Marfaux / マルフォー

マルフォーはモンターニュ・ド・ランスヴァレ・ド・ラルドルに属するオートル・クリュの村。栽培の約73%を占めるピノ・ムニエが穏やかな斜面で熟し、果実味豊かで丸みある口当たりのシャンパンを生む。隣接するエキュイユサシープルミエ・クリュに格付けされる中、素朴に輝く個性がある。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51170
面積 : 6.75 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Pourcy, Écueil, Chaumuzy, Sacy, Courmas,

「Marfaux」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積39.8 ha
- Chardonnay1.3 ha (3.3%)
- Pinot Noir9.5 ha (23.9%)
- Pinot Meunier29 ha (72.9%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培面積39.8ヘクタールのうち約73%をピノ・ムニエが占め、次いでピノ・ノワール(約24%)、シャルドネ(約3%)と続く。南西〜南東向きの穏やかな斜面で育つピノ・ムニエは、果汁に自然な甘みと丸みをもたらし、熟したフルーツを思わせる親しみやすい口当たりを生む。村内でDenis Macquartが手がけるキュヴェ・シュザーヌは、シャルドネとピノ・ムニエを半々に組み合わせて樽発酵させた個性的な一本で、この村のポテンシャルを静かに示している。難しい産地知識なしに楽しめるフレンドリーなスタイルは、シャンパン入門の最初の一本として選びやすい。

テロワール

マルフォーの畑はコミューン北部に集中し、森林地帯の南縁で円形劇場(アンフィテアトル)状の地形を形成する。斜面は南西〜南東向きに緩やかに傾き、ヴァレ・ド・ラルドル方向へとひらいている。標高は127〜266mと幅があり、最高点は北東のエキュイユとの境界付近に位置する。 アルドル川の上流域が村の南を流れ、森林が南面から湿度を補う環境が整っている。年平均気温10.7℃、年間降水量734mmという冷涼な条件のもと、冬は3℃前後まで冷え込む。北東に隣接するエキュイユ、サシーはともにプルミエ・クリュ格付けを持つが、マルフォーはオートル・クリュにとどまる。土地利用は農業地約70%・森林約30%という構成で、ブドウ畑は農業地の一部を占めるにとどまる。こうした穏やかな地形と冷涼な気候が、ピノ・ムニエの果実味に過剰な重さを加えることなく、軽やかな丸みとして引き出す土台をつくっている。

詳細

マルフォーはモンターニュ・ド・ランス北西部のヴァレ・ド・ラルドルに位置し、ランスの南西約21kmに広がる農村コミューンである。コミューン面積は675ヘクタール、標高127〜266mの起伏ある地形の中に39.8ヘクタールのブドウ畑が広がる。北東にはエキュイユサシーという二つのプルミエ・クリュ村が隣接し、南東にはプルシー、北西にはショミュジー、北にはクルマが続く。こうした格付け村に囲まれながら、マルフォー自身はオートル・クリュエシェル・デ・クリュ84%)にとどまる。

ブドウ畑はコミューン北部に集中し、南西〜南東向きの緩やかな斜面が円形劇場状に広がる。アルドル川の上流域が村の南側を流れ、南接する森林地帯とあわせて夏の過度な乾燥を和らげる。年平均気温10.7℃という冷涼な条件のもと、ピノ・ムニエが全体の約73%を占め、この地区の気候特性とよく合致している。村北東部にはレ・テール・デ・クロ(Les Terres des Clos)と呼ばれる区画があり、コトー・シャンプノワの赤ワイン用ピノ・ノワールを産することでも知られる。

Denis Macquartレコルタン・マニピュラン)は、マルフォーを代表する自社畑派の生産者のひとりで、自社管理4ヘクタールからピノ・ノワール50%・ピノ・ムニエ40%・シャルドネ10%のヴィンテージ・シャンパンを手がけるほか、シャルドネとピノ・ムニエを半々に合わせた樽発酵キュヴェ「シュザーヌ」を産する。「M & Filles」名義でもリリースを行い、マルフォーの個性を多角的に表現している。

マルフォーという地名はヤギ柳(saule marsault)の古称に由来し、家畜の飼料として広く利用されたこの植物の名が村名に刻まれている。最古の記録は1209年(Merfaus)にさかのぼる。第一次世界大戦期の1918年7月、第二次マルヌ会戦においてこの地で激しい戦闘が展開され、フランス第38歩兵連隊が大きな損失を被った。村は1921年に戦争十字章を授与され、今もコモンウェルス戦争墓地委員会管理の英国軍墓地とドイツ軍墓地が残る。静かな農村景観の中に、近代史の深い傷跡が刻まれた土地でもある。

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「Marfaux」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報