Val Frison / ヴァル・フリゾンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ville-sur-Arceを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Val Frison / ヴァル・フリゾン

Val Frison別名:Valerie Frison,Demarne Frison

ヴァル・フリゾン別名:ヴァレリー・フリゾン,ドマルヌ・フリゾン

ヴァル・フリゾンは、コート・デ・バールの小さな村ヴィル=シュル=アルスで、母から息子へと受け継がれる家族経営の造り手。有機栽培のブドウを天然酵母で発酵させ、糖分を一切加えないブリュット・ナチュールだけを世に送り出す、自然派シャンパーニュの注目株です。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Ville-sur-Arce / ヴィル=シュル=アルス
所在地14 Rue François Jacquelin, 10110 Ville-sur-Arce (Google Maps)
公式サイト-
製造業者種別RM
インポーター野村ユニソン株式会社
生産者表記EARL FRISON DE MARNE

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴァル・フリゾンのスタイルを一言でいえば、「畑をそのままグラスに映すこと」。天然酵母による自然発酵にゆだね、補糖や補酸などの添加をできる限りゼロに近づけた低介入の造りで、全キュヴェを糖分を加えないブリュット・ナチュールとして仕上げます。 ピノ・ノワール主体の骨格に、キンメリジャンの石灰質土壌がもたらす張りのあるミネラル感が重なり、味わいは純粋でフレッシュ、そして生き生きとした表現力にあふれています。飾らないのに気品がある、コート・デ・バールの自然派の精神を体現するスタイルです。

歴史・ブランドストーリー

ヴァル・フリゾンの物語は、1990年代後半にヴァレリー・フリゾンが故郷ヴィル=シュル=アルスの家族の畑を継承したところから始まります。当初はブドウを地元の協同組合へ売り渡していましたが、2003年に有機農法への転換を決意。2007年の収穫からは当時の夫ティエリー・ド・マルヌとともに自家醸造へ踏み出し、少量ずつ自分たちのシャンパーニュを造り始めました。 2013年に夫が経営を離れてからは、ヴァレリーが単独でドメーヌを守り続けました。転機は2018年、息子のトマ・ド・マルヌがパートナーのフロリー・ピラレスとともにドメーヌへ戻ってきたこと。ふたりは母のスタイルを受け継ぎつつ単一区画の新キュヴェを生み出し、2020年のヴィンテージまでに実質的に造りを担うようになります。2023年にはトマが正式に事業を承継し、ブランドは彼の名を冠した新たな名称への移行を進めています。母から息子へ、有機の畑とテロワールの哲学が受け渡されつつあるメゾンです。

詳細

ヴァル・フリゾンが本拠を置くのは、シャンパーニュ地方南部コート・デ・バールのバルセカネ地区に位置するヴィル=シュル=アルス村です。ドメーヌはこの村内に約6haの自社畑を所有し、栽培の中心はコート・デ・バールを象徴する品種ピノ・ノワールで、全体の93%を占めます。残る7%(約0.45ha)がシャルドネで、少量ながらドメーヌの個性を語るうえで欠かせない存在となっています。かつてはブドウを協同組合へ販売していましたが、2000年代後半からは自家元詰めへと舵を切り、現在は栽培から瓶詰めまでを一貫して手がけるレコルタン・マニピュラン(RM)として運営されています。

土壌の基盤となるのは、コート・デ・バール特有のキンメリジャン期の石灰岩と泥灰土(マール)です。同じ村内でも区画によって白色粘土と黄色粘土が入り混じり、さらにシャルドネを植える2区画はポートランディアン土壌の上に位置するなど、小さな面積の中に多彩な地質が同居しています。主要な区画には、樹齢50年を超えるピノ・ノワールが育つキンメリジャンの「レ・クロ・ド・ラ・コート(Les Clos de la Côte)」、ポートランディアンにシャルドネを植えた「レ・コタンヌ(Les Cotannes)」があり、いずれも区画の個性をそのまま瓶に詰める単一畑キュヴェの母体となっています。

栽培面では2003年から有機農法への転換を進め、各区画には自然な下草を生やして生態系を保ちながら、養分の競合を防ぐため3月にすき込むという手入れを続けています。区画ごとに自生する植物相が異なることは、微細なテロワールの違いを映す指標にもなっているとされます。

栽培・生産データ
自社畑面積約6ha(ヴィル=シュル=アルス村内)
品種構成ピノ・ノワール93%、シャルドネ7%
シャルドネ栽培面積約0.45ha
有機農法への転換2003年〜
ドサージュ全キュヴェ無補糖(ブリュット・ナチュール)

醸造方針

ヴァル・フリゾンの醸造は、有機栽培で得た健全なブドウの力を信じることから始まります。醸造の柱は、できる限り何も加えず、何も引かないこと。補糖・補酸・酵素などの添加をゼロに近づけることを目標に、天然の土着酵母による自然発酵でワインを育て、マロラクティック発酵も意図的に止めません。亜硫酸の使用も最小限に抑えた低介入の造りで、仕上げの段階でも糖分を補わず、全キュヴェをブリュット・ナチュールとしてリリースします。

畑では有機農業の認証を取得しているほか、ビオディナミの手法を取り入れているとも伝えられます。ラインアップはピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールからシャルドネ100%のブラン・ド・ブランまで、いずれも土壌と区画の違いをそのまま伝えることを目指した構成で、テロワールを尊重したフレッシュで生命感のある味わいが持ち味です。

次世代への継承

2018年、ヴァレリーの息子トマ・ド・マルヌがパートナーのフロリー・ピラレスとともにドメーヌへ戻り、世代交代が段階的に進められてきました。ふたりは既存のキュヴェを受け継ぎながら、ポートランディアン土壌の単一畑や、樹齢50年超のピノ・ノワールが育つ単一区画から、新たなキュヴェを相次いで送り出し、区画ごとのテロワール表現をさらに深めています。2020年のヴィンテージまでにふたりが実質的に造りを担うようになり、2023年にはトマが正式に事業を承継。ブランド名も彼の名を冠したものへ移行が進められており、ドメーヌは新しい章へと踏み出しています。母ヴァレリーが築いた低介入の哲学は、そのまま次の世代の土台となっています。

専門家からの評価

その透明感あるスタイルは専門家からも注目されており、シャンパーニュを専門とする評論家ピーター・リエムが紹介文を執筆しているほか、フランスのワイン専門メディアでも特集が組まれるなど、コート・デ・バールの自然派を語るうえで名前の挙がる存在となっています。

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キュヴェ一覧

レ・クロ・ド・ラ・コート・ブリュット・ナチュール L'Eclos de la Cote Brut Nature

L'Eclos de la Cote Brut Nature / レ・クロ・ド・ラ・コート・ブリュット・ナチュール

ブラン・ド・ノワール ドザージュ:Brut Nature ピノ・ノワール 100%
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