シャンパーニュ地方のぶどう栽培情報

Champagne:le point sur la campagne viticole 2006(C.I.V.C.)
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年の初めには、重大な水不足に陥っていたが、2、3月は雨が多くなり日差しがほとんどなかった。唯一の救いは、持続した寒さのおかげで発芽が遅れ、春の霜害がなかったことだろう。シャルドネの発芽は4月21日、ピノ・ノワールは25日、そしてムニエは26日だった。1982年から2006年までを平均すると4月15日ということになる。


6月には暑さと日差し、乾いた気候が戻ったことで開花が促進され、満足な衛生状況のもと、美しい初期結実が確認された。1982年から2006年までの満開の時期は平均でシャルドネが6月15日、ピノ・ノワールが17日でムニエが18日である。
はじめのうちとりたてて問題のなかった今年のぶどう栽培だったが、コート・デ・バールとランスの南部と西部は雹と雷雨に見舞われることになった。
7月のはじめに降った雹まじりの雷雨により、サン・ティエリーの山塊からヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌの左岸にかけての一帯の畑が壊滅した。
これは最も被害の大きかった事例で、このほかにも比較的軽い被害が8件ほどある。
合わせて35の村と2,400ヘクタールで被害があり、約600ヘクタール分の収穫が全滅してしまったことに相当する。
ここ数年実施してきた大規模な給水整備と地面を覆う植物の成長によって泥の侵食や流出は免れたが、雷雨によってベト病再発の危険性が高まった。
幸い今回の被害は現時点では限られたものとなっているが、シャンパーニュ地方の人々は、かつてないほどの気候不順を懸念している。
(7月11日付、C.I.V.C.プレスリリース シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)日本事務局より)