シャンパーニュで収量削減要求

2009年の年初2ヶ月のシャンパンの売上は大きく落ち込んでおり、この影響を受け、大手メゾン「ヴランケン・ポメリー・モノポール」のポール・フランソワ・ヴランケン社長が、2009年の収量を半減するようC.I.V.Cに要求。生産量を減らし、在庫の調整に入りたい模様。
YOMIURI ONLINEより、以下全文引用


大手メゾン、シャンパーニュで収量削減を要求
 シャンパーニュで収量削減を求める声が、大手生産者「ヴランケン・ポメリー・モノポール」のポール・フランソワ・ヴランケン社長から飛び出した。
 ヴランケン社長は、収量を2007、2008年のほぼ半分のヘクタール当たり7500キロ~9600キロまで減らすよう求めた。シャンパーニュの最大収量は、収穫が始まる前の毎年8月に、天候条件などを考慮してCIVC(シャンパーニュ委員会)が決める。
 シャンパーニュの消費は世界的な不況によって落ち込んでいる。収量削減によって生産量を減らし、セラーで熟成中の在庫の調整ができる。2009年の最初の2ヶ月間で、最大消費国のフランスを含むヨーロッパのシャンパーニュ消費は大きく落ち込んでいる。
 収益性の高いシャンパーニュ地方のブドウはキロ当たり5~6ユーロで販売され、世界で最も高価なブドウとなっている。ブドウ畑の価格も、ボルドーとブルゴーニュの一部を除けば、世界で最も高い値段で取引される。収量の削減は、ブドウ栽培農家にとって、減収を意味するため、農家とブドウを購入するメゾンの間で議論が必要となる。
(2009年4月14日 読売新聞)