Étoges / エトージュ

エトージュは、ヴァル・デュ・プティ・モランで最もシャルドネ比率が高いコミューンの一つ。オートル・クリュながら、ピノ・ムニエの親しみやすさにシャルドネの繊細な酸が重なるバランス型シャンパンが魅力です。グロンニェの樽発酵キュヴェにも注目を。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51270
面積 : 14.57 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Vert-Toulon, Beaunay, Montmort-Lucy, Fèrebrianges, Loisy-en-Brie, Congy,

「Étoges」のぶどう畑

テロワールVal du Petit Morin
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積91 ha
- Chardonnay36.6 ha (40.2%)
- Pinot Noir14.1 ha (15.5%)
- Pinot Meunier40 ha (44%)
- その他0.3 ha (0.3%)

特徴

エトージュのシャンパンは、ピノ・ムニエ由来のジューシーな果実味とシャルドネの爽やかな酸が同時に楽しめる、飲みやすさと奥行きを両立したスタイル。ピノ・ノワールが骨格を引き締め、全体に丸みのある口当たりを生む。グロンニェの大型木樽発酵キュヴェのように、しっかりとした熟成感のあるボトルも存在し、軽い乾杯用からじっくり食事に合わせる一本まで幅広く対応できる。気軽な集まりからグルメな夕食まで、シーンを選ばず活躍する一本として覚えておきたい村です。

テロワール

エトージュは、コート・デ・ブランの南西に広がるヴァル・デュ・プティ・モランの中で、トゥーロン山に面した緩やかな南東向き斜面にブドウ畑が集中する村です。標高153m〜243mとこの地域でも比較的高低差があり、北部は森林とエタン(池)が点在する地形が広がる。土壌はこの渓谷特有のチョーク質・石灰質で、急斜面ではない穏やかなコートを形成するため水はけは良好だが、保水力もある。周辺のヴェール=トゥーロンボーネなどと同様にピノ・ムニエが優勢な土地でありながら、エトージュではシャルドネの植栽比率が約4割に達しており、ヴァル・デュ・プティ・モランの中でも異彩を放つ。この石灰質土壌のミネラル感が、ムニエ由来の親しみやすい果実味にシャルドネならではの引き締まった酸を加え、バランスの取れた味わいを支えている。

詳細

エトージュは、コート・デ・ブラン南西部のヴァル・デュ・プティ・モランに属するコミューンで、エペルネから南へ約25km、コミューン面積は1,457ヘクタールに及ぶ。村域はコート・ディル・ド・フランスの斜面上に展開し、トゥーロン山に面している。北部は標高が高く森林地帯と多数の池(エタン)が分布し、グラン・マルトンと呼ばれる集落もこの一帯に位置する。標高は153mから243mの範囲。隣接するコミューンは、東のボーネロワジー=アン=ブリ、南東のヴェール=トゥーロン、南西のフェールブリアンジュコンジー、北のモンモール=リュシである。ヴァル・デュ・プティ・モランは全18のコミューンからなり、プルミエ・クリュ格付けの村は1村のみで残りはオートル・クリュに分類されるが、その中でもエトージュは栽培面積91haと規模の大きい村のひとつである。

テロワールの面では、ブドウ畑は村を取り囲む南東向きの緩やかな斜面に集中している。土壌はヴァル・デュ・プティ・モラン渓谷に特有のチョーク質・石灰質で、急峻な傾斜地ではなく穏やかなコートを形成するため、過度な排水によるストレスを避けながらブドウに十分な熟度をもたらす。品種構成では、ピノ・ムニエが最大面積を占めるものの、シャルドネが約4割近くに達している点が特徴的で、隣接するボーネやヴェール=トゥーロンを含むこのエリア全体のムニエ優勢の傾向の中でも異彩を放つ。1997年から2018年にかけてシャルドネとピノ・ノワールの面積比率は増加傾向にあり、ピノ・ムニエはやや減少している。この石灰質土壌のミネラル感としっかりとした酸を保つシャルドネの存在が、エトージュ産シャンパンに親しみやすさと引き締まりの両方を与える基盤となっている。

主要生産者としては、グロンニェヴァルリエ・エ・フィスの2軒が特に注目される。

グロンニェは自社畑18ヘクタールを所有し、年間約70,000本を生産するレコルタン・マニピュランで、シャルドネ60%・ピノ・ノワール20%・ピノ・ムニエ20%という構成比を持つ。大型の木樽で発酵を行う本格的なスペシャル・クラブ・キュヴェを手がけており、エトージュの中でも熟成志向のスタイルを代表する造り手として知られている。

ヴァルリエ・エ・フィスは5代続く家族経営のレコルタン・マニピュランで、エトージュを中心に約5ヘクタールの畑を持ち、年産は約30,000本。樽発酵によるブラン・ド・ブラン「キュヴェ・イズメリー」を看板に、HVE(高環境価値)認証を取得するなど環境への配慮にも取り組んでいる。

その他にも、以下のような生産者がエトージュに拠点を置いている。

歴史的には、エトージュはパリとストラスブールを結ぶ街道沿いの宿場町として発展した。17世紀初頭、アングリュール家が中世の要塞跡に再建したシャトー・デトージュは、堀を保存した城館として知られ、門・堀・外壁はフランスの歴史的建造物に指定されている。現在はホテル・レストラン・スパとして営業しており、村の教会には同家の石棺彫刻が残されている。1718年にはルイ・フランソワ・ド・ブッフレール公爵の子が領地を購入し、その後複数の貴族の手を経て、1782年にルイ16世の侍従頭クロード・クリストフ・ロリミエ・ド・シャミーが取得した。1791年6月、ヴァレンヌへの逃亡の際、ルイ16世一家を乗せた馬車がエトージュで馬を替えたという逸話も残る。1973年からはドイツのオーバーヴァイアーと姉妹都市提携を結んでいる。

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「Étoges」を拠点とするシャンパン銘柄

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