Loisy-en-Brie / ロワジー=アン=ブリ

ロワジー=アン=ブリは、コート・デ・ブランの南端に連なるヴァル・デュ・プティ・モランに位置するオートル・クリュの村。ピノ・ムニエが栽培面積の約57%を占めながら、シャルドネの比率も高く、個性豊かなスタイルが生まれる知る人ぞ知る産地だ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51130
面積 : 15.09 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Givry-lès-Loisy, Vert-Toulon, Beaunay, Montmort-Lucy, Étoges, Blancs-Coteaux,

「Loisy-en-Brie」のぶどう畑

テロワールVal du Petit Morin
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積71.2 ha
- Chardonnay23.9 ha (33.6%)
- Pinot Noir6.7 ha (9.4%)
- Pinot Meunier40.6 ha (57%)
- その他0 ha (0%)

特徴

総栽培面積71.20 haのうちピノ・ムニエが約57%を占め、シャルドネが約34%、ピノ・ノワールが約9%という構成。主流はピノ・ムニエの果実の豊かさを軸にしたスタイルだが、シャルドネの比率が際立って高いため、単一品種のブラン・ド・ブランも手がけられる。生産者Tange-Gérardが村の畑から造る100%シャルドネのキュヴェ「ソリヤージュ」はフレッシュさとミネラル感が特徴と評される。ピノ・ムニエの柔らかな果実感とシャルドネの張りのある酸が共存するスタイルは、日常の食卓に幅広く合わせられる。

テロワール

コート・デ・ブランの最南部に位置するヴァル・デュ・プティ・モランの中でも北寄りのエリアに属するロワジー=アン=ブリは、プティ・モラン川本流からやや距離を置いた高台に村が広がる。ブドウ畑は村を取り囲むように配置され、南西から南東に向いた緩やかな複合斜面を形成している。標高は約192 mで、コート・デ・ブランのグラン・クリュ帯よりも大陸性の傾向がやや強く、秋の冷え込みが早まる年には収穫が10月にずれ込むこともある。土壌はヴァル・デュ・プティ・モランに典型的なピノ・ムニエ適地の性格を持ち、コート・デ・ブラン本体の白亜質の純粋な丘陵地とは異なる複合的な土壌が広がる。村の北側には小さな森があり、コトー・シュッド・デペルネとの自然的な境界を作るとともに、冷涼な北風を和らげる防風効果も担っている。こうした地形的条件が、ピノ・ムニエに厚みを与えながらシャルドネにも十分な成熟をもたらす、このエリア独特の品種多様性を支えている。

詳細

ロワジー=アン=ブリは、マルヌ県エペルネ郡に属する人口約170人の小さなコミューン(面積15.09 km²)で、シャンパーニュ原産地呼称内ではコート・デ・ブラン地区のヴァル・デュ・プティ・モランサブエリアに分類される。北にはプルミエ・クリュのヴェルテュがあり、北東にはジヴリ=レ=ロワジー、西にはボーネ、北西にはエトージュ、南にはヴェール=トゥーロンが隣接する。またモンモール=リュシやブラン=コトーとも近い位置関係にあり、ヴァル・デュ・プティ・モランを構成するコミューン群の一翼を担っている。

ブドウ畑は村を囲む形で71.20 haが広がり、ピノ・ムニエ主体の土地柄ながらシャルドネの比率(約34%)がこの地区の中でも高い水準にある。複合斜面の向きが均一でないため、区画によってピノ・ムニエ向き・シャルドネ向きの微小気候が分かれ、品種の多様性を支えている。特筆すべき単一区画として「Vieilles Grandmeres(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」が知られる。気候はコート・デ・ブランの丘陵帯より大陸性の傾向があり、収穫が10月まで伸びる年もある。

主要生産者

ロワジー=アン=ブリを代表するグロワーのひとつがCamiat & Fils(レコルタン・マニピュラン)だ。ロワジー=アン=ブリのほか、ジヴリ=レ=ロワジーやトゥロン=ラ=モンターニュにも畑を持ち、複数のコミューンにまたがるテロワールを組み合わせたキュヴェを手がける。

Gorisse DebasはRCの区分で約6 haを管理し、ヴィンテージキュヴェ「キュヴェ・プレスティージュ」を生産している。同キュヴェの2005年版はシャルドネ60%・ピノ・ノワール33%・ピノ・ムニエ7%という構成で、シャルドネ主体のヴィンテージシャンパンとして個性的なスタイルを示す。

大手ではモエ・エ・シャンドンが当コミューン内にも畑を所有しており、ヴァル・デュ・プティ・モランのブドウが大手メゾンのブレンドにも使われていることを示している。

歴史

村名「Loisy-en-Brie」はフランス語で「ブリーのロワジー」を意味し、行政上はグラン・テスト地域圏マルヌ県ヴェルテュ=プレーヌ・シャンプノワーズ郡区に属する。ブドウ栽培面積は1997年から2013年にかけてほぼ70〜71 haで安定しており、現在も約71.20 haを維持している。村が属するヴァル・デュ・プティ・モランは、2015年にユネスコ世界遺産「シャンパーニュの丘陵、メゾン、カーヴ」の構成要素のひとつとして登録されており、この地区全体の歴史的・文化的価値が国際的に認められている。

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「Loisy-en-Brie」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報