Verpillières-sur-Ource / ヴェルピリエール=シュル=ウルス

ヴェルピリエール=シュル=ウルスは、シャンパーニュAOC全村の中でウルス川最上流に位置する村です。オートル・クリュ格付けながらピノ・ノワール比率92%超という個性派で、骨太なブラン・ド・ノワールの世界を覗いてみたくなります。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Troyes
郵便番号 : 10360
面積 : 17.93 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Grancey-sur-Ource, Cunfin, Fontette, Essoyes,

「Verpillières-sur-Ource」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Barséquanais
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積75.1 ha
- Chardonnay5 ha (6.7%)
- Pinot Noir69 ha (91.9%)
- Pinot Meunier0.6 ha (0.8%)
- その他0.5 ha (0.7%)

特徴

村の栽培面積の92%以上をピノ・ノワールが占めるため、ヴェルピリエール=シュル=ウルスのシャンパンはブラン・ド・ノワールが基調です。ポートランディアン石灰岩由来の骨格としっかりしたミネラル感に、赤系果実の風味が重なるスタイルが持ち味。Bardiauの単一区画キュヴェ「Besace」はブルゴーニュ樽で全量醸造しラット上で40ヶ月以上熟成させる骨太な一本で、しっかりした料理や肉料理と合わせたい夜にこそ似合う一杯です。

テロワール

ヴェルピリエール=シュル=ウルスのテロワールを語る上で欠かせないのが、シャンパーニュ地方でも最も古い部類に属するポートランディアン石灰岩です。これはシャブリやコート・デ・バール北部に多いキンメリジャン石灰岩よりも古い地層で、村内ではこの「古い石灰岩」がテロワールの根拠として明示的に打ち出されています。ブドウ畑は村の北東に広がり、距離の異なる2つの区画群に分かれて存在し、遠方の区画はフォンテット村の畑と連続しています。標高は185〜346m(平均194m)と起伏に富み、1997年に50haだった栽培面積は2013年時点で75haを超えるまで拡大しました。この古い石灰岩質は、骨格としっかりしたミネラル感をシャンパンに与える土台となっています。

詳細

ヴェルピリエール=シュル=ウルスは、コート・デ・バール地区のバルセカネに属する村で、バル=シュル=セーヌの南東約20kmに位置する。セーヌ川の支流であるウルス川の右岸(北側)に立地し、シャンパーニュAOC圏内の全村の中で最もウルス川の上流にあたる、オーブ県最南端付近の村である。南はコート・ドール県のGrancey-sur-Ourceと接し、ここで県境が走っている。シャンパーニュ圏内では西・北にエソイエ、北東にフォンテット、東にキュンファンが隣接する。コミューン面積は1,793ha、人口は2022年時点で109人と小規模で、住民はDaglins(男性)・Daglines(女性)と呼ばれる。

このテロワールを特徴づける最大の要素は、シャンパーニュ地方でも最古級とされるポートランディアン石灰岩である。村内の生産者もこの「古い石灰岩」を明示的にテロワールの根拠として打ち出している。ブドウ畑は村の北東に集中し、距離の異なる2つのブロックに分かれて存在する。遠方のブロックはフォンテット村の畑と地続きになっている。1997年時点で50haだった栽培面積は、その後四半世紀ほどで75haを超えるまで拡大しており、近年になって畑が広がってきた村であることがうかがえる。

村を代表する生産者の一つがミヨ(RM)である。ウルス渓谷に位置し、ロラン&マルセル・ミロ夫妻が1990年に創業した家族経営で、現在は6代目にあたる長女ティフェーヌも2015年から参加している。12.5haの畑を家族で栽培し、2016年にはリュート・レゾネの一環としてHVE(高環境価値)認証を取得した。キュヴェ「Odyssée de Marcelle」は100%ピノ・ノワールをソレラ45%・リザーブ45%・樽熟10%でブレンドした一本で、テロワールの凝縮感を反映した造りとなっている。

もう一つの主要生産者がバルディオ(RM)である。ジャン=リュック・バルドーとヴェロニク・ドゥソーが率いる5代目の家族経営で、2015年からは息子のジェレミー・バルドーが自社醸造を担う。畑は2.6haとごく小規模ながら、VDC(Viticulture Durable en Champagne)の認証を取得している。代表キュヴェ「Besace」はポートランディアン石灰岩上の単一区画から生まれる100%ピノ・ノワールで、ブルゴーニュ樽で全量醸造しラット上で最低40ヶ月熟成させる骨太な造りが特徴である。

村の歴史を振り返ると、20世紀初頭の絵葉書には鉄道駅の写真が残されており、かつては交通の要所であったことがうかがえる。ウルス川を挟むこの一帯は古くから「ウルス渓谷」と呼ばれ、シャンパーニュ産地の一角として認知されてきた。ランスやエペルネを中心とする伝統的な産地とは異なる歴史的経緯を歩んできたコート・デ・バールの中でも、この村は最古級の石灰岩という地質的個性によって独自の存在感を保っている。

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「Verpillières-sur-Ource」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報