クッキーに「シャンパーニュ」の名称使用はNG

パリの裁判所は9日、スイスの製菓会社SASコルニュに対し、クッキーの包装に「シャンパーニュ」の単語を使ってはいけないとする判決を言い渡した。
コルニュはスイスのシャンパーニュという村に本社があり、クッキーの包装には「シャンパーニュのレシピを利用」と書かれている。しかし裁判所は、同社の広告がフランス東部シャンパーニュ地方のシャンパン製造業者の商標権を侵害していると認定した。
判決ではさらに、同社がスイス国内で運営している「www.champagne.ch」というサイトがシャンパンの単語を使っているのも違法だと指摘した。ただし判決が適用されるのはフランス国内のみ。
原告のシャンパン製造業界団体CIVCは今回の判決を歓迎。シャンパンの名称は、過去にもたばこや香水、入浴剤などの製品名に不正利用されてきたと訴えている。
フランスでシャンパンの名称使用が許されるのは、シャンパーニュ地方で作られたシャンパンのみ。スイスのシャンパーニュ村のワイン製造業者は昨年、地元産のワインに村の名前を入れることをめぐる訴訟で敗訴している。
via CNN.co.jp