値上げの話ばかり続いていたシャンパーニュだが、ここにきてついに値下げのニュースが飛び込んできた。ニコラ・フィアットのプレステージ、「パルム・ドール」が1月1日より大幅な値下げとなる。
ニコラ・フィアットは1976年創業と、老舗ばかり並ぶシャンパーニュハウスの中ではまだまだ新参者。とはいえ今やシャンパーニュ販売数を世界第4位につけるほど、目覚ましい急成長ぶりだ。その彼らが手がける「パルム・ドール」は、良い収穫年のブドウだけで造られる高級ライン。畑の格付けを超えた大胆な選別にも、注目が集まっている。
さてその「パルム・ドール ブリュット」、日本での参考上代価格が18000円から15000円へ、「ロゼ・ブリュット」にいたっては25000円から 18000円へと値下げされることとなった。ただし値下げ理由は円高差益でなく、流通ラインの見直し。だから、この風潮が他のシャンパーニュに及ぶ可能性は、あまり高くない……。
それにしても、不景気の世に歩調を合わせてくれたような価格改定には、優しさすら感じる。以前は強気だったシャンパーニュも最近は売上げが停滞気味との噂も耳にするし、この早い歩み寄りが数年後に吉と出るのかも。
via : WINE21 , Vinorum