Troissy / トロワシー

トロワシーは、栽培面積の実に84%をピノ・ムニエが占める、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ屈指のムニエ産地です。マルヌ川左岸の緩やかな北向き斜面が育む果実味豊かな味わいは、シャンパンの懐の深さを教えてくれます。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700
面積 : 15.46 km2
Coomune内の主要な地区
Troissy-Bouquigny,
隣接するクリュ(Coomune)
Igny-Comblizy, Dormans, Verneuil, Mareuil-le-Port, Vandières, Nesle-le-Repons,

「Troissy」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Gauche
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積350.4 ha
- Chardonnay25.8 ha (7.4%)
- Pinot Noir30.8 ha (8.8%)
- Pinot Meunier293.8 ha (83.8%)
- その他0 ha (0%)

特徴

トロワシーのシャンパンは、畑の約84%を占めるピノ・ムニエが主役です。ピノ・ノワール約9%、シャルドネ約7%が骨格を補い、果実味豊かでまろやかな口当たりに仕上がります。中には単一区画・オールドヴァインのムニエだけで仕立てた個性派キュヴェもあり、Xavier Leconteの「La Croisette」や、隣村の生産者が手がける「La Croix Joly」はその好例です。気取らず飲み疲れしない味わいは、難しい知識がなくても素直に「美味しい」と感じられるはずで、日常の食卓で気軽に開けたい一本を探している方にこそ試してほしいスタイルです。

テロワール

トロワシーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ(マルヌ川左岸)に位置し、村域はマルヌ川南岸のTroissy本体と、西側に隣接するBouquigny集落からなります。標高67mのこの地で畑の中心をなすのは、緩やかに北および北西へ傾く斜面です。代表的な区画「La Croix Joly」も村の南東で北西向きの緩斜面を描き、こうした穏やかな北傾斜こそがトロワシーの個性を決定づけています。日照を急激に集めすぎないこの地形は、ピノ・ムニエがじっくりと果実味を育てるのに適しており、東に隣接するマレイユ=ル=ポールや北のヴァンディエールとともに、リヴ・ゴーシュらしいムニエ優勢の畑景観を形づくっています。

詳細

トロワシーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュに属するコミューンで、マルヌ川左岸、エペルネ郡Dormans-Paysages de Champagneカントンに位置します。コミューン面積は1546haに及び、Troissy本体に加えて西側のBouquigny集落を含みます。マルヌ川を挟んだ対岸(右岸)には北北東にヴァンディエール、北西にヴェルヌイユが位置し、左岸側では東にマレイユ=ル=ポール、南南東にネル=ル=ルポン、南南西にイニ=コンブリジー、西にドルマンが隣接します。マルヌ川両岸の村々に囲まれた立地は、トロワシーがリヴ・ゴーシュとリヴ・ドロワ双方の生産者にとって往来しやすい拠点となってきた背景でもあります。

緩やかな北向き斜面が生むムニエの個性

畑は全体として緩やかな北向き斜面で構成され、急斜面が連なる他のシャンパーニュ産地とは異なる、穏やかな地形が特徴です。村の南東に位置する区画「La Croix Joly」も北西向きの緩斜面を持ち、この立地のオールドヴァイン・ピノ・ムニエから、マレイユ=ル=ポールのDehoursがシングル・ヴィンヤード・シャンパンとコトー・シャンプノワ(ピノ・ムニエによる赤ワイン)を生み出しています。こうした穏やかな日照条件のもとでムニエがゆっくりと熟すことが、トロワシー産シャンパンの果実味とまろやかさの土台になっています。

主要生産者

Joly Champagneは1998年に協同組合を脱退したヴィニュロン・アンデパンダン会員で、マルヌ川両岸5村にまたがる12haの畑を所有しています。複数の村に畑を分散させることで、リヴ・ゴーシュとリヴ・ドロワ双方のテロワールを一つのドメーヌでブレンドできる点が特徴です。

Xavier Leconteもヴィニュロン・アンデパンダン会員で、トロワシー、ドルマン、マレイユ=ル=ポール、ヴァンディエール、Aÿの5村に計10haを所有します。部分樽熟成のブラン・ド・ブラン「Le Charme d'Anaïs」のほか、単一区画ヴィンテージとして100%ピノ・ムニエの「La Croisette」、100%ピノ・ノワールの「Le Clos de Poiloux」を手がけており、村の主要品種であるムニエと、希少なピノ・ノワール区画の両方を個別に表現する造り手として知られています。

  • Gilbert Jacquesson(RM):ヴィニュロン・アンデパンダン会員。ピノ・ムニエ主体のヴィンテージとブラン・ド・ブランのヴィンテージを揃え、トップキュヴェ「Cuvée Préstige」は3品種をオーク樽で醸造したブレンドです。
  • Hervé Mathelin(RM):シャルドネ60%、ピノ・ムニエ40%という、村内では珍しくシャルドネ比率の高いヴィンテージキュヴェを生産しています。
  • Charles Orban(RM):年産約20万本を誇る、村内でも規模の大きい生産者です。
  • Leconte Agnus(RM):ヴィニュロン・アンデパンダン会員。畑はピノ・ムニエ80%、ピノ・ノワール15%、シャルドネ少量という構成で、村の品種比率をほぼそのまま映した造りを行っています。

このほか、1938年にトロワシーで創設された協同組合Coopérative Vinicole La Rucheも、地域の栽培農家を支える存在として長く稼働しています。

歴史・文化財

トロワシーには12世紀建造のChâteau de Troissyが残り、その地下聖堂は1924年に歴史的建造物に指定されました。村のSaint-Martin教会も1911年に歴史的建造物の指定を受けています。村にはかつての修道院(Former priory)の遺構も残り、ワイン産地としてだけでなく、マルヌ渓谷の歴史を物語る村でもあります。

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