Rouvres-les-Vignes / ルーヴル=レ=ヴィーニュ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Bar-sur-Aube |
| 郵便番号 : | 10200 |
| 面積 : | 8.28 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Colombey-les-Deux-Églises, Rizaucourt-Buchey, Lignol-le-Château, Saulcy, Colombé-le-Sec, |
「Rouvres-les-Vignes」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Bar-sur-Aubois |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 101 ha |
| - Chardonnay | 10.9 ha (10.8%) |
| - Pinot Noir | 77.6 ha (76.8%) |
| - Pinot Meunier | 12.4 ha (12.3%) |
| - その他 | 0.1 ha (0.1%) |
特徴
テロワール
詳細
ルーヴル=レ=ヴィーニュは、コート・デ・バールのなかでも東寄りに位置するバール・シュル・オウボワテロワールに属するコミューン。コミューン面積は828ヘクタール(8.28km²)、2023年時点の人口は115人と小規模な村だ。オーブ川右岸に位置し、村の中心はオーブ川から約4.5km内陸にある。Bar-sur-Aubeから約11km、ド・ゴール将軍の記念館で知られるコロンベ=レ=デュー=エグリーズ(オート=マルヌ県)から約5kmという立地だ。
周辺のシャンパーニュAOCコミューンは、北東にリゾクール=ビュシェ、南にリニョル=ル=シャトー、北西にコロンベ=ル=セックが隣接。水系はセーヌ川水系に属する。総栽培面積は101haで、1997年時点の90haから2013年には101.1haへと拡大している。
テロワール詳細
畑の大半はコミューン北部に集中し、南向きから南東向きの緩やかな斜面が広がる。標高は207〜345mで、コート・デ・バール内でも起伏に富んだ地形だ。気候は「変容した海洋性気候(climat océanique altéré)」に分類され、「ロレーヌ=ラングル高原=モルヴァン」気候帯に属する。冬の平均気温は1.5℃と厳しく、秋冬は霧が多い。年間平均気温10.3℃、降水量916mmというデータが示すとおり、シャンパーニュ全体のなかでも冷涼かつ湿潤な環境にある。
土壌はキンメリジャン(ジュラ紀後期)の石灰岩と粘土の混合層が主体。ブルゴーニュのシャブリ地区と地質学的に連続するこの土壌は、ピノ・ノワールに骨格とミネラル感をもたらすとされ、コート・デ・バールがピノ・ノワールの産地として評価される根拠のひとつになっている。村の北東、D47道路沿いに広がる単一区画「ヴァル・コルネ(Val Cornet)」は、ソルシーとの境界まで続く緩やかな南東向き斜面で、本村最重要のリュー・ディとして知られる。
主要生産者
ルーヴル=レ=ヴィーニュを代表する生産者が、ナタリー・ファルメ(Nathalie Falmet)だ。3.5haの畑を管理し、2009年から自社ラベルでのリリースを開始。単一畑「Le Val Cornet」(ピノ・ノワール約80%+ピノ・ムニエ約20%、一部樽発酵)や、アンフォラ醸造の「Terra」、単一区画「Parcelle ZH302」(100% ピノ・ムニエ、樽発酵)など、テロワールと醸造手法への深い探求で国際的評価を得ている。Origines Champagneグループのメンバーでもあり、自然派的なアプローチが注目される。
ファルメ姓を名乗る生産者が複数存在することも、この村の特色のひとつだ。ミシェル・ファルメ(Michel Falmet)は3.4haの畑でピノ・ノワール・シャルドネ・ピノ・ムニエをバランスよく栽培し、収穫の30%をヴーヴ・クリコやドラピエなど大手メゾンに売却しつつ、「Falmet-Collot」ブランドで自社シャンパンも展開する。テレイ・ファルメ(Théret Falmet)は1950年代にマルセル・ファルメが本村で初期のレコルタン・マニピュランとして創業した老舗で、現在はHVE(高環境価値)認証を取得し「Marion」「Orianna」キュヴェを手がける。
- ジョエル・フェルメ(Joël Falmet、RM): ピノ・ノワール67%・ピノ・ムニエ17%・シャルドネ15%・プティ・メリエ1%という希少品種の混植区画をもち、ヴィンテージシャンパンも手がける。
- フィリップ・ルグー(Philippe Legout、RM): 7.2haの大規模グロワー。ピノ・ノワール5.5ha・シャルドネ1.3ha・ピノ・ムニエ0.4haを管理し、ヴィンテージあり。
- クロード・ベルナール(Claude Bernard、RM): 4.5ha(ピノ・ノワール74%・シャルドネ15%・ピノ・ムニエ11%)。20年以上の実績をもつ家族経営の生産者。
- ブルーノ・ドネ(Bruno Dosne、RM): ビオロジック農法を実践する生産者として知られる。
- ジャン・ギィ・クリスチャン(Jean-Guy Chrétien、RC): 4.8ha。コーペラティフ会員としてヴィンテージシャンパンも展開。
- テレイ・ファルメ(Theret-Falmet、RM): 上記のとおり本村最古参のレコルタン・マニピュランのひとつ。
歴史と地名の由来
「Rouvres」という地名はラテン語の robora(夏樫の複数形)に由来し、かつてこの地に広がっていた夏樫の森(rouvraie)を指している。地名辞典によればガリア(ケルト)時代の集落であり、ドルイドたちが神聖な樫からヤドリギを採取する宗教的な土地であったと伝えられる。
現在の村名に「Vignes(ブドウ畑)」が加わったのは1919年のこと。これによりルーヴル=レ=ヴィーニュは、シャンパーニュAOCを構成する全319コミューンのうち、村名に「vignes」の語を含む唯一のコミューンという独自の地位を得た。
文化的な側面では、自然主義作家ルイ=マリー・デプレ(Louis Marie Desprez, 1861–1885)が生涯の最後をこの村(当時の名称Rouvres-sous-Lignol)で過ごし没したことで知られる。D47沿いの建物の壁には記念プレートが今も残されている。村のランドマークはエグリーズ・サン=モーリス(Église Saint-Maurice de Rouvres-les-Vignes)で、地域の歴史を静かに伝え続けている。
詳細を閉じる「Rouvres-les-Vignes」を拠点とするシャンパン銘柄
Nathalie Falmetナタリー・ファルメRM
Joel Falmetジョエル・フェルメ
Le Brillantル・ブリランRM
Claude Bernardクロード・ベルナールRM
Jean Guy Chretienジャン・ギィ・クリスチャンRM
Michel Falmetミシェル・ファルメRM
Bruno Dosneブルーノ・ドネRC
Jean Guy Viotジャン・ギィ・ヴィオRC
Philippe Legoutフィリップ・ルグーRC
Theret Falmetテレイ・ファルメRC
Claude Perrardクロード・ペラールRC
Guillaumee Christianeギョーミー・クリスチャーヌ
Jonathan Cornevinジョナサン・コルヌヴァン