LVMH 好調

LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループが2007年度の決算を6日に発表し、ユーロ高にもかかわらず、過去最高の利益となったことを明らかにした。


グループの経常利益は、グループとして初めて20億ユーロを超え、20億2,500万ユーロ(約3,140億円)を記録した。しかしユーロ高などの影響により、前年に対する伸び率はアナリストらの予想を下回る8%にとどまった(06年は対前年30%増と爆発的な伸びを記録した)。一方、営業利益と売上高は、予想を若干上回る結果となった。
営業利益は、対前年12%増で、35億5,500万ユーロ(約5,510億円)、売上高は同8%増の165億ユーロ(約2兆6千億円)となった。すべての部門で売上が二桁増(前年と同じ為替ベース)を記録したが、特に時計
・宝石部門は、営業利益が76%増と大きく伸びた。ワイン・スピリッツ部門は売上が13%増(前年と同じ為替ベース)の32億3千万ユーロ(約5千億円)、営業利益は同10%増の約11億ユーロ(約1,640億円)となっ
た。特にロゼを中心とするシャンパーニュの急増と、コニャックのヘネシーの販売が伸びた。市場では、アメリカとヨーロッパが強いが、中国、ベトナム、ロシアの新興市場も強い伸びを示した。
この結果を受け、ベルナール・アルノー社長は、2008年についても引き続き伸びるという自信を示した。グループの売上の四分の一を占めるアメリカの景気後退については、3ヶ月か半年程度に限られるのであれば、大きな影響はないととの見方を示した。
関連銘柄 : モエ エ シャンドン、クリュッグ、ヴーヴ クリコ ポンサルダン、メルシエ