Congy / コンジー

コンジーは、栽培面積の半分近くをピノ・ムニエが占めるオートル・クリュの村ながら、リュー・ディ「Les Roises」のシャルドネからユリス・コランが手がける単一畑ブラン・ド・ブランが熱い注目を集めています。果実味豊かなムニエの個性と、緊張感あるシャルドネ、両方の魅力を味わってみてください。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51270
面積 : 17.47 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Coizard-Joches, Vert-Toulon, Montmort-Lucy, Fèrebrianges, Étoges, Baye, Champaubert, La Caure, Villevenard,

「Congy」のぶどう畑

テロワールVal du Petit Morin
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積78.1 ha
- Chardonnay23.8 ha (30.5%)
- Pinot Noir17 ha (21.8%)
- Pinot Meunier37.3 ha (47.8%)
- その他0 ha (0%)

特徴

コンジーで生まれるシャンパンは、栽培面積の半分近くを占めるピノ・ムニエらしく、ジューシーな果実味とふくよかな口当たりが基調。気軽に楽しめる親しみやすさが魅力だ。一方で「Les Roises」のシャルドネからは、ユリス・コランが樽熟成約1年を経て仕上げる、凝縮感ある果実味と緊張感を併せ持つブラン・ド・ブランが生まれる。樽のニュアンスに寄りすぎず、フルーティーさを保ったまま余韻に広がりを見せるこの一本は、軽やかな食前酒としても、出汁の旨みを生かした和食の一皿にも寄り添う、懐の深い飲み口を持っている。

テロワール

コンジーの畑は村の北側に集中し、隣接するフェールブリアンジュの畑とひと続きのブロックを形成している。この一帯は緩やかな南向き斜面が主体で、日照を効率よく受けられる立地が特徴だ。村の南部にもブドウ畑が広がるが、こちらは南西向きの緩斜面が中心となる。土壌は粘土質の表土の下に、黒色のフリント(火打石)成分を含む石灰岩層が控える構成で、水はけと保水力のバランスを生む基盤となっている。代表的なリュー・ディには、東向き斜面の「Les Enfers(レ・ザンフェール)」と、南向き斜面でユリス・コランがシャルドネの単一畑キュヴェを手がける「Les Roises(レ・ロワーズ)」がある。標高142〜237mと変化に富む地形が、コミューン内でも畑ごとに異なる日照・温度条件を生み出し、ピノ・ムニエの豊かな果実味とシャルドネの繊細な酸、双方を育む土壌的な多様性につながっている。

詳細

コンジーは、コート・デ・ブラン地区南西部のヴァル・デュ・プティ・モランに位置するコミューンで、エペルネから南西へ約30km、マルヌ県南西端に近い。コミューン全体の面積は1747haに及び、標高142mから237mまで起伏に富んだ地形が広がる。村の南東側にはキュベルソー川が流れ、周辺にはフェールブリアンジュエトージュヴェール=トゥーロンコワザール=ジョッシュヴィルヴナールベイユなど8つのコミューンが隣接する。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに85%で、ヴァル・デュ・プティ・モランの中でプルミエ・クリュ格付けを持つのはエトレシー村のみであり、コンジーを含む周辺の村々はオートル・クリュに分類される。

ブドウ畑は村の北側にまとまり、フェールブリアンジュの畑と連続するブロックを形成している。この北側エリアは緩やかな南向き斜面が主体で、コンスタントな日照を確保できる立地だ。村の南部にもブロックがあり、こちらは南西向きの緩斜面が中心となる。土壌は粘土質の表土の下に、黒色のフリント(火打石)成分を含む石灰岩層が控える構成で、これが水はけと保水力のバランスを支えている。代表的なリュー・ディには、東向き斜面に位置する「Les Enfers(レ・ザンフェール)」と、南向き斜面でユリス・コランがシャルドネの単一畑キュヴェを手がける「Les Roises(レ・ロワーズ)」がある。気候は年平均気温10.6°C、年間降水量793mmというデータが示す通り、シャンパーニュの中でも比較的穏やかな条件に恵まれており、標高差を生かした畑ごとの個性の違いが、コンジーのシャンパンに多様な表情を与えている。

コンジーを代表する生産者として欠かせないのがユリス・コランだ。オリヴィエ・コランが2001年から2003年にかけてアンセルム・セロスのもとで研修を積んだ後、2003年に家族がかつて貸し出していた畑(以前はポメリーが管理)を取り戻して設立した。コンジーとヴェール=トゥーロン(通称「ヴェール=ラ・グラヴェル」)に合計8.7haの畑を持ち、2008年ヴィンテージ以降はすべて単一畑・単一品種のキュヴェに絞り込むという独自路線を貫いている。コンジー産シャルドネの「Les Roises」、同じくコンジー産の「Les Enfers」、ヴェール=トゥーロン産シャルドネの「Les Pierrières」、バルボンヌ=ファイエル産ピノ・ノワールの「Les Maillons」の4キュヴェが中心で、テロワールの個性を一本一本に映し出すスタイルは、ナチュラルワイン愛好家の間でも高い支持を集めている。

もう一軒、コンジーで知っておきたいのがブルトン・フィスだ。11のコミューンに合計17haの畑を持つ独立系のレコルタン・マニピュランで、ヴィニュロン・アンデパンダン(独立栽培者組合)のメンバーでもある。年間生産量は約16万本と、グロワーとしては比較的規模が大きく、ヴィンテージ・キュヴェは100%シャルドネで仕立てられる。「Bruut」や「Bussy」といった別ブランドも展開しており、複数の顔を持つ生産者として地域内でも知られている。

このほかにも、コンジーには個性豊かな生産者が点在している。

コンジーには新石器時代から人が暮らしていた痕跡が残されており、村の斜面に点在する洞窟からは2基のメンヒル、骨壺、2基のドルメン、複数のハイポジェ(地下墳墓)が発見されている。また「レ・シャタニエ(Les Chataigniers)」と呼ばれる一帯からはメロヴィング朝時代の墓地が出土し、出土したガラス製品や留め金具、武器類はシャロン=アン=シャンパーニュの美術館に収蔵されている。文書上に「Congei」という名でコンジーが初めて登場するのは1131年のことで、長い歴史を持つ村であることがうかがえる。現在の人口は256人(2022年)と、ヴァル・デュ・プティ・モランの中では小規模なコミューンのひとつだ。

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「Congy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報