Brisson Lahaye / ブリソン・ライエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Tours-sur-Marneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Brisson Lahaye / ブリソン・ライエ

Brisson Lahaye

ブリソン・ライエ

ブリソン・ライエは、本拠地トゥール=シュル=マルヌから離れた4つの異なるテロワールに自社畑を持つレコルタン・マニピュラン(栽培から瓶詰めまで自ら手がける生産者)。家族4代にわたり育んだ多様な区画由来のブドウと樽熟成により、奥行きのある味わいを生み出しています。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51150 Tours-sur-Marne / トゥール=シュル=マルヌ [Grand Cru]
所在地18 rue Bernard, 51150 Tours-sur-Marne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-brisson-lahaye.com/
SNS@brissonlahaye
Tel+33 (0)3 26 58 96 70, +33 (0)3 26 57 56 27(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ブリソン・ライエが目指すのは、樽熟成による厚みと複雑味を土台にしながら、テロワールごとの個性を丁寧に表現するスタイルです。ビリー=ル=グランやヴォドゥマンジュの石灰質土壌で育つシャルドネとピノ・ノワールはコート・デ・ブランを思わせる骨格を、マレイユ=ル=ポールの1927年植樹の古樹ムニエはフルーティーで表現力豊かな果実味をもたらします。品種・村ごとに分けて搾汁・醸造し、主にステンレスタンクで仕込んだ後はオーク樽での熟成に委ねることで、単一の産地では出せない奥行きと構造をワインに与えています。

歴史・ブランドストーリー

物語は1930年代、アンリ・ブリソンと妻マリーがトゥール=シュル=マルヌで畑を耕し始めたことに端を発します。1958年、息子ピエール・ブリソンはビリー=ル=グラン出身の栽培農家ジェルメーヌ・ウデアと結婚。1981年には一人娘エリアーヌ・ブリソンが、コトー・シュッド・デペルネ地区の栽培農家出身ジョエル・ラエと結ばれ、1984年に二人が家業へ合流したことで「ブリソン・ライエ」のブランドが誕生しました。 当初は穀物栽培や畜産と兼業していたが、1990年代初頭に周辺の畑を買い足して協同組合とシャンパン醸造を開始。1994年、ピエール夫妻の引退を機に畜産をやめ、協同組合を離れてレコルタン・マニピュランの資格を取得し、旧畜産施設を自社セラーに改装しました。2004年には娘ローラ・ラエが栽培醸造学を修めて家業に加わり、2012年から自社ワインの醸造を一手に担います。2021年にジョエルが、2023年にエリアーヌが引退した後は、ローラとパートナーのマチュー・フォワシーが経営を受け継いでいます。

詳細

ブリソン・ライエの本拠地はグラン・クリュ格付けの村、トゥール=シュル=マルヌにあるが、自社畑はこの村にはなく、シャンパーニュ地方の4つの異なるテロワールに点在しています。畑の分散こそが、このメゾンの個性の源泉となっています。

レコルタン・マニピュランとして、収穫したブドウのすべてを自社で醸造まで手がける体制をとり、単一畑ではなく複数のテロワールを掛け合わせることで、多面的な個性を一本のシャンパーニュに落とし込む醸造哲学を貫いています。

ビリー=ル=グランとヴォドゥマンジュ(モンターニュ・ド・ランス、プルミエ・クリュ)では、石灰質土壌の南東向き斜面で古樹のシャルドネとピノ・ノワールを栽培しており、コート・デ・ブランを思わせる骨格を宿します。オーヴィレールとディジー(グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、プルミエ・クリュ)はピノ・ノワールに適したテロワールで、ロゼ用の赤ワインの構成要素を生み出しています。

モンテロンとマンシー(コトー・シュッド・デペルネ)は家族にとって歴史的なテロワールで、シャルドネとムニエを栽培します。起伏に富み区画が細かく分かれているため、露光や土壌の条件は多様です。マレイユ=ル=ポール(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)には1927年植樹の古樹が残り、シャンパーニュ地方では希少な樹齢からフルーティーで表現力豊かなムニエが得られます。なお、ビリー=ル=グランはジェルメーヌ・ウデアの出身地であり、家族が畑を買い足してきた歴史的なつながりを物語る土地でもあります。

このように出自の異なる4つの土地を組み合わせる構成は、家族がその時々に必要とした土地を買い足してきた歴史の積み重ねでもあり、結果として一つの産地には収まらない多様性をワインに与えています。

経営母体は家族経営を基盤とする農事有限責任法人(EARL)の形態をとり、4つのテロワールに散らばる小区画をひとつひとつ丁寧に見て回る、手仕事中心の栽培管理を続けています。栽培はマチュー・フォワシーが2005年から担当し、除草剤を使わず農薬使用も抑えた環境配慮型の管理を主導しています。

栽培・醸造データ
自社畑面積約4ha
保有テロワール数4区画
最古樹の植樹年1927年(マレイユ=ル=ポール)
カーヴ建造年1854年
カーヴ深度地下8m
カーヴ内温度年間12℃
瓶詰め(ティラージュ)頻度年1回
熟成期間約2年
ブリュットのドサージュ9g/L未満

醸造方針

醸造設備は、かつて牛の飼育に使われていた建物を1994年に改装したもので、圧搾機や醸造タンクを備えます。

収穫はすべて手摘みで行い、ブドウは品種・村ごとに分けて空気圧式の圧搾機にかけます。搾られた果汁も区画ごとに分離したまま発酵・熟成に回され、テロワールの違いを最後まで生かす仕込みとなっています。ヴィニフィカシオンは冬季に実施し、ラインナップの大半でマロラクティック発酵を行います(一部例外あり)。

醸造そのものは主にステンレスタンクで進めるが、熟成の多くはオーク樽に委ねられ、ワインに構造と複雑味を与えます。瓶詰め(ティラージュ)は年1回。1854年に地下8mまで手掘りされた白亜質のカーヴで、年間を通じ12℃に保たれた環境のもと、約2年間瓶を寝かせて熟成させます。ブリュットは9g/L未満のドサージュに抑えられ、無添加のブリュット・ゼロにも対応します。

品種や村ごとに個性の異なる原酒を使い分けながら、オーク樽熟成を積極的に取り入れて構造と複雑味を重視するスタイルを貫いており、キュヴェごとに異なる持ち味を打ち出すラインナップを構成しています。瓶内での長い熟成時間も、その個性を育む重要な要素となっています。

ゲストハウスの併設

メゾンは「ロレ・デュ・ヴィニョーブル」という名のゲストハウスを併設しており、予約制で宿泊客を受け入れています。畑と一体になった暮らしを間近に体験できる場として、ワインづくりの背景にある土地の空気を伝えています。

分散する4つの畑からの原酒と手仕事による醸造を通じて、ブリソン・ライエは家族の歴史そのものをグラスに映し出そうとしています。

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