Verrier & Fils / ヴァルリエ・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Étogesを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Verrier & Fils / ヴァルリエ・エ・フィス

Verrier & Fils

ヴァルリエ・エ・フィス

ヴァルリエ・エ・フィスは、1860年から5代にわたりエトージュで畑を守り続ける家族経営のメゾンです。1929年にブランドを創業して以来、購入ぶどうを一切使わず、白亜質土壌に根を張る自社畑5haのぶどうだけで、伝統的な手作業を貫きながらシャンパーニュを醸造しています。

基本情報

地区Val du Petit Morin / ヴァル・デュ・プティ・モラン
村51270 Étoges / エトージュ
所在地rue des Rochelles, 51270 Étoges (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-verrier.com/
Mailchampagne.verrier@orange.fr
SNS@champagneverrier
Tel+33 (0)3 26 59 32 42
製造業者種別NM
生産者表記Champagne VERRIER & FILS

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴァルリエ・エ・フィスのスタイルを支えるのは、白亜質の土壌と丁寧な手仕事です。醸造用の添加物は使わず、天然の酵母と乳酸菌だけで発酵を進め、ぶどう本来の風味を引き出します。デゴルジュマンも手作業で行い、ドザージュ用のリキュールはソレラ方式で自社醸造。3ヴィンテージ分のリザーブワインをアッサンブラージュに用いることで、年による差を感じさせない安定した味わいに仕上げています。畑はHVE認証を取得し、除草剤・殺虫剤を使わない栽培を続けています。

歴史・ブランドストーリー

物語は1860年、エトージュでぶどう栽培を営んでいた一家に始まります。一族で初めて畑に立った女性、イズメリー・ヴァルリエ(1836-1915)の名は、後にキュヴェの名としても受け継がれることになりました。1929年、レイモン・ヴァルリエが自らの名を冠したブランド「VERRIER」を創業。その1935年ヴィンテージは、翌1936年にエペルネで開かれたシャンパーニュワイン展示会で金賞を受賞し、若きメゾンの名を世に知らしめます。 1958年にはフランシス・ヴァルリエが加わり、1984年に法人「SARL Francis VERRIER」を設立。1992年からは息子エマニュエル・ヴァルリエが畑の経営を継承し、シャルドネの植樹や設備の近代化を進めました。2008年に商号を「Champagne VERRIER et fils」へ改め、2009年にフランシスが引退すると、エマニュエルが妻ローランスとともに経営を引き継ぎ、現在に至ります。

詳細

ヴァルリエ・エ・フィスは、マルヌ県コート・デ・ブラン ヴァル・デュ・プティ・モラン地区に位置するエトージュを拠点とするネゴシアン・マニピュラン(NM)です。ブランドとしての創業は1929年で、1984年には法人「SARL Francis VERRIER」の形態を確立し、2008年に商号を「Champagne VERRIER et fils」へ改めています。1860年から続くヴィニュロン一家がルーツで、ぶどう栽培から醸造までを一貫して手掛けています。自社畑は合計5ha・35区画に及び、エトージュを中心にフェールブリアンジュ、ボーネ、エペルネの4つのコミューンに分散しています。区画の内訳はエトージュに3ha、フェールブリアンジュに1ha未満、ボーネに1ha、エペルネに5アールと、拠点を中心に丁寧に管理できる範囲に集約されています。

畑の土壌はベレムナイトの化石を含む白亜質石灰岩で、水はけの良さと保水力を兼ね備えたシャンパーニュらしい土壌です。品種構成はムニエ57%、シャルドネ34%、ピノ・ノワール9%と、地区の伝統に沿ってムニエを主体としながらもシャルドネの比率を高めてきました。畑の大部分はセレクション・マサル(自根選抜)による植樹で、平均樹齢は45年、最古の樹は90年を超えます。これは接木によらず自根の古樹から穂木を採る伝統的な増殖法で、区画ごとの個性を保ちながら樹を更新できる点が特徴です。除草剤・殺虫剤を一切使わない栽培を実践し、畑の100%でHVE認証を取得しています。HVE認証はフランス政府が定める環境配慮型農業の公的認証で、生物多様性や水資源管理などの基準を満たす畑に与えられます。こうした栽培条件は、後述する醸造方針とあわせてヴァルリエ・エ・フィスのシャンパーニュを支える土台となっています。

栽培・生産データ
自社畑面積5ha(35区画)
品種構成ムニエ57% / シャルドネ34% / ピノ・ノワール9%
平均樹齢45年
HVE認証取得率100%
年間生産量約30,000本(元詰め)
ラインナップ6キュヴェ

醸造方針

収穫は9月初旬、成熟指数の推移を見ながら開始を判断し、約30名の収穫者による手摘みで10日ほどかけて選果します。収穫したぶどうは50kgの有孔プラスチックケースで運び、水平圧搾機で4時間以内に搾汁を終えます。最初の100Lは別に分け、5回のルトルースのうち最初の3回のみを自社シャンパーニュに用いる厳格な選別です。収穫から搾汁までの各段階でぶどうと果汁を選別する姿勢は、量より質を優先するメゾンの一貫した方針を映しています。

一次発酵はステンレス・エナメル鋼タンクで行い、マロラクティック発酵は冬季に実施。醸造用の添加物は使わず、天然の酵母と乳酸菌だけで発酵を進めます。アッサンブラージュには3ヴィンテージ分のリザーブワインを用い、デゴルジュマンは手作業で行います。ドザージュ用のリキュールはソレラ方式で自社醸造したものです。

熟成は地下15mに位置し、100mのギャラリーを持つ白亜質のセラーで行われます。地中に4分の3ほど埋まった構造により、空調設備なしでも自然に温度が保たれます。貯蔵にはステンレスタンクに加え、木樽も併用しています。こうした環境は、ワインの熟成に適した条件とされています。

ラインナップと生産哲学

ヴァルリエ・エ・フィスが手掛ける6キュヴェは、すべて自社畑で育てたぶどうのみで造られ、購入ぶどうは使用していません。年間の元詰め生産量は約30,000本と決して大きくなく、伝統的な手法と土地の個性を丁寧に映すことに重きを置いたラインナップです。

1929年の創業間もない時期に手がけたヴィンテージが、エペルネのシャンパーニュワイン展示会で金賞に輝いた実績は、家族経営のメゾンが積み重ねてきた品質への信頼の礎となっています。この評価は今も一族の誇りとして語り継がれています。

栽培から醸造、瓶詰めに至るまで一貫して自社で管理する体制が、ヴァルリエ・エ・フィスらしい安定した品質を支えています。

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