シャンパン業界のIT革命 キャップシールにQRコード

シャンパン業界で広がり始めたQRコードがRFIDも取り入れさらに進化し広がろうとしています。IT系スタートアップ企業トレース・ア・ワインは今年QRコードとRFIDタグ入りのラベルを年間100万枚印刷する見通しを発表、トレーサビリティの確保とと顧客とのコミュニケーションツールとして広がりそうだ。

シャンパンの生産地、仏シャンパーニュ(Champagne)地方コートデブラン(Cote de Blancs)地区の中央に位置する1854年創立の醸造所「ピエール・ペテルス(Pierre Peters)」のオーナーの一人、ロドルフ・ぺテルス(Rodolphe Peters)氏は、「うちで取引しているのは、他国の輸入業者、レストラン、ワインショップのみ」だとして、「昔からの少数のなじみ客以外、個人には販売していないが、それでも2~3倍の価格で売っていた顧客がいた」と話す。だが、この追跡ラベルによって、米国で再販しようとしていた顧客を突き止め、設定された価格で売るよう警告を送ることができたという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00000008-jij_afp-int

シャンパーニュ地方ぶどう栽培・醸造業者組合(SGV)は、もっと先へ進もうとしている。
SGVは2017年から、QRコード入りのキャップシールを提供している。このキャップシールはボトルの追跡を可能にするだけでなく、中身のシャンパンが本物であることを示す保証書の役割も果たしている。
SGVのキャップシール事業責任者は、「QRコードをラベルやボトルに仕込むのではなくキャップシールに採用したのは、ボトルを開けるときに破れるため再使用できないから」だと説明した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00000008-jij_afp-int

クリュッグは6年前からラベルにQRコードを配した「IDボトル」を採用し醸造所やそのボトルの歴史、このシャンパンの組成、生産された区画、熟成期間、飲み方など様々な情報が提供されています。

不正の防止とメゾンと飲み手がつながるツールとして広く取り入れられて行きそうです。

関連ニュース

「ピエール・ペテルス」について

「クリュッグ」について