Ville-sur-Arce / ヴィル=シュル=アルス
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Troyes |
| 郵便番号 : | 10110 |
| 面積 : | 16.16 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Bar-sur-Seine, Buxières-sur-Arce, Celles-sur-Ource, Landreville, Chervey, Viviers-sur-Artaut, Merrey-sur-Arce, |
「Ville-sur-Arce」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Barséquanais |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 224.3 ha |
| - Chardonnay | 16.7 ha (7.4%) |
| - Pinot Noir | 199.1 ha (88.8%) |
| - Pinot Meunier | 4.9 ha (2.2%) |
| - その他 | 3.6 ha (1.6%) |
特徴
テロワール
詳細
ヴィル=シュル=アルスはコート・デ・バールの中核サブリージョン「バルセカネ」に属し、アルス川左岸に沿って広がるアルス渓谷の一村。総コミューン面積は約1,616 haで、人口206人(2023年)、標高191m。北西にバル=シュル=セーヌ、北北東にビュキシエール=シュル=アルス、南南西にセル=シュル=ウルス、南東にランドゥルヴィルなど、アルス渓谷沿いの複数村に隣接する。バルセカネーはセーヌ川とその支流(アルス川、ウルス川など)が地形を刻んだ起伏の激しい地帯で、40度を超える急斜面を持つ区画が各所に点在する。
土壌の核心はジュラ紀後期(キメリジャン期)のマール石灰岩で、密な層状石灰岩と粘土質マールが交互に重なり、小型の牡蠣など海洋生物の化石を多く含む。主要リュー・ディ「Largillier」ではキメリジャン粘土(argile kimméridgienne)が明確に確認されており、シャブリのグラン・クリュ畑と同質の土壌構造を持つとされる。この粘土石灰岩の二面性——粘土が果実の凝縮感を高め、石灰岩が酸を引き締める——がヴィル=シュル=アルスのシャンパンに独特の輪郭を与えている。畑は多方向の斜面に分散し、北向き(La Chevêtrée)、南東向き(Les Clos Bidaut)、北北西向き(Les Clos de la Côte)、南西〜南東向き(Largillier)と、同じ村内でも日照条件が大きく異なる。気候はシャンパーニュ全体の中でも温暖な半大陸性で、エペルネよりもシャブリに近い。
Coessens(Les Mains du Terroir de Champagne加盟)は、ヴィル=シュル=アルスを代表するレコルタン・マニピュラン(RM)。村最大のリュー・ディ「Largillier」のモノポール(独占所有)を持ち、ピノ・ノワール100%・単一畑という徹底したアプローチで5種のキュヴェを展開する。樽発酵キュヴェ「Les Sens Boisés」を含む各アイテムは、土壌の凝縮感をそのままグラスに伝えるスタイルとして国際的に注目されている。
Val Frison(旧称 Demarne-Frison)は、Valérie Frisonが運営する有機栽培の生産者。2003年に有機転換を開始し2007年に認証を取得。6 ha(ピノ・ノワール93%、シャルドネ7%)の畑から生まれるすべてのキュヴェを旧樽で醸造し、ブリュット・ナチュール(無補糖)でリリースする。「Goustan」(ピノ・ノワール100%、Les Clos de la Côte)、「Lalore」(シャルドネ100%、Les Côtannes)、「Elion」(ロゼ・ド・マセラシオン)が主力。テロワールを補糖でマスクしないその姿勢は、バルセカネーの可能性を広く知らしめた。
- Rémy Massin:Special Club会員、22 ha(ヴィル=シュル=アルスとランドゥルヴィル)。ピノ・ノワール75%・シャルドネ20%・ピノ・ブラン5%。キュヴェ「Louis Aristide」(100%ピノ・ノワール、マルチヴィンテージ)が代表作。
- Dominique Massin(D. Massin):Terra Vitis加盟、11 ha。キュヴェ「L'Envie」はヴィンテージ物(ピノ・ノワール80%+樽発酵シャルドネ20%)。
- シャスネ・ダルス(Champagne Chassenay d'Arce):1956年設立の協同組合。会員130名・325 haを擁し、アルス渓谷全域をカバー。ピノ・ノワール90%・シャルドネ9%に加え、ピノ・ブラン約2 haも保有。「Confidences Rosé」「Pinot Blanc」など個性的なキュヴェを展開する。
- Thierry Massin:Vignerons Indépendants加盟、10 ha(ピノ・ノワール85%、シャルドネ15%)。
コート・デ・バールのブドウ栽培の起源は12世紀まで遡る。クレルヴォー修道院のシトー会修道士たちがモリヨン・ノワール(ピノ・ノワールの祖先)をこの地に持ち込んだとされる。1908年、シャンパーニュの公式生産区域からオーブ県(アルス渓谷を含む)が除外される動きが起きると、地域の生産者たちは1911年に大規模な暴動(Les émeutes de la Champagne)を起こした。その後1927年にシャンパーニュAOC区域内に正式包含されたが、エシェル・デ・クリュにおいてグラン・クリュ・プルミエ・クリュの格付けは付与されず、ヴィル=シュル=アルスを含むオーブ県全村はオートル・クリュに留まった。この格付け上の不利が長く続いたなかで、21世紀に入ってVal FrisonやCoessensに代表されるテロワール志向の小規模生産者が台頭し、バルセカネーへの国際的な注目が急上昇した。Coessensのモノポール「Largillier」はClub Oenologique誌のコート・デ・バール特集(2025年)でも筆頭事例として紹介されており、格付けよりもテロワールが語られる村として定着しつつある。
詳細を閉じる「Ville-sur-Arce」を拠点とするシャンパン銘柄
MartiveyマルティヴェイNM
Dominique Massinドミニク・マサンCM
Chassenay d'Arceシャスネ・ダルスRM
Remy Massinレミ・マサンRM
CoessensコエッソンCM
d'ArmanvilleダルマンヴィルCM
DecotanneドゥコタンヌRM
Demarne Frisonデマネ・フリソンRM
Val Frisonヴァル・フリゾンMA
De Montpervierド・モンペルヴィエMA
Dominique Derainドミニク・ドゥランCM
A. BartelA.バルテルRM
Stephane Fevreステファン・フェーブルRM
Thierry Massinティエリー・マサンRM
Dany Fevreダニー・フェーブルRM
Philippe Theveninフィリップ・テブナンRC
Daniel Petre & Filsダニエル・ペトレ・エ・フィスRM
Claude Penotクロード・ペノRM
Regis Barbeレジス・ベルベRC
Yvon Massinイヴォン・マサンCM
Montaubretモントブレ
Thomas De Marneトマ・ド・マルヌMA
Alice Bardotアリス・バルドー