Mareuil-le-Port / マレイユ=ル=ポール

マレイユ=ル=ポールは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ(マルヌ川左岸)においてピノ・ムニエ栽培面積が約76%を占める、まさにムニエ一色の村。オートル・クリュに格付けされながらも149軒もの生産者を擁し、フルーティで溌剌としたムニエの個性を追求するアルチザン生産者の宝庫でもある。小規模生産者が丁寧に仕立てた、日常に寄り添うシャンパーニュが揃っています。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700
面積 : 8.96 km2
Coomune内の主要な地区
Cerseuil,
隣接するクリュ(Coomune)
Troissy, Châtillon-sur-Marne, Vandières, Nesle-le-Repons, Œuilly, Leuvrigny, Festigny,

「Mareuil-le-Port」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Gauche
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積396.4 ha
- Chardonnay57.7 ha (14.6%)
- Pinot Noir36.4 ha (9.2%)
- Pinot Meunier302 ha (76.2%)
- その他0.3 ha (0.1%)

特徴

栽培比率の約76%をピノ・ムニエが占めるこの村のシャンパーニュは、フレッシュな赤果実(チェリー、ラズベリー)とやわらかな花の香りが前面に出る、親しみやすいスタイルが基本線だ。シャルドネやピノ・ノワールによるアクセントが加わることで、フルーティな飲みやすさのなかに適度なミネラル感が顔を覗かせる。 ただし、Dehoursが行うような全キュヴェ樽発酵・単一畑仕立てのアプローチでは表情は一変する。Brisefer(シャルドネ)やCôte en Bosses(古木混植)など区画ごとに異なるテクスチャーを持ち、数年の熟成を経ても複雑性が増すポテンシャルを秘めている。フルーティで気軽に楽しむ1本から、ビストロ料理に合わせて探求する1本まで、飲み手の関心に合わせて選べる懐の深さがこの村の持ち味です。

テロワール

マレイユ=ル=ポールのテロワールは、マルヌ川左岸の地形的多様性によって形づくられている。コミューンの北境をマルヌ川が流れ、南西部にはフラゴ川(全長約12 km)が刻む側谷が走る。この渓谷の両岸には東西南北さまざまな向きの斜面が展開し、単純な「川沿い村」に収まらない複合的なテロワールを生み出している。 標高は最低63 mから最高224 mまで幅広く、主な区画は2タイプに分かれる。Port-à-Binson(ポール=ア=バンソン)の後背地には川に向かって穏やかな北向き斜面が広がり、フラゴ渓谷周辺のCerseuil(セルスイユ)丘陵では標高100〜135 mの区画が多方位に展開する。 土壌はヴァレ・ド・ラ・マルヌ左岸に典型的な粘土質が卓越しており、これがピノ・ムニエの76%超という高い栽培比率の直接的な背景となっている。粘土質土壌はムニエにとって保水性・保温性の面で理想的な環境を提供する。一方、高台の一部にはチョーク質(石灰岩)土壌も分布し、単一畑Brisefer(ブリズフェール)ではシャルドネが、Maisoncelle(メゾンセル)ではピノ・ノワールが主に栽培される。この高標高チョーク質区画から生まれるシャルドネは、ムニエ主体キュヴェに清涼感と骨格を与えるブレンド素材として重宝される。

詳細

マレイユ=ル=ポールはエペルネから西へ約16 km、ドルマンから東へ約9 kmのマルヌ川左岸に位置する。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュの一村として、川を挟んだ右岸のシャティオン=シュル=マルヌやヴァンディエールと対を成す。

コミューンは3つの集落から構成される。人口最大のPort-à-Binson(標高65〜100 m)はマルヌ川沿いの物流拠点として発展した集落で、現在も川沿いのサイロ跡がその歴史を伝える。村の中心Mareuil-le-Port本村(標高70〜80 m)は行政・生活の核であり、南西の丘の中腹に位置するCerseuil(標高100〜135 m)は協同組合La Gravelleを擁する高台集落だ。コミューン全体の面積は896 haで、東にウイィ、南東にルヴリニー、南にフェスティニー、南西にネル=ル=ルポン、西にトロワシーが隣接する。

テロワール詳細

コミューン南西部を走るフラゴ川の側谷がマレイユ=ル=ポールの地形的個性を決定づけている。この渓谷の両岸には多方位の斜面が展開し、一つのコミューン内に多様な日照・排水条件をもたらす。主要なリュー・ディは以下のとおり:

  • Brisefer: Cerseuil北部の緩やかな南西向き斜面。シャルドネを主体とし、高台のチョーク質土壌がミネラル感を育む。
  • Côte en Bosses: Port-à-Binson南西の丘の麓。ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、シャルドネの古木が混植されており、複数品種の個性が複雑に絡み合う区画。
  • Maisoncelle: Port-à-Binson中央南の北東向き斜面。ピノ・ノワール主体。
  • Les Genevraux: 緩い北向き。ピノ・ムニエを主体とし、左岸らしい柔らかいスタイルを代表する区画。
  • Les Misy: Port-à-Binson東端。古木のピノ・ムニエが植わり、グラン・クリュ村リュードを本拠とするBérêche & Fils(ベレシュ)がブレンド素材として契約買い付けを行っている。

