Louis d'Or / ルイ・ドールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vincellesを本拠とするCM / 生産者協同組合の銘柄です。
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目次

Louis d'Or / ルイ・ドール

Louis d'Or

ルイ・ドール

ルイ・ドールは、マルヌ川右岸の村ヴァンセルに拠点を置く協同組合が海外市場に向けて手がける銘柄です。この土地の主役であるピノ・ムニエをふんだんに使い、果実の親しみやすさとすっきりした辛口の後味を両立させた、日常の食卓に寄り添う一本を目指しています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51700 Vincelles / ヴァンセル
所在地-
公式サイト-
製造業者種別CM
生産者表記CHAMPAGNE H.BLIN & Co S.C.

商品更新情報

特徴・スタイル

ルイ・ドールの味わいを決めているのは、ヴァンセル周辺の畑で主役を務めるピノ・ムニエです。マルヌ川沿いの斜面で育つこの品種は、熟すのが早く、丸みのある果実味と柔らかな口当たりをもたらします。シャルドネを少量あわせることで、その果実味に輪郭とみずみずしさが加わります。 瓶内で澱と接する期間は比較的短めにとどめられ、長期熟成による香ばしさよりも、摘みたての果実を思わせる素直さと軽やかさが前面に出ます。仕上げは辛口。かしこまった場面より、食事の途中でふと栓を抜きたくなるような、手仕事の温度が残る親しみやすいスタイルです。

歴史・ブランドストーリー

ルイ・ドールを生み出しているのは、1947年にヴァンセルで産声を上げた生産者たちの協同組合です。アンリ・ブラン(Henri Blin)が28名の栽培家とともに立ち上げたこの組合は、マルヌ川右岸という当時は決して華やかとはいえなかった土地で、家族経営の畑を一つにまとめ、自分たちの手でシャンパーニュを瓶詰めする道を選びました。 ルイ・ドールは、その組合が海外市場に向けて育ててきたブランドのひとつです。立ち上げの年は記録に残っていませんが、国内向けの銘柄とは別に、遠い食卓を思い描いて仕立てられた一本という性格は今も変わりません。

詳細

ルイ・ドールのブドウは、シャンパーニュ地方の西部、マルヌ川の右岸に広がるヴァンセルとその周辺の畑から集められます。この一帯はヴァレ・ド・ラ・マルヌに属し、格付けはオートル・クリュ。川に沿って連なる斜面ではピノ・ムニエが古くから主役を担ってきました。霜の影響を受けやすい川沿いの環境でも安定して実を結ぶこの品種は、この土地の栽培家に長く頼りにされてきました。

畑を耕すのは一軒の家族ではなく、この村と周りの集落に暮らす栽培家たちです。1947年に結成された協同組合が各家の小さな区画を束ね、収穫されたブドウを一つの醸造所へ持ち寄る仕組みが、戦後まもなくから今日まで続いてきました。ルイ・ドールも、この共同体が管理する畑を原料としており、なかには樹齢50年に迫るピノ・ムニエの古木が含まれるとされています。単一の区画の個性を突き詰めるのではなく、村全体の畑を織り合わせて味を組み立てるのがこの銘柄の出発点です。

醸造とアッサンブラージュ

収穫されたブドウは組合の共同醸造所へ運ばれ、区画ごとに搾汁・発酵されたのち、ブレンドの段階でルイ・ドールとしての姿が与えられます。組み立ての中心にあるのはやはりピノ・ムニエで、そこにシャルドネを重ねて骨格と伸びやかさを補うのが基本的な考え方です。協同組合という形態は多くの区画から集まる果汁を扱えるため、年ごとの気候の振れをブレンドで吸収しやすいという利点があります。

澱と長く寄り添わせて重層的な香りを引き出すのではなく、比較的短い期間で瓶詰め後の姿を整える方向が採られています。パンやナッツを思わせる熟成香よりも、果実の明るさとみずみずしい酸が前に立つ仕上がりです。糖の添加量は控えめで、味わいは終始すっきりとした辛口に保たれます。

海外市場に向けた銘柄として

ルイ・ドールのもう一つの顔は、輸出のために構想されたブランドであるという点にあります。母体となる組合は自らの名を冠したレンジを持ちますが、ルイ・ドールは海を渡った先の飲み手に向けて仕立てられた銘柄です。フランス語で金貨を意味するブランド名も、遠い土地の棚で記憶に残る響きを備えています。

造り手も畑も、1947年から続く組合のそれと変わりません。マルヌ川右岸のピノ・ムニエが素直な酒になる姿を伝える一本として、この銘柄は静かに役割を果たしています。

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