2008年のLVMH、BCCの業績はやはり低調

LVMHが発表した2008年の実績によると、08年の売上は、前年に対し4%増加。前年と同じ為替ベースでは7%の増加となった。営業利益は前年に対し2%増、前年と同じ為替ベースでは6%の増加となった。純利益は、前年とほぼ同額。BCCが発表した2008年の売上金額は、前年と同じ為替ベースでは、前年に対し5.1%減となった。
好調をつづけていたシャンパーニュも不況の影響を受けています。
以下、フランス食の広場メールマガジンより一部抜粋


LVMH 08年の純利益は前年とほぼ同じ
LVMH livre un resultat net 2008 stable
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンが5日に発表した2008年度(1~12月)の実績によると、08年の売上は172億ユーロ(約2兆600億円)で、前年に対し4%増加。前年と同じ為替ベースでは7%の増加となった。営業利益は36億2,800万ユーロ(約4,350億円)で前年に対し2%増、前年と同じ為替ベースでは6%の増加となった。純利益は20億2,600万ユーロ(約2,430億円)で、前年とほぼ同額となった。
ワイン・スピリッツ部門の売上金額は、31億2,600万ユーロ(約3,750億円)で、前年に対し3%減。前年と同じ為替ベースでは1%の微増となった。営業利益は、10億6,000万ユーロ(約1,270億円)で、0.2%の増加となった。高級品政策が結果につながったといえる。輸出先により状況が異なるが、欧州向けは前年度に対し増加している一方、アメリカと日本向けは経済不況の影響で減少している。
新興市場である中国、ロシアなどは高い伸び率を示した。08年はスペインのヌマンシア・テルメスとシャンパーニュのモントードンを買収したことが部門の供給力の強化につながった。
(Reuters,2/5;LVMHプレスリリース,2/5)
ボワゼル・シャノワーヌ・シャンパーニュ 2008年売上高
Boizel Chanoine Champagne:Chiffre d’Affaire
ランソン、フィリポナ、ビュルタン、ベルフォンなどの7社のシャンパーニュメゾンを傘下におさめるシャンパーニュのボワゼル・シャノワーヌ・シャンパーニュ(BCC)が10日に発表した2008年度(1~12月)の売上金額は、3億60万ユーロ(約360億円)となり、前年と同じ為替ベースでは、前年に対し5.1%減となった。変動の激しい仲買のCGV部門を除くと、売上は2億8,880万ユーロ(約350億円)で対前年3.5%減(前年と同じ為替ベース)となった。グループ傘下のシャンパーニュメゾン合計で販売した本数は1,980万本で、前年に対し8.3%減。昨年と同様に全体の45%を輸出が占めた。
ポンドに対するユーロ高と数量減の影響はあったものの、08年の実績は、高付加価値戦略などにより、07年の実績に近いレベルとなると見込まれる。なお08年度の決算は3月16日に発表する予定である。
09年は不安定な要素が多いが、BCCはブランド力とこれまでに培われたノウハウを活用し、発展の持続に自信を示している。
(La journee vinicole,2/13;BCCプレスリリース,2/10)
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