主要生産者

マレイユ=ル=ポールを代表するドメーヌがDehours(デウール、ネゴシアン・マニピュラン)だ。1996年にJérôme Dehours(ジェローム・デウール)が家業を買い戻して以来、マレイユ=ル=ポールを中心にウイィ、トロワシーにわたる計14 haを管理し、全キュヴェを樽発酵で仕立てている。Brisefer(シャルドネ)、Côte en Bosses(古木混植)、Maisoncelle(ピノ・ノワール)、Les Genevraux(ピノ・ムニエ)の4種の単一畑シリーズに加え、コトー・シャンプノワ(赤La Croix Joly・白Les Rieux)も生産。年産は約80,000本に上る。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ左岸の実力派として、国内外のインポーターから高い評価を得ている。

もう一軒注目すべきはGilles Mansard(ジョエル・マンサール家と同族、レコルタン・マニピュラン)で、24 ha保有のうち古木区画のみを厳選した1.7 haをブランドに使用し、全キュヴェを樽熟成で仕上げる。妥協のない少量生産スタイルが評価を集めている。

  • コント・ド・ランタージュ: コミューンを代表するメゾンの一つ。
  • アシル・プランシェ: 地元密着の小規模生産者。
  • ソンベール・ルカール(RM、9.14 ha): 複数コミューンに畑を持つグロワー。チョーク質土壌由来のシャルドネ+ムニエによるPrestigeキュヴェが特徴。
  • Harlin Père & Fils(RM、9 ha超): マレイユ=ル=ポール、エペルネ、トゥール=シュル=マルヌに畑を持ち、観光テイスティングも実施する家族経営のRM。
  • Coopérative Vinicole la Gravelle: Cerseuil村内に拠点を置く協同組合。地域のグロワーから集荷し、ムニエ主体キュヴェを生産する。

歴史・由来

マレイユ=ル=ポールの最初の文献記録は12世紀にまで遡る。Port-à-BinsonとルヴリニーのあいだにあるFerme de Misy(ミジー農場)では新石器時代および中世の遺構が出土しており、この地が長い農耕の歴史を持つことを示している。

近代においては「Port-à-Binson – Châtillon」と称する鉄道駅がマルヌ川沿いのサイロ付近に設けられ、ワインや農産物の輸送拠点として機能した。1918年の砲撃を経た後も駅舎建物は現存し、1923年2月18日には同駅でパリ=ストラスブール急行と貨物列車の衝突事故が発生した記録が残る。現在の村名が示す「ポール(Port)」は、かつてマルヌ川の渡し場・荷揚げ場として栄えた歴史的役割に由来している。

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「Mareuil-le-Port」を拠点とするシャンパン銘柄

NMComte de Lantage
コント・ド・ランタージュ
NMDehours
デウール
NMAchille Princier
アシル・プランシェ
RCSombert Lecart
ソンベール・ルカール
RMJoel Mansard
ジョエル・マンサール
NMG. Remy
G.レミー
RMMathelin
マトゥラン
Remy Parisel
レミー・パリセル
RMDenis Baillet
デニス・バイエ
RMÉlise Francoise Crochet
エリーズ・フランソーワーズ・クロシェ
RMDenis Marx
ドゥニ・マルクス
RMHarlin Pere & Fils
ハーリン・ペール・エ・フィス
RMComte de Brisfer
コム・ド・ブリフェ
RCCopin Chevalier
コパン・シュヴァリエ
RMCordoin Didierlaurent
コルドン・デイデイエローラン
RMDaniel Liebart
ダニエル・リバール
RMDelouvin Chayoux
ドロヴァン・シャヨー
RMDidier Liebart
ディディエ・リバール
RMFrancis Jobert
フランシス・ジョベール
RCG. Debargue & Fils
G.ドバルニュ・エ・フィス
RCGilles Guay
ジル・ゲイ
RCGuilbert Bernard & Fils
ギュベール・ベルナール・エ・フィス
RCJ. Piot & Fils
J.ピオ・エ・フィス
RCJean Christophe Gratiaux
ジャン・クリストフ・グラシオ
RCJoel Rousseau
ジョエル・ルソー
RMLecart Bousselet
ルカール・ボソレ
RMLucien Conart
リュシアン・コナール
RCMulette Corbon
マレット・カーボン
RMTony Canot
トニー・カノ
RMTournant Crepin
トゥルナン・クレパン
RCVan Gysel Liebart
ヴァン・ギセル・リバール
RCJohnny Lemaire
ジョニー・ルメール
RMLiebart Visneux
リーバール=ヴィスヌー
RMGilles Mansard
ジル・マンサール
M&S Jobert
M&S・ジョベール
RMOlivier Orban
オリヴィエ・オルバン
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参考情報