Chassenay d'Arce / シャスネ・ダルスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ville-sur-Arceを本拠とするCM / 生産者協同組合の銘柄です。
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目次

Chassenay d'Arce / シャスネ・ダルス

Chassenay d'Arce別名:CVCA

シャスネ・ダルス別名:CVCA

シャスネ・ダルスは、コート・デ・バールのアルス渓谷14村にまたがる130家族・4世代の栽培会員が集う協同組合。ピノ・ノワール主体の畑を土台に、2020年以降はプレミアム化路線を掲げ、樽熟成やビオ栽培の拡充による品質革新で、国際的な評価誌からも注目を集めています。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Ville-sur-Arce / ヴィル=シュル=アルス
所在地11 rue du Pressoir, 10110 Ville-sur-Arce (Google Maps)
公式サイトhttps://chassenay.com/
Mailchampagne@chassenay.com
SNS@champagnechassenay
Tel+33 (0)3 25 38 30 70, +33 (0)3 25 38 79 17(fax)
設立1956
製造業者種別CM
生産者表記SCA CHASSENAY D'ARCE

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特徴・スタイル

シャスネ・ダルスが目指すのは、協同組合ならではの厚みと、土地に根ざした個性を両立させる味わいです。畑の約9割を占めるピノ・ノワールが骨格をつくり、一番搾り果汁のみを用いることで雑味のないピュアな果実味を引き出します。近年は樽熟成の比率を高めて奥行きと複雑味を加えると同時に、ビオ栽培への転換も加速。 ビオ系列のキュヴェでは、ミネラル感と直截的なテロワール表現を前面に押し出し、キメリジャン期の泥灰質石灰岩土壌が育む骨太な酸と果実味が調和する、飲みごたえのあるスタイルを描いています。

歴史・ブランドストーリー

1956年、コート・デ・バールのヴィル=シュル=アルスで、5人の栽培家が手を携えて協同組合シャスネ・ダルスを立ち上げました。アルス渓谷に点在する14の村から集まった仲間たちは、やがて130家族・4世代におよぶ大家族へと育っていきます。1994年には会員の持続可能な栽培を後押しする取り組みを開始し、2012年には自前の栽培アドバイザーサービスを設置。2013年ヴィンテージを起点に育てたビオ・キュヴェは、2019年についに世に送り出されました。 転機は2020年1月。総支配人に就任したマニュエル・エノンが、一番搾り果汁の全面採用や樽熟成の拡充、ビオへの転換、パッケージ刷新を柱とするプレミアム化路線を打ち出します。翌2021年にはシャンパーニュの協同組合として初めてVignerons Engagés認証を取得。2022年12月にはロマン・オブリオが醸造責任者として加わり、全タンクでのマロラクティック発酵実施を進めるなど、味わいづくりの見直しも続いています。2024年には主力ラインのデザインを刷新し、2025年には看板ロゼの改称と新たな中期戦略への移行を発表するなど、歩みは今も止まりません。

詳細

シャスネ・ダルスは、コート・デ・バールのヴィル=シュル=アルスに本社を置く、資本金可変の農業協同組合です。1956年、5人のパイオニアの手によって産声を上げました。畑はアルス渓谷沿いの14の村に分散し、130家族・4世代におよぶ栽培会員が名を連ねます。

自らを「Maison de Vignerons(栽培家たちのメゾン)」と称するように、畑に根ざした結束の強さこそがこの組織の土台です。自社畑は315haにおよび、品種構成はピノ・ノワールが約9割を占める圧倒的な布陣。残りをシャルドネ、ピノ・ムニエ、希少なピノ・ブランが分け合います。小規模な家族経営が幾重にも折り重なって一つのメゾンを形づくる、その独特のあり方こそがシャスネ・ダルスの個性です。

組織を率いるのは、栽培会員を代表する組合長フランク・バロワと、2020年1月に就任した総支配人マニュエル・エノン、そして醸造の現場を預かる醸造責任者ロマン・オブリオという三者体制です。生産者の声と経営・醸造それぞれの専門性を掛け合わせながら、プレミアム化路線の舵取りを進めています。

組合はプティ・メリエという絶滅寸前だった品種を1haにわたって再植樹し、希少な白品種アルバンヌとともに大切に守り継いでいます。畑を支える土壌はキンメリジャン期の泥灰質石灰岩で、海洋生物の化石を多く含むこの地層が、ブドウ樹に独特のミネラル感をもたらすとされています。

栽培面では、過去5年間で農薬等の投入量を70%削減し、性フェロモンによる交信攪乱技術も会員の間に広く普及しました。2021年にはシャンパーニュの協同組合として初めてVignerons Engagés認証を取得。2022年時点で会員経営体の66%がこの認証を、44%がHVE・VDC認証を取得しており、有機栽培も2023年時点で7.3haまで広がっています。

生産・組合データ
項目データ
設立年1956年
栽培会員数130家族(4世代)
自社畑面積315ha
対象コミューン数14村
品種構成ピノ・ノワール約90%/シャルドネ約8%/ピノ・ムニエ約2%/ピノ・ブラン約1%
プティ・メリエ植栽面積1ha
有機栽培面積7.3ha(2023年時点)
環境認証取得率Vignerons Engagés 66%/HVE・VDC 44%(いずれも2022年時点、会員経営体ベース)
農薬等投入量削減率70%(過去5年間)
瓶熟成期間最低36か月(看板キュヴェ5〜6年、上位キュヴェ9〜11年)
年間生産量約150万本
売上高36百万ユーロ(2022年、過去最高)

醸造方針

受け入れたブドウは会員ごとに分析され、品質に応じてA・B・Cの3等級に格付けされます。白・ロゼはいずれも直接圧搾方式で仕込み、アルコール発酵は18℃に管理されたステンレスタンクで2〜3週間かけてじっくりと進めます。

2022年12月に着任した醸造責任者ロマン・オブリオのもと、近年は全タンクでのマロラクティック発酵実施への転換が進められ、味わいの骨格づくりを見直している最中です。こうした一連の見直しは、果実の凝縮感を活かしつつ、まろやかで丸みのある口当たりに仕上げることを狙ったものです。

ロゼを除く多くのキュヴェでは木樽も一部使用し、複雑味を重ねます。瓶熟成は最低36か月を確保したうえで、看板キュヴェは5〜6年、上位キュヴェは9〜11年と長期にわたって寝かせ、時間をかけて熟成の深みを育てています。

受賞歴・国際評価

2025年時点で、看板キュヴェ・ビオ系列のキュヴェともに、複数の国際的なワイン評価誌から90点前後の評価を獲得しています。ビオ系列については、ミネラル感とテロワールの表現力が高く評価される傾向にあり、プレミアム化路線を掲げて以降に積み重ねてきた品質改革の成果が、外部評価という客観的な形でも裏付けられつつあります。

サステナビリティへの取り組み

環境配慮はパッケージにも及びます。ビオ系列では、キャップシールの縮小やコルレット・金箔・ニス加工の廃止、リサイクル紙ラベルの採用によってパッケージを軽量化。包装紙にはオーブ県産の大麻を用いるなど、エコデザインを随所に取り入れています。

組合の平均生産量は年間約150万本にのぼります。栽培から醸造、パッケージに至るまで一貫して環境負荷の低減に取り組む姿勢が、この協同組合の存在感を静かに支えています。

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