシャルドネを主体にピノ・ノワールも一部栽培する、いわば繊細さと骨格を併せ持つ産地だ。対してコート・デ・バールには25haが広がり、複数の村にまたがりながらほぼピノ主体の構成となっており、果実味豊かな厚みをドメーヌ全体のスタイルに加えている。なかでもバール・シュル・オウボワの10haはNatura 2000に指定された自然保護区域内に位置し、生物多様性に富んだ環境のもとで栽培が行われている。

こうして本拠地ビスイユのあるモンターニュ・ド・ランス、シャルドネの銘醸地として知られるコート・デ・ブラン、そしてピノ・ノワールが力強さを発揮するコート・デ・バールという、性格の異なる産地を一つのドメーヌ内に併せ持つことが、ボーシェ・ペール・エ・フィスならではのブレンドの幅を生み出している。

栽培においては化学的な除草剤・殺虫剤を全廃し、農薬使用量も50%以上削減した。垣根や日陰帯の整備による生物多様性の導入に加え、羊を放牧して下草を管理するなど除草剤に頼らない循環型の栽培環境づくりにも継続的に取り組んでおり、こうした地道な積み重ねが畑の健全さと味わいの奥行きを支えている。これらの畑と生産体制の規模は、以下の数値からも読み取れる。

栽培データ
項目数値
総面積33ha超
区画数52区画
主要区画数15区画(平均2ha超)
土壌タイプ数12種
プルミエ・クリュ面積9ha
コート・デ・バール面積25ha

醸造方針

収穫に先立ち、区画ごとの成熟度を個別に追跡し、房や果汁の試食による選果を実施する。プレスは緩やかに行い、最初に搾られる最良質の果汁のみを使用することで、繊細さを保っている。こうした丁寧な選果とプレスの積み重ねが、後の熟成による厚みとのバランスを支える土台となる。

ノンヴィンテージ・ブリュットは、発酵前に品種とテロワールをあらかじめ組み合わせるプレアッサンブラージュを経てから醸造される。ステンレスタンクに加えてフードルやトノーも使い分け、酸化と木との交流によって構造や厚み、丸みを引き出している。こうした工程を経ることで、複数の産地の個性を一体感のある味わいへとまとめている。

熟成期間は最低30か月、ミレジメでは最長5年に及ぶ。出荷前にはさらに3か月の休息期間を設け、味わいを落ち着かせてから世に送り出す。栽培から搾汁、発酵、瓶詰め、デゴルジュマン、ラベリングに至るまで、全工程を自社施設・自社スタッフで一貫して手がけている点も、このメゾンならではの特徴だ。こうした一貫した体制が、ヴィンテージを問わず安定した品質を実現するための大切な背景となっている。

熟成の舞台となるのは、ビスイユの地下に広がる白亜質のカーヴ。気泡形成と長期熟成に適した環境のなかで、醸造責任者ブリュノ・シャルルマーニュが全工程に立ち会い、広大で多様なテロワールの個性と、国際化する顧客の嗜好とを調和させるスタイルを追求している。四代にわたり受け継がれてきたこの哲学が、伝統と革新を併せ持つボーシェ・ペール・エ・フィスの個性を形作っている。

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