フランスの銀行クレディ・アグリコルが昨年6月に、シャンパーニュ・メゾンのテタンジェをアメリカの投資会社、スターウッド・キャピタルから買収してから18ヶ月、テタンジェ家が近くMBO(マネジメント・バイ・アウト)により、再び筆頭株主に戻る見込みとなった。
クレディ・アグリコルはスターウッド・キャピタルからテタンジェ株を100%買収したが、このMBOにより持ち株比率は最終的に36%となり、これに代わりテタンジェ家のピエール・テタンジェとその4人の兄弟で41%、議決権ベースで47%を保有することとなる。さらにテタンジェ家に友好的な約10の家族も株を取得する。またこれらの一連の動きに伴い資本金は1億4,500万ユーロ(約23億円)増額される。
テタンジェは289haのぶどう畑を保有し、ぶどう自給率は45%に達する。同社はぶどうの供給契約を増やそうとしているが、CEOのピエール・テタンジェ氏は「数量を増やすことや、高級品を増やすことが目的ではなく、付加価値を生み出すことが大切」という。またドルの地域だけに頼る構造を脱却し、販売先を
多様化させるとしている。同社の2007年の売上は、前年に対し13%増の1億1千万ユーロ(約18億円)が見込まれている。
via フランス食の広場