Charles Orban / シャルル・オルバンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Troissyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Charles Orban / シャルル・オルバン

Charles Orban

シャルル・オルバン

シャルル・オルバンは、シャンパーニュ地方ヴァレ・ド・ラ・マルヌのトロワシー村で1770年から続くブドウ栽培の歴史を土台に、栽培から醸造まで自社で手がけるレコルタン・マニピュラン(栽培家元詰め生産者)で、ピノ・ムニエ由来の柔らかな果実味が持ち味のメゾンです。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Gauche / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ
村51700 Troissy / トロワシー
所在地44 rte de Paris, 51700 Troissy (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnecharlesorban.com/
Mailcontact@champagnecharlesorban.com
Tel+33 (0)3 26 52 70 05, +33 (0)3 26 52 74 66(fax)
設立1770
製造業者種別RM
生産者表記SARL Ch. ORBAN
資本グループRapeneau Family Estates 傘下

商品更新情報

特徴・スタイル

シャルル・オルバンのシャンパーニュは、トロワシー村ならではのピノ・ムニエ主体の果実味豊かで柔らかな味わいが持ち味だ。看板キュヴェのカルト・ノワールは柑橘とキャラメル・ミルクの香りに、しなやかでブリオッシュを思わせるニュアンスが重なる。 ブラン・ド・ノワールはプラムやブラックベリーの香りにシナモンが効いた力強い味わい、ブラン・ド・ブランは柑橘の香りにジンジャーとサンザシの繊細な風味と白亜質を思わせるフィニッシュが特徴だ。ロゼは桃やバラ、ボタンの香りから、アプリコットやレッドフルーツへと続く華やかな余韻を楽しめる。

歴史・ブランドストーリー

シャルル・オルバンの物語は、1770年にオルバン家がマルヌ川左岸のトロワシー村でブドウ栽培を始めたことに遡る。長らく地元の協同組合にブドウを供給していたが、1950年代末、当主シャルル・オルバンは自らの手でシャンパーニュを造る道を選び、協同組合を脱退した。1960年頃には自社の圧搾機を購入してキュヴリー(醸造施設)を建設し、独立した生産者としての歩みを始めている。 以来、家族経営のレコルタン・マニピュランとしてトロワシーの畑を守り続けてきたが、1996年(1997年とする資料もある)、経営はラペノー家に引き継がれた。ラペノー家はG.H.マルテル・エ・シーを核とする複数のシャンパーニュブランドを擁する一族で、以降もオルバン家が築いた伝統的な造りを尊重しながらメゾンを運営している。現在はクリストフ・ラペノーが醸造責任者を務めるとされ、創業家から続く物語を新たな世代へとつないでいる。

詳細

シャルル・オルバンの自社畑は、シャンパーニュ地方でも屈指のピノ・ムニエの産地として知られるヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区の左岸、トロワシー村を中心に、周辺の複数の村にまたがって点在している。区画は一時期にまとめて取得されたものではなく、時代を追って少しずつ拡大されてきた。2000年代初頭には6ha程度だった自社畑は、その後9ha、13haへと段階的に広がり、直近では約25haに達している。買収や区画統合を重ねながら畑を育ててきた歩みそのものが、このメゾンの成長の軌跡を物語っている。

畑の土壌は粘土石灰質で、水はけと保水力のバランスに優れる。緩やかで多様な向きを持つ斜面が織りなす地勢と、温暖な気候がブドウの成熟を後押しする。栽培品種は、トロワシー村全体の作付けの大半を占めるピノ・ムニエを主体に、シャルドネとピノ・ノワールを加えた三品種で構成される。この土地ならではのムニエの個性を大切にしながら、自社畑約25haではHVE(オート・ヴァルール・アンヴィロンヌマンタル)レベル3の認証を取得し、環境に配慮した栽培に取り組んでいる。HVEはフランス政府が定める環境認証制度で、レベル3はその中でも最上位にあたり、生物多様性の保全や水資源・農薬使用量の管理など、環境負荷を抑えた農業実践を証明するものだ。こうした認証取得は、篤農家としての姿勢を示す指標にもなっている。

約25haの自社畑からブドウを一貫して自社でまかなうことで、シャンパーニュ地方の複数のコミューンにまたがる規模の生産(年間およそ20万本)を、外部からの買いブドウに頼らずに支えている。トロワシー村を拠点としながら周辺地域にも畑を広げてきた歩みは、レコルタン・マニピュランとしての自立性を保つための選択でもあった。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積約25ha
環境認証HVEレベル3(約25ha)
熟成期間(通常キュヴェ)澱との接触 最低30ヶ月
熟成期間(キュヴェ・スペシアル)澱との接触 最低60ヶ月
デゴルジュマン後熟成最低3ヶ月
年間生産量約20万本

醸造方針

レコルタン・マニピュラン(RM)として、自社畑で収穫したブドウのみを使い、栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して自社で手がける体制を貫いている。この自社完結の生産体制は、1960年頃にシャルル・オルバンが自社の圧搾機を購入し、独立したキュヴリー(醸造施設)を建設したことに始まる。収穫はすべて手摘みで行い、シャンパーニュ地方の規定に基づく伝統的な圧搾方式を採用する。果汁の質を段階ごとに管理しながら搾ることで、雑味の少ないピュアな果汁だけを選び取っている。醸造ではマロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸に変える工程)を行い、角の取れたまろやかな酸を土台とした味わいを作り上げている。

瓶内二次発酵後の熟成期間は、通常のキュヴェで澱との接触が最低30ヶ月、ヴィンテージを冠するキュヴェ・スペシアルでは最低60ヶ月におよぶ。いずれもシャンパーニュ地方の法定最低期間を大きく上回る長さで、澱との接触を通じてパンやブリオッシュを思わせる熟成香をゆっくりと育んでいる。デゴルジュマン(澱抜き)後もさらに最低3ヶ月の熟成を経てから出荷され、時間をかけて味わいを落ち着かせてから消費者のもとへ届けている。

受賞歴・評価

「ギッド・アシェット・デ・ヴァン」は、フランス国内で毎年発行される代表的なワインガイドの一つで、掲載されること自体が一定の品質評価を経ている証しとなる。シャルル・オルバンはこのガイドに2001年版から2025年版まで長年にわたり継続して掲載されており、一時的な評価にとどまらない安定した実績を積み重ねてきた。2011年版ではシャルドネを用いたキュヴェがクー・ド・クール(お気に入り賞)を獲得しており、レンジの中でも高い評価を受けた年もあった。こうした継続的な掲載は、家族経営から現在の体制へと引き継がれてもなお、トロワシーの畑に根差した造りの質が保たれ、多くの愛好家から支持を集めてきたことの表れといえる。

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