Fontette / フォンテット

フォンテットはコート・デ・バールの中でも際立って冷涼なクリュとして知られ、バルセカネエリアの粘土石灰岩テロワールから生まれるピノ・ノワールは、豊かな赤系果実の風味に生き生きとした酸が溶け込んだ軽やかなスタイルが特徴です。オートル・クリュ格付けながら、パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴが「驚くほどの軽やかさ」を求めてこの村のブドウを選んだほど、その個性は際立っています。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Troyes
郵便番号 : 10360
面積 : 19.36 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Cunfin, Villars-en-Azois, Saint-Usage, Verpillières-sur-Ource, Noé-les-Mallets, Essoyes,

「Fontette」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Barséquanais
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積177.5 ha
- Chardonnay17.7 ha (10%)
- Pinot Noir155.1 ha (87.4%)
- Pinot Meunier1.5 ha (0.8%)
- その他3.2 ha (1.8%)

特徴

フォンテットのシャンパンはピノ・ノワール主体でありながら、コート・デ・バールらしいふくよかな果実感の中に、この村特有の冷涼さが生む軽やかさと爽快な酸が同居しているのが最大の個性です。赤系果実やスパイスの豊かなアロマを持ちながら、飲み口は重くなりすぎず、ストラクチャーよりも軽快さが印象に残ります。 パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴ、エミリアン・ブティラはこの村のピノ・ノワールを「驚くほどの軽やかさと爽快な繊細さ」の源として自身の初キュヴェに採用。赤ワインに合わせるより、鮮度を活かした軽めの食事や食前酒として、ピノ・ノワールの先入観を覆したい飲み手にこそ試してほしいスタイルです。

テロワール

フォンテットのブドウ畑はコート・デ・バールのバルセカネエリア南東部に位置し、ロワーズ川水系の流域にある緩やかな斜面と低い尾根上に展開しています。隣村エソイエの畑の延長として広がるこの一帯の土壌は、キンメリジャン紀の粘土石灰岩(argilo-calcaire kimméridgien)が主体。シャブリと同じ地層を共有するこの土壌は、シャンパーニュの他産地に多い白亜質(クレタ)とは根本的に異なり、粘土分が多く保水性が高い点が大きな特徴です。 気候面では、年平均気温9.9℃、年間降水量888mm(1971〜2000年平均)で、秋冬には霧が頻発する冷涼な環境。コート・デ・バール全体でもとりわけ冷涼なクリュと評されることがあり、同地区の他の村と比べて温暖さよりも冷涼さが際立ちます。この冷涼さが、粘土石灰岩の保水性と相まって、ブドウに豊かな果実味と同時に鮮やかな酸をもたらします。総栽培面積177.5 haのうち88%超をピノ・ノワールが占め、わずかなシャルドネとピノ・ムニエが続く品種構成も、このテロワールの個性を反映しています。

詳細

場所・地理

フォンテットはオーブ県南東部、コート・デ・バールの中核エリアであるバルセカネに属するコミューンです。トロワ郡に属し、パリから南東約180kmに位置します。コミューン面積は19.36 km²、人口は178人(2023年)と小規模な農村です。ブドウ畑はコミューンの西側に集中しており、隣村エソイエのブドウ畑の延長として続く斜面と低い尾根上に展開しています。周辺には北にサン=ユザージュ、北西にノエ=レ=マレ、南西にヴェルピリエール=シュル=ウルス、南東にキュンファンの各村が隣接しています。

テロワール

バルセカネエリアの土壌の根幹をなすのはキンメリジャン紀の粘土石灰岩(argilo-calcaire kimméridgien)で、同じ地層を持つシャブリとも地質的なつながりを持ちます。シャンパーニュの他産地に多い白亜質土壌(クレタ)とは異なり、粘土分が多く保水性が高いため、乾燥した年でもブドウが安定して水分を得られる環境です。気候はケッペン分類Cfb(温暖・冷夏・湿潤型)に属し、年平均気温9.9℃、年間降水量888mm。コート・デ・バールの中でも「比較的冷涼なクリュ」として知られ、秋冬には霧が頻発します。この冷涼さが粘土石灰岩の保水性と合わさることで、ピノ・ノワールに豊かな果実感と鮮やかな酸の両方をもたらしています。

主要生産者

シャルル・コランは1952年設立のフォンテット協同組合(Coopérative de Fontette)を母体とするブランドです。組合員140名以上、ブドウ畑約330 haを擁する大規模な共同体で、ピノ・ノワールが92%を占めます。組合はムストおよびベースワインを大手メゾンに供給する一方、1993年より組合創業者の名を冠したCharles Collinブランドとして自社商品を展開、年産約10万本を数えます。ノン・ヴィンテージのシリーズはピノ・ノワール主体、「キュヴェ・シャルル」シリーズはシャルドネ主体で構成され、「ラ・ベル・ガブリエル」はシャルドネ80%・ピノ・ノワール20%の樽熟成キュヴェとして展開しています。

クリスチャン・セネは自社畑約30 haを持つネゴシアン(NM)で、年産約50万本の規模を誇ります。ブリュット・ミレジメ(シャルドネ75%・ピノ・ノワール25%)、ブリュット・ミレジメ・グランド・レゼルヴ(ピノ・ノワール75%・シャルドネ25%)、ヴィンテージ・ロゼなどを展開し、コトー・シャンプノワの赤ワインも生産しています。

歴史

フォンテットの歴史はガロ・ロマン期にさかのぼる可能性が高く、エソイエとバル・シュル・オーブを結ぶ古道(シュマン・ロレーヌ)やラングル方面からの街道が交差するこの地には、泉が湧く地形的優位から初期ローマ期の集落が形成されたとされています。実際、ユー・ド・シャルムの小字地ではモザイクの破片と石棺が発見されています。フランス革命期(1789年)にはシャロン総督区・バル・シュル・オーブ徴税区・ショーモン法廷区に属していました。 ブドウ畑面積はフィロキセラ禍前の1882年に140 ha、1997年に153 ha、2013年時点で177.4 haと、フィロキセラ後に面積を回復・拡大した稀なケースのひとつです。フランス革命期に500〜600人を数えた人口は20世紀にかけて大幅に減少し、現在は178人(2023年)にとどまっていますが、ブドウ栽培の規模は着実に拡大を続けています。

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「Fontette」を拠点とするシャンパン銘柄

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