Villers-aux-Nœuds / ヴィレ=オー=ヌード
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51500 |
| 面積 : | 6.44 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Reims, Bezannes, Champfleury, Écueil, Chamery, Villers-Allerand, Sermiers, |
「Villers-aux-Nœuds」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Petite Montagne de Reims |
| 格付け | 90% Premier Cru [?] |
| 栽培面積 | 28 ha |
| - Chardonnay | 5.1 ha (18.2%) |
| - Pinot Noir | 14.4 ha (51.4%) |
| - Pinot Meunier | 8.5 ha (30.4%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ヴィレ=オー=ヌードは、モンターニュ・ド・ランスのサブゾーンであるプティット・モンターニュ・ド・ランスに属するプルミエ・クリュの村だ。コミューン総面積は644ヘクタール、人口は172人という小さな集落で、ランス市街から南西へ約10キロメートルの距離に位置する。南にはブザンヌ、東にはエキュイユ、北西にはシャムリー、ヴィレ=アルラン、セルミエといったコミューンが隣接し、プティット・モンターニュ・ド・ランスの丘陵地帯を形成している。ぶどう畑はコミューン南部に集中し、総栽培面積は28ヘクタール。15の生産者がこの地で栽培と醸造を手がける。
テロワール詳細
村の代表的な区画はコミューン北部に位置するル・モン・ブノワ(Le Mont Benoit)だ。ブザンヌとの境界近く、高速道路A4・E17の出口付近に広がるこの斜面は南東向きで、粘土・シルト・石灰岩が複合した土壌構造を持つ。プティット・モンターニュ・ド・ランスはグランド・モンターニュのような急峻な斜面が少なく、斜面の低部に畑が広がる形状のため、日較差が比較的小さく果実がゆっくりと熟す環境にある。粘土とシルトの保水力が乾燥年でも果実に安定した成熟をもたらし、下層の石灰岩がミネラル分を供給することで、フレッシュさと凝縮感の双方を備えたぶどうが育つ。ピノ・ノワールが全体の53%強を占め、ピノ・ムニエが約30%、シャルドネが約18%という構成は、プティット・モンターニュ・ド・ランスの典型的な品種バランスでもある。
主要生産者
この村の名声を担う最重要生産者がエマニュエル・ブロシェ(Emmanuel Brochet)だ。1997年に独立し、RM(レコルタン・マニピュラン)として自ら栽培から醸造までを手がける。ル・モン・ブノワ区画では1962年に植樹された樹齢60年超のピノ・ノワールとシャルドネを2.5ヘクタール管理しており、低収量と細心の醸造哲学によって生み出されるキュヴェはヴィニュロン・アンデパンダン(独立ブドウ栽培者)の旗手として国際的な評価を確立している。ノン・ヴィンテージとヴィンテージの両ラインを展開し、近隣のエキュイユを拠点とする生産者Savart(サヴァール)もこのル・モン・ブノワのピノ・ノワールとシャルドネを使用していることで知られる。
- ソレム(Solemme、RC):6ヘクタールの畑を複数村にわたって管理。ヴィレ=オー=ヌードを含む複合テロワールのキュヴェを手がける。
- ルロワ(Leroy、RC):4ヘクタールを管理し、シャルドネ70%・ピノ・ノワール30%のブレンドによるヴィンテージキュヴェのほか、フュ・ドゥ・シェーヌ(樽熟成)のブラン・ド・ブランを展開する。
- ジェルマン・ブロシェ(Germain-Brochet、RC):エマニュエル・ブロシェと同姓を持つ家族系の生産者で、村の伝統的な栽培を継承している。
歴史・補足
ヴィレ=オー=ヌードは長らく広域ブレンド用のぶどう産地として大手メゾンへの供給を担ってきた村だった。プルミエ・クリュの格付け(エシェル・デ・クリュ90%)を持ちながらも、グランド・モンターニュの名高い村々と比べて注目度は低く、1990年代まで単独での存在感はほとんどなかった。転機となったのが1997年のエマニュエル・ブロシェの独立だ。先代から受け継いだル・モン・ブノワの古木区画に向き合い、ビオロジック的アプローチで栽培を刷新。ヴィニュロン・アンデパンダンの潮流が世界的に高まる2010年代以降、彼のキュヴェが批評家や輸入業者から高い評価を受けるようになったことで、この小さな村の名が世界地図に刻まれることになった。生産者数15という規模は決して大きくないが、ル・モン・ブノワという単一区画が複数の生産者によって共有・参照される希少なテロワールとして、今後もプティット・モンターニュ・ド・ランスの個性を語る上で欠かせない村であり続けるだろう。
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