Tours-sur-Marne / トゥール=シュル=マルヌ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51150 |
| 面積 : | 23.51 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Plivot, Bouzy, Ambonnay, Condé-sur-Marne, Athis, Jâlons, Aÿ-Champagne, Val de Livre, |
「Tours-sur-Marne」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Grande Montagne de Reims |
| 格付け | 100% Grand Cru [?] |
| 栽培面積 | 52.3 ha |
| - Chardonnay | 15.2 ha (29.1%) |
| - Pinot Noir | 37 ha (70.7%) |
| - Pinot Meunier | 0 ha (0%) |
| - その他 | 0.1 ha (0.2%) |
特徴
テロワール
詳細
トゥール=シュル=マルヌはマルヌ川とマルヌ運河が合流する地点近くに位置し、アイ=シャンパーニュから東へ約4km、ブジーの南西に接するグラン・クリュ村である。行政上の面積は2,351haに及ぶが、ブドウ畑はその一部にすぎず、コミューン北部から北東部にかけての南向き斜面に52.30haが広がる。モンターニュ・ド・ランスとマルヌ渓谷の境界部に位置するため、地図上ではヴァレ・ド・ラ・マルヌに含まれそうに見えるが、畑の性格と地区分類はグランド・モンターニュ・ド・ランスに帰属する。北北西にはプルミエ・クリュのトキシエール=ミュトリー、北北東にはグラン・クリュのブジー、北東にはグラン・クリュのアンボネイが隣接し、この一帯はモンターニュ南麓グラン・クリュ地帯の東端を形成している。
畑の土壌は白亜(チョーク)質を基盤とし、斜面上部ほど表土が薄く、チョーク層が露出に近い形で現れる。代表的な区画「Bas Vigne Goësse」はコミューン北北西部に位置し、チョーク質土壌の典型的な特性を示す。同じ南向き斜面を持つブジーと比較すると、トゥール=シュル=マルヌの畑は斜面の起伏がやや複雑で、区画ごとに表土の組成や傾斜角が変化する。コミューン北東部には「Côte des Noirs」と呼ばれる工業地帯が存在し、ヴランケン=ポメリー系の大型生産施設が置かれているが、これは主要なブドウ畑エリアとは区別される。
トゥール=シュル=マルヌを語るうえで欠かせない存在が、ローラン・ペリエである。年間約650万本(2014年時点)を生産するシャンパーニュ屈指の大メゾンで、村内に本拠を構える。看板キュヴェ「グラン・シエクル」は11のグラン・クリュ村産ブドウを使用し、シャルドネ約55%にピノ・ノワール約45%を組み合わせ、複数ヴィンテージをブレンドして仕上げる非ヴィンテージのプレスティージュ・キュヴェ。ロゼ「アレクサンドラ」はピノ・ノワール約80%をマセラシオン(果皮浸漬)で醸した個性的な1本で、サロンおよびドゥラモットも同グループの傘下に置く。
地元の実力派グロワーとして注目されるのがLamiable(ラミアブル)だ。区画「Les Meslaines」(ブジーとの境界付近)の老樹ピノ・ノワール100%から仕込む単一区画キュヴェは、トゥール=シュル=マルヌのテロワールを純粋に映し出す逸品として評価が高い。
- A. Chauvet(A.ショーヴェ) — 1848年創業のNM(ネゴシアン・マニピュラン)。ブジーやヴェルズネイに自社畑を持ち、コトー・シャンプノワ(赤ワイン)の生産でも知られる。旧マゾン・クロワ・サン=ジャックが1798年に建設したカーヴを現在も使用。
- Pol Gesse(ポル・ジェス)、Brisson Lahaye(ブリソン・ライエ)、Faucheron Gavroy(フォシュロン・ガヴロワ) — 村を本拠とする地元生産者。
- Bissinger & Co.(ビザンジェ・エ・コ) — 歴史あるネゴシアン系メゾン。
村名「トゥール=シュル=マルヌ」は「マルヌ川沿いの塔」を意味し、かつてこの地に建っていた塔に由来するとされる。シャンパーニュの歴史において、この村は格付け制度の観点から特異な位置を占めていた。かつてのエシェル・デ・クリュ(1980年代〜2010年廃止)では、ピノ・ノワールはグラン・クリュに相当する100%の評価を与えられていた一方、シャルドネはプルミエ・クリュに相当する90%に留まるという「品種別の分割格付け」が適用されていた。これはシャンパーニュ全体を通じても極めて稀な例であり、村のテロワールがピノ・ノワールに特化していることの歴史的な証左ともいえる。エシェル廃止後は品種を問わずグラン・クリュに統一され、現在はシャルドネを含む全栽培面積がグラン・クリュの格付けを得ている。
詳細を閉じる「Tours-sur-Marne」を拠点とするシャンパン銘柄
Laurent Perrierローラン・ペリエNM
LamiableラミアブルNM
Pol Gesseポル・ジェスRM
Brisson Lahayeブリソン・ライエRM
Faucheron Gavroyフォシュロン・ガヴロワNM
A. ChauvetA.ショーヴェNM
MeiterメイターNM
Bissinger & Co.ビザンジェ・エ・コNM
Comte d'Auloneコム・デュロンNM
Comte de Brismandコム・デ・ブリスマンRM
Glorieux Pere & Filsグロリュー・ペール・エ・フィスRC
Hardy M. & S.ハーディ・M.エ・SRM
Rene Lallementレネ・ラルマンRM
Rousseau Lefevreルソー・ルフェーブルRM
Yves Delporteイヴ・デルポルト