Robert Desbrosse / ロベール・デブロスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Congyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Robert Desbrosse / ロベール・デブロス

Robert Desbrosse別名:Desbrosse Pere et Fils

ロベール・デブロス別名:デブロス・ペール・エ・フィス

ロベール・デブロスは、コート・デ・ブランのコンジー村に根を張るRM生産者。ブドウ栽培家の家系を継いだ父の名を冠し、醸造の大半を樽やフードルに委ね、瓶熟成も規定を大きく超えて長期化させることで、骨格のあるしっかりした厚みのシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Val du Petit Morin / ヴァル・デュ・プティ・モラン
51270 Congy / コンジー
所在地18 Rue des Vignerons, 51270 Congy (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagne-desbrosse.com/
Tel+33 (0)3 26 59 31 08, +33 (0)3 26 59 34 79(fax)
製造業者種別RM
生産者表記SCE Desbrosse Père et Fils

商品更新情報

特徴・スタイル

ロベール・デブロスのシャンパーニュは、醸造の大半を樽やフードルで行うことで生まれる、骨格のしっかりした厚みのある味わいだ。大手メゾンのシェフ・ド・カーヴがこのワインをヴァレ・ド・ラ・マルヌのグラン・クリュと見誤ったという逸話が残るほど、樽由来の厚みと熟成感は際立つ。その骨格は、クリュッグやボランジェといった樽仕込みを重んじる大手メゾンにも通じるものがある。 一方でマロラクティック発酵はあえて行わない方針を貫く。素材由来のフレッシュさを守るためだ。トラディションやロゼ、キュヴェ・スペシアル、ミレジメ、プレステージと続くラインナップは、いずれもこの「厚みとフレッシュさの両立」という哲学を軸に組み立てられている。

歴史・ブランドストーリー

ロベール・デブロスの家系は1750年、現当主フランソワの母方の代からコンジーで葡萄を育ててきた。父ロベールはもともと耕作者だったが、葡萄栽培家の娘と結婚したことでこの世界に入り、自らの名をブランドに残した。19世紀以降、収穫の大半はネゴシアンへ売り渡されていたが、独自性のあるキュヴェを追求するため、一家は自社元詰めへと舵を切る。 1988年、法人「SCE Desbrosse Père & Fils」を設立。1997年にはロベール夫妻からフランソワ夫妻へ持分の一部が贈与され、1999年にロベールが経営から退くと、以後はフランソワが妻ダニエルとともに経営を主導してきた。2016年12月、次世代のニコラとヴァンサンが法人に加わり、世代交代が着実に進んでいる。カーヴはつるはしと削岩機で一家が自ら掘り抜いたもので、その手仕事の積み重ねが、今もメゾンの土台を支えている。

詳細

ロベール・デブロスが本拠を置くコンジーは、コート・デ・ブラン地区南西部、ヴァル・デュ・プティ・モランに位置する村である。エペルネから南西へ約30km、コート・ド・セザンヌへ向かう途上にあり、村全体は約800haの一塊となった葡萄畑地域として、コート・デ・ブランの裾野を形づくっている。大手メゾンの畑がひしめく中心部からは少し離れているものの、同じ地質・気候条件を共有する土地として知られる。自社畑はこの村内、南向きの斜面に広がっており、日照条件に恵まれ、果実の成熟を後押ししている。

栽培する品種はシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールの3品種。区画ごとに条件が異なるため、収穫のタイミングと管理方法は品種・区画ごとに細かく調整される。収穫は例年9月、約40名の収穫人による手摘みで行われ、房の状態を見極めながら丁寧に摘み取られる。摘み取られたブドウは自社が保有する圧搾機で搾汁され、その後のアッサンブラージュ設計へとつなげられる。区画・品種ごとの個性を見極めたうえで組み立てられるブレンドこそが、このメゾンの個性を決定づける最初の工程となっている。

会社・生産データ
法人設立1988年8月29日
資本金200万ユーロ
従業員数3〜5名
収穫人数約40名
樽熟成期間最長5年
瓶内熟成期間最長8年

樽と長期熟成が生むスタイル

1988年に設立された現在の法人体制は、資本金200万ユーロ、従業員数3〜5名という規模で運営されている。決して大きくはない体制だからこそ、栽培から醸造、熟成にいたるまで、一つひとつの工程に目が行き届いている。

一次発酵と醸造には伝統的にピエス(樽)とフードル(大樽)が使われ、フードルだけでキュヴェ容量の半分以上を占める。ステンレスタンクによる工程も一部併用しながら、素材ごとの個性を見極めてアッサンブラージュを設計するのは、現当主フランソワ・デブロスの役目だ。醸造家と協力しつつ、最終的なブレンドは自らの手で仕上げている。次世代のニコラ・デブロスとヴァンサン・デブロスも、栽培から醸造の現場に加わりながら経験を重ねている。

マロラクティック発酵はあえて行わない方針を貫く。フレッシュさと素材由来の特徴を保つためだ。熟成は樽で最長5年、瓶内では澱を付けたまま横置きで最長8年に及ぶこともあり(澱とは、瓶内二次発酵で生まれる酵母の澱のことで、うまみや複雑さをワインに与える)、規定の15か月を大きく超える長期熟成が、このメゾンの厚みのあるスタイルを支えている。長期にわたる樽熟成と瓶熟成を組み合わせることで、果実由来の風味と熟成由来の複雑さが幾重にも重なり合う。

カーヴは白亜質の地下セラーで、一家がつるはしと削岩機を用いて自ら掘り抜いたもの。年間を通じて約12℃、遮光された環境が保たれ、長期熟成に適した条件を生み出している。こうした地道な設備投資と手仕事の積み重ねが、規定を大きく超える熟成を可能にする土台となっている。

評価実績

Le Point誌が手がける『Le guide des champagnes des vignerons』では、樽由来の香ばしさや熟成感を評価するコメントとともに、複数のキュヴェが16点台後半の高評価を獲得している。オーク樽を生かした骨格としっかりした厚みは、専門家からも高く評価されるロベール・デブロスの持ち味だ。トラディション、ロゼ、キュヴェ・スペシアル、ミレジメ、プレステージと続くラインナップは、いずれもこの樽由来の厚みと長期熟成を軸に組み立てられている。

同誌の格付けは、生産者団体を横断してヴィニュロンのシャンパーニュを比較する数少ない専門家評価の一つであり、ロベール・デブロスのように樽仕込みを重視する造り手にとって、素材由来の骨格が正当に評価される場となっている。

手仕事によって育まれる厚みと熟成感は、ロベール・デブロスというブランド名の由来となった創業者の哲学を、いまも静かに受け継いでいる。

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