Saulcy / ソルシー

ソルシーはコート・デ・バールバール・シュル・オウボワ地区に属するオーブ県の小村。オートル・クリュ格付けで栽培面積は約27haと小規模ながら、ピノ・ノワールが全体の約75%を占めるブラン・ド・ノワール向け産地として存在感を放つ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10200
面積 : 11.39 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Rizaucourt-Buchey, Beurville, Rouvres-les-Vignes, Colombé-le-Sec, Colombé-la-Fosse, Thors,

「Saulcy」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積26.8 ha
- Chardonnay2.6 ha (9.7%)
- Pinot Noir20.1 ha (75%)
- Pinot Meunier3.9 ha (14.6%)
- その他0.2 ha (0.7%)

特徴

ソルシーのシャンパンはピノ・ノワール主体(約75%)ならではの、赤系フルーツの豊かな香りとふくよかなボディが持ち味だ。シャルドネは約10%にとどまり、ピノ・ムニエが約15%を補う構成で、全体的に厚みのある質感が前面に出る。バール地区特有の粘土石灰質土壌が生む温かみのある果実味は、ブラン・ド・ノワールや力強いノン・ヴィンテージのブレンド素材として評価が高く、食事との相性を重視する飲み手にとっても親しみやすいスタイルが魅力だ。

テロワール

ソルシーはオーブ県の東端、オートマルヌ県との県境近くに位置し、ロワイエ川沿いの農村地帯に広がる。標高約258mで、ブドウ畑は村の西・東・南の三方向に分散し、斜面の向きは一定ではない。 コート・デ・バールバール・シュル・オウボワ地区の土壌は、シャブリと同じキンメリジャン期の泥灰土と石灰岩を基盤とする。ランス周辺の白亜質土壌と比べ粘土と石灰岩の比率が高く、この違いがワインにより豊かなストラクチャーをもたらす。ソルシーはこの地区の東端に位置し、隣接するシャンパーニュ村として東にリゾクール=ビュシェ、南南西にルーヴル=レ=ヴィーニュ、南西にコロンベ=ル=セック、西南西にコロンベ=ラ=フォセを有する。 気候は内陸性の影響を受けた冷涼な温帯型で、年平均気温9.9℃、年間降水量969mm。冬は厳しく秋冬には霧が多い。この寒暖差と粘土質土壌の保水力が、ピノ・ノワールに凝縮感と骨格をあたえる。

詳細

ソルシーはコート・デ・バールバール・シュル・オウボワ地区に属するオーブ県の小村で、オートマルヌ県との県境に接する地区東端に位置する。コミューン面積11.39 km²のうちブドウ畑は約26.80 haと小規模で、2023年の人口はわずか62人。ロワイエ川沿いに形成された農村地帯であり、土地の61%以上が農地と森林に覆われている。

地区内の隣接するシャンパーニュ村との関係でみると、東のリゾクール=ビュシェ、南南西のルーヴル=レ=ヴィーニュ、南西のコロンベ=ル=セック、西南西のコロンベ=ラ=フォセとそれぞれ境を接する。バール・シュル・オウボワ地区の33村はすべてオートル・クリュ(エシェル80%)に格付けされており、ソルシーも例外ではない。ランスエペルネ周辺のグラン・クリュプルミエ・クリュ産地とは別個の産地スタイルを確立しているエリアだ。

テロワールはシャブリと同じキンメリジャン期の泥灰土と石灰岩が主体で、粘土の比率がランス丘陵の白亜質土壌より高い。畑は村の西・東・南の三方向に分散し、斜面は多方向を向く。年間降水量は約969mmと比較的多く、冬は厳しい。この粘土石灰質の重めの土壌と内陸性気候の組み合わせが、ピノ・ノワールに果実の凝縮感と温かみある質感をあたえている。2017年時点のデータではピノ・ノワール比率は約75%で、バール・シュル・オウボワ地区全体の傾向(同地区PN比率約80%)とも合致する。

生産者は2026年時点で13軒が確認されているが、その多くは小規模な自家元詰めの造り手だ。地区内のグロワーを代表する存在として、Charles Gouthière & Fils(シャルル・グティエール)が挙げられる。レコルタン・マニピュラン(RM)として、ソルシーを含むバール・シュル・オウボワ地区の複数村——リゾクール、コロンベ=ル=セック、モンティエ=アン=リルなど——に畑を持ち、ヴィンテージ物も手がける多村展開型の造り手だ。

  • ジェム・ジョフロイ — 6haの自社畑を持つRC(レコルタン・コーペラティフ)。村内での栽培規模としては中程度にあたる。
  • クロード・パリゾ — RCとして自家栽培したブドウを元詰めするほか、MA(マルク・ダシュトゥール)向けにブドウを供給する活動でも知られる。

歴史的な記録は限られるが、村の教会はÉglise Saint-Brice(サン=ブリス教会)として知られる。ブドウ畑の栽培面積は1997年の24haから2013年には26.9haへと拡大しており、産地としての継続的な成長が見てとれる。バール・シュル・オウボワ地区全体が、近年ピノ・ノワール主体の個性派産地として注目を集めている。

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「Saulcy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報