Vincelles / ヴァンセル
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51700 |
| 面積 : | 3.55 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Dormans, Champvoisy, Verneuil, Trélou-sur-Marne, |
「Vincelles」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Rive Droite |
| 格付け | 86% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 150.7 ha |
| - Chardonnay | 24.8 ha (16.5%) |
| - Pinot Noir | 20 ha (13.3%) |
| - Pinot Meunier | 105.4 ha (69.9%) |
| - その他 | 0.5 ha (0.3%) |
特徴
テロワール
詳細
ヴァンセルはヴァレ・ド・ラ・マルヌの中でもヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワに属し、マルヌ県においてマルヌ河右岸に面したシャンパーニュ村の中で最も西に位置する。隣接するシャンヴォワジーとともに、このエリアの最西端を成す2村である。村域はマルヌ河の北側に広がり、南岸にはドルマンの町が見える。コミューン面積355haのうち葡萄畑は約150ha、標高は62mから231mまでの範囲に及ぶ。北西にはトレルー=シュル=マルヌ(エーヌ県)が隣接し、東・北東にはヴェルヌイユが位置する。ドルマンまでは約2kmと近く、エペルネやランスからはやや離れた立地にあり、シャンパーニュ観光ルート(ルート・トゥーリスティック・デュ・シャンパーニュ)沿いに村が広がっている。
葡萄畑はマルヌ河の蛇行に沿って緩やかに延びるコトーに広がり、標高65mから215mまで高低差約1.5km、東西幅約2kmにわたって3,850区画・70のリュー・ディ(区画名称)に細分されている。斜面は南南東向きにやや開き、日照と通気を確保する形状となっている。地質は下層から、暁新世イプレジアン期の陸成・ラグーン性の粘土や砂、始新世リュテシアン期中部の海成砂質石灰岩、上部のラグーン〜湖成の泥灰岩・石灰岩(標高約130m付近に緑色粘土層が露出し、泉や井戸の源となる)、さらにバルトニアン期の海成砂とラグーン〜湖成の石灰岩・泥灰岩、最上部のケイ素化石灰岩・シルト質粘土が重なる構成となっている。斜面下部にはコリュヴィオン(崩積土)が堆積し、深く肥沃な褐色石灰質土壌(sols bruns calcaires)を形成する。こうした砂質・粘土質・石灰質が複雑に組み合わさる土壌構成が、ピノ・ムニエに流動感とフルーティな量感、シャルドネに余韻の長さと塩味感を与えるなど、品種ごとの個性を引き出す土台となっている。
協同組合H.ブラン・エ・コ(コーペラティヴ・ド・マニピュラシオン、CM)は1947年にアンリ・ブランと28人の生産者(計16ha)によって設立され、現在は120会員・約123haを抱える地区最大の生産組織として年間50万本弱を生産している。ピノ・ムニエ比率の高いキュヴェ構成が特徴で、シャルドネとムニエを50%ずつ用いたヴィンテージ、2014年にリリースされたエクストラ・ブリュットの「ブラン・ド・ノワール クイントセンス・ムニエ」、ムニエ100%の旧樹を用いたコトー・シャンプノワ「ヴァンセル・ルージュ」など多彩なラインアップを展開する。「Blin's Édition Limitée」シリーズも手がけ、第2ブランドのCharles Vercyも同組合から生まれている。
Piot Sevillano(レコルタン・マニピュラン、RM)は、Christine&Vincent Scher夫妻が2007年から営む第10世代の家族ドメーヌ。約8haの畑(ムニエ70%・ピノ・ノワール15%・シャルドネ15%)を農薬・除草剤不使用で管理し、土壌作業には手作業と馬を用いる。代表キュヴェは、ムニエ70%を36ヶ月熟成させた「Essence de Terroir」、ムニエ60%・ピノ・ノワール25%・シャルドネ15%のロゼ「Âme de la Rive Droite」、2011年から続くムニエのパーペチュアル・リザーヴ「Le Temps Pour Elle」(毎年640本のみ生産)など、テロワールの個性を丁寧に映し出す造りで知られる。
- Jean Hû(RM):9ha(ムニエ75%・シャルドネ15%・ピノ・ノワール10%)。ヴィンテージはシャルドネ65%とピノ・ノワール35%のアッサンブラージュ。ブラン・ド・ブランのミレジム「Perles d'Or」を手がける。
- H. Dépaux & Fils(RM):シャルドネ40%・ピノ・ノワール40%・ムニエ20%のヴィンテージ「Harmonie」や、特定年のみ造られるブラン・ド・ブランのヴィンテージ「Solenne」を生産。
- Durdon Bouval(RC):2017年にビオディナミへの転換を決定したドメーヌ。シャルドネ50%・ムニエ50%のヴィンテージを手がける。
- Deneux Piot & fils(RC):6.5haを所有し、H.ブラン・エ・コの組合員でもある。ヴィンテージ・キュヴェあり。
ヴァンセルはドルマンを含むカントン最古の村のひとつで、9世紀には既にその存在が確認されている。当時はマルヌ河左岸を中心にエペルネ方面まで広がる「オモワ」と呼ばれる地域に属していた。1575年には村の領内が舞台のひとつとなったドルマンの戦いが起こり、アンリ・ド・ギーズが「バラフレ(傷跡)」の異名を得たことで知られる。その後、1647年にはルーヴル宮の大塔に附属する土地となり、1660年にはシャルル・ド・ブロリア伯爵領、18世紀にはリーニュ家の所有となった。1840年には凝灰岩を切り出した尖頭アーチ式の地下道が発見され、かつてのワインセラーあるいは戦時の避難所であったと推定されている。1918年の第一次世界大戦における戦闘では村が大きな被害を受けたが、戦後の1947年にはアンリ・ブランと28人の生産者によって協同組合(後のH.ブラン・エ・コ)が設立され、現在の村の姿につながっている。
詳細を閉じる「Vincelles」を拠点とするシャンパン銘柄
H. Blin & CoH.ブラン・エ・コCM
Charles Vercyシャルル・ベルシCM
Louis d'Orルイ・ドール
Blin'sブランズMA
Henri Grandアンリ・グランND
Remy Bertinレミ・ベルタンRM
Piot Sevillanoピオ・セビラーノ
Deneux Piot & filsドヌー・ピオ・エ・フィスRM
Durdon Bouvalドゥルドン・ボーヴァルRM
Jean Huジャン・フーRM
H. Depaux & FilsH.デパウ・エ・フィスRC
Durdon Jackieドゥルドン・ジャッキーRM
Prady & Porotプラディ・エ・ポロRM
R. Durdon & FilsR.ドゥルドン・エ・フィスRM
J. BeaufrereJ.ボーフレールRC
Jerome Blinジェローム・ブランRC
Del’oz artデロザール
Del'hozanne Guiboratデロザンヌ・ギボラ