Chaumuzy / ショミュジー

ショミュジーは、モンターニュ・ド・ランスの頂にありながら、栽培の約9割をピノ・ムニエが占める異色のオートル・クリュ。柔らかな果実味をまとうムニエの魅力を、Salmonをはじめとする造り手がじっくり引き出しています。一度は味わいたい、ムニエの本領です。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51170
面積 : 19.94 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Bligny, Pourcy, Nanteuil-la-Forêt, Belval-sous-Châtillon, Champlat-et-Boujacourt, Chambrecy, Marfaux, Courmas, Bouilly, La Neuville-aux-Larris, Fleury-la-Rivière,

「Chaumuzy」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け83% Autre Cru [?]
栽培面積82.5 ha
- Chardonnay3.8 ha (4.6%)
- Pinot Noir3.3 ha (4%)
- Pinot Meunier75.4 ha (91.4%)
- その他0 ha (0%)

特徴

ピノ・ムニエが主役のショミュジーらしく、ここのシャンパンは肩の力が抜けた親しみやすさが身上。熟した白桃や洋梨を思わせる柔らかな果実味と、まろやかな口当たりが楽しめます。Salmonのヴィンテージはムニエ、シャルドネピノ・ノワールを均等にブレンドし、ふくよかさに芯を与えた一本。樽発酵で長期熟成させるノン・ヴィンテージ「A.S.」も見逃せません。きりっとした辛口というより、まろみのある味わいなので、シャンパンのとっつきにくさが苦手な人や、鶏肉のクリーム煮といった優しい味付けの料理と合わせる最初の一杯にぴったりです。

テロワール

ショミュジーの畑は村の西側に開け、ヴァレ・ド・ラルドルへと向かって東〜北東向きの緩やかな斜面を描きます。標高はおよそ111〜264mで、村自体はモンターニュ・ド・ランスの頂部に位置し、ボワ・デクリスやボワ・ド・クールトンといった森に三方を囲まれた細長い村域を持ちます。気候はフランス気象局のいう「変質海洋性気候」に分類され、日照はやや控えめ、降水は年間を通じて均等、冬は平均3°Cほどと冷涼です。こうした日照の少ない冷涼な環境では、晩霜や寒さに比較的強く早熟なピノ・ムニエが適応しやすく、ショミュジーで全体の約9割を占めるに至った背景もここにあります。ランスの銘醸地が連なる主稜線の村々がピノ・ノワール優勢であるのとは対照的に、アルドル川上流のこの村はムニエが主役。森と川がもたらす冷涼さが、角の取れた穏やかな果実味を育む土台となっています。

詳細

ショミュジーは、モンターニュ・ド・ランスヴァレ・ド・ラルドル地区に属するコミューンです。ランス市からは南西におよそ19km、シャロン・アン・シャンパーニュからは約60kmの距離にあります。アルドル川上流の谷、すなわちヴァレ・ド・ラルドルに沿って広がり、村そのものはモンターニュ・ド・ランスの頂部に位置します。標高は111〜264mと高低差があり、起伏に富んだ地形が特徴です。

コミューンの総面積は1,994ヘクタールと広く、その村域は森に縁取られた細長い形をしています。西側には葡萄畑とボワ・デクリス(233m)、北東にはボワ・ド・ルーヴロワ、南部にはボワ・ド・クールトンが控え、森林が大きな割合を占めます。この入り組んだ地形のため、ショミュジーは実に11もの村と境を接します。北にブリニー、北北東にブイイ、北東にクルマ、東にマルフォー、南東にプルシー、南にフルーリー=ラ=リヴィエール、南南西にベルヴァル=ス=シャティオン、南西にラ・ヌーヴィル=オー=ラリ、西南西にシャンプラ=エ=ブジャクール、北西にシャンブレシーといった村々が連なります。村全体はモンターニュ・ド・ランス地域自然公園に含まれ、サン=ティモージュに発しフィスムでヴェスル川に合流する全長39kmのアルドル川が、村を貫いて流れています。

テロワールの詳細

葡萄畑は村の西側に開け、ヴァレ・ド・ラルドルに向かって東から北東を向く緩やかな斜面に広がっています。総栽培面積はおよそ82.5ヘクタール。そのうち約75ヘクタールをピノ・ムニエが占め、比率にしておよそ91%という圧倒的な構成です。シャルドネは約3.8ヘクタール、ピノ・ノワールは約3.3ヘクタールにとどまり、まさにムニエ一辺倒の村といえます。格付けはオートル・クリュエシェル・デ・クリュは白黒ともに83%です。

気候はケッペンの気候区分でCfb、フランス気象局の分類では「変質海洋性気候」にあたり、パリ盆地北東部の気候区に属します。日照はやや乏しく、降水は一年を通じて平均的に分布し、冬の平均気温は約3°Cと冷涼です。東から北東に向く斜面は午前中の穏やかな陽射しを受けやすく、日照に恵まれないこの土地で葡萄の成熟を助けます。芽吹きが遅く晩霜を避けやすいピノ・ムニエは、こうした冷涼で日当たりの限られた畑にもよく順応し、ショミュジーがムニエの一大産地となった理由は、まさにこのテロワールに根ざしています。

主要な生産者

村を代表する造り手は、ヴィニュロン・アンデパンダン会員であり、スペシャル・クラブの生産者でもあるSalmonです。約10ヘクタールの自社畑を擁し、年間およそ10万本を生産します。畑の構成はピノ・ムニエ80%、シャルドネ10%、ピノ・ノワール10%。この畑を生かして、3品種をほぼ均等にブレンドしたヴィンテージ、シャルドネとピノ・ノワールを半々で樽発酵させ長期熟成させるノン・ヴィンテージ「A.S.」、そしてシャルドネとムニエを半々で仕立て2009年に初リリースしたスペシャル・クラブまで、多彩なキュヴェを手がけています。

あわせて、ヴィンテージ・シャンパンを含む幅広いラインナップを揃えるChristian HerbeletChristophe Herbeletの兄弟も、ショミュジーを語るうえで欠かせない造り手です。村には自社で醸造を行うレコルタン・マニピュランのほか、収穫した葡萄を自社名義で販売する協同組合員も多く、全体で63の生産者が名を連ねています。

歴史と由来

ショミュジーはもともとランス大司教区の所領でした。642年から656年の間に、アウストラシア王国の宮宰ジモラッドが、ランスのニヴァールへこの地を寄進したと伝えられています。サン=ティエリーの森の辺縁にあたるこの一帯は、大司教領の境界と街道の交差点を示す要衝でもありました。

村はランスの聖レミとも縁が深く、聖人が生前にここで奇跡を行ったという言い伝えが残ります。883年にオルベから聖遺物が運び戻された際には、その奉遷の中継地(station)の一つにも選ばれました。第一次世界大戦では、村の大塔と教会が破壊される被害を受けています。2023年時点の人口は345人で、2017年と比べておよそ8.7%減と、緩やかな減少傾向にあります。

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「Chaumuzy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報