Troissy-Bouquigny / トロワシー=ブキニー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51700 |
特徴
テロワール
詳細
トロワシー=ブキニーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ内の小地区であるヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ(マルヌ川左岸地区)に属する集落(ハムロ)で、行政上はトロワシー(Troissy)コミューンの一部をなす。エペルネから西に約18km、A4高速道路21番出口(ドルマン)に近く、交通アクセスにも恵まれた立地だ。北北東にはマルヌ右岸のヴァンディエール、北西に同じく右岸のヴェルヌイユ、東にマレイユ=ル=ポール、西にドルマンが隣接する。「Bouquigny-Troissy」と表記される場合もあるが、シャンパーニュ格付け上は独立した村としては扱われず、親コミューンのトロワシーに準ずるオートル・クリュとして分類される。ただし生産者のラベルや住所表記として「Troissy-Bouquigny」が頻繁に使われるため、champagne7.comではサブコミューンとして個別に掲載している。
テロワール詳細
土壌の主体は粘土石灰質(argilo-calcaire)で、マルヌ左岸一帯に共通する特徴を持つ。ブドウ畑は緩やかな北向き斜面に広がり、ゆっくりとした成熟がもたらすフレッシュな酸と、粘土質の保水力による丸みのある果実感が同居する。親コミューンのトロワシー全体で栽培面積は約350haに及び、ピノ・ムニエが約294haと圧倒的な主役を占める。シャルドネは約26ha、ピノ・ノワールは約31haにとどまる。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに80%。区画ごとの微地形の違いが多様なエクスポジションを生み出しており、単一区画キュヴェの表現力を高める要因となっている。
主要生産者
Xavier Leconte(レコルタン・マニピュラン)はブキニーのハムロに本拠を置く家族経営の生産者で、6代にわたり畑を守り続けている。ヴィニュロン・アンデパンダン(独立栽培者組合)会員でもあり、トロワシー、ドルマン、マルイユ=ル=ポール、ヴァンディエール、アイに計10haの畑を所有。単一区画キュヴェ「Le Clos de Poiloux」(100%ピノ・ノワール)、「La Croisette」(100%ピノ・ムニエ)、「Le Charme d'Anaïs」(部分木樽熟成ブラン・ド・ブラン)など個性的なラインナップを揃え、Guide Hachette、Decanter、IWCなどの国際的な評価誌でも入賞実績を持つ。2つのテロワールのピノ・ムニエを使ったロゼ「Saignée 2 Terroirs」は、マルヌ左岸らしい果実感とテロワールの対比を楽しめる意欲作だ。
Charles Orban(RM)は1770年創業のトロワシーを代表する老舗で、HVE(高環境価値)認証を取得した25ha以上の畑を管理する。1996年よりラプノー家が経営を引き継ぎ、年産約20万本規模を誇る。同生産者の資料は、この一帯のテロワールが温暖な気候と多様なエクスポジションの恩恵を受けることを詳しく記録している。
- Gilbert Jacquesson(RM)— ヴィニュロン・アンデパンダン会員。ヴィンテージ・ピノ・ムニエやブラン・ド・ブランを含む多彩なラインナップ。
- Coopérative Vinicole La Ruche — 1938年創設のトロワシー協同組合。地元グロワーのブドウを集め、コーペラティヴ・ド・マニピュラシオンとして地域の生産を支える。
リュー・ディ(単一区画)と歴史
「La Croix Joly」はトロワシー村の南東、緩やかな北西向き斜面に広がる区画で、Dehours et Fils(マルイユ=ル=ポール)が老樹ピノ・ムニエの単一区画シャンパーニュおよびコトー・シャンプノワ(赤スティルワイン)を生産していることで知られる。ブキニーという集落名は古くから地名台帳に記録されており、トロワシー村と一体として長くマルヌ左岸のブドウ栽培を担ってきた。19世紀末のフィロキセラ禍を経て再植栽が進んだ際にもピノ・ムニエが主軸として選ばれ、今日の品種構成の礎となっている。グロワー主導の個性的な造りが近年の自然派・小規模生産者ブームと合流し、ブキニーを含むトロワシー一帯は再び注目を集めつつある。
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