Serzy-et-Prin / セルジー=エ=プラン

セルジー=エ=プランは、ヴァレ・ド・ラルドルを代表するピノ・ムニエの里。栽培面積の約8割をムニエが占め、モンターニュ・ド・ランス北西部のアルドル川沿いに広がる。格付けはオートル・クリュ(エシェル・デ・クリュ86%)で、シャルドネ主体のブラン・ド・ブランも少量手がけられている。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51170
面積 : 7.36 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Hourges, Lagery, Lhéry, Crugny, Brouillet, Faverolles-et-Coëmy, Savigny-sur-Ardres,

「Serzy-et-Prin」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け86% Autre Cru [?]
栽培面積75.9 ha
- Chardonnay6.6 ha (8.7%)
- Pinot Noir9.6 ha (12.6%)
- Pinot Meunier59.7 ha (78.7%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培面積の約79%をピノ・ムニエが占めるセルジー=エ=プランのシャンパンは、アルドル渓谷らしいやわらかな果実感と丸みを帯びた口当たりが特徴だ。粘土質土壌が水分を保ちムニエの熟度を安定させるため、果実のふくよかさが際立つ。少量ながらL. & K. Hubianのように高比率のシャルドネを使ったブラン・ド・ブランを手がける生産者も存在し、同じ村でも対照的なスタイルが楽しめる。果実主体のやわらかさを活かしたムニエ系シャンパンは、アペリティフや軽めの魚料理との相性が良く、ムニエ本来の魅力を純粋に味わいたい人に向いている。

テロワール

セルジー=エ=プランのブドウ畑は、コミューン内に3つの区画を持つ。サヴィニー=シュル=アルドルとの境に沿う村北〜東の帯状区画、コミューン北部の独立した南向き斜面、そして南端でブルイエ川沿いに4コミューンにまたがる帯状区画だ。標高は77〜201メートルの間で変化し、主要区画の多くは南〜南西向きの緩やかな傾斜地に分布する。 土壌はカルシウム質粘土(argilo-calcaire)が主体で、一部に砂質土壌も混じる。隣接するファヴロル=エ=コエミーやクリュニーと同じくモンターニュ・ド・ランス北西部のなだらかな丘陵に属するが、アルドル川渓谷の低地に近い立地のぶん、粘土の比重が高く保水性が強い傾向にある。年平均気温は10.7℃、年間降水量734mmで北東パリ盆地型の冷涼な気候条件のもと、この保水性の高い粘土壌がムニエの丸みとやわらかい果実味をもたらしている。

詳細

セルジー=エ=プランは、マルヌ県グラン・エスト地域圏に属するコミューンで、モンターニュ・ド・ランス北西部のヴァレ・ド・ラルドルに位置する。ランスから南西へ約24km、フィスムから南東へ約10kmの地点にあり、コミューン内はアルドル川渓谷とバリゼ川渓谷に挟まれた丘陵地帯で構成される。総面積は736ヘクタール、標高は77〜201メートルの間で変化する。村の中心部(セルジー)は両渓谷の間の斜面に位置し、南部のプランの集落はアルドル川に沿って広がる。周辺にはウルジュ、ラジュリー、レリー、クリュニー、ブルイエなどのコミューンが隣接し、いずれも同じヴァレ・ド・ラルドル圏のオートル・クリュ村が連なる。

畑はコミューン内に3か所に分かれて分布する。サヴィニー=シュル=アルドルとの境に広がる北〜東の帯状区画、コミューン北部の南向き独立斜面、そして南端でブルイエ川(リュソー・ド・ブルイエ)沿いに4コミューンにまたがる帯状区画だ。土壌はカルシウム質粘土が主体で砂質成分も一部に混じり、保水性の高い粘土がピノ・ムニエの安定した果実熟度を支えている。総栽培面積75.90haのうち、ピノ・ムニエが59.70ha(約79%)を占め、ピノ・ノワールが9.60ha、シャルドネが6.60haと続く。

主要生産者の中で最も規模が大きく知られているのが、Alain Baillyだ。セルジー=エ=プランとサヴィニー=シュル=アルドルを中心に8ha以上、プルミエ・クリュのサシーとヴィル=ドマンジュにも3.5haを加えた合計約12haの畑を管理するレコルタン・マニピュラン(RM)。1940年に「Bailly Frères」として創業し、アラン・バイイが1962年にセルジーに拠点を設けた。持続可能農法を実践し、セルジーのピノ・ムニエを使った「Cuvée Fleur de Vigne」と、サシーのシャルドネを小樽熟成した「Cuvée Exception」が代表キュヴェとして知られる。

  • V.ドラガルド(RM)— ヴィニュロン・アンデパンダン加盟。5コミューンに合計8haを持ち、ピノ・ムニエ78%・ピノ・ノワール13.5%・シャルドネ8.5%の品種構成。南東向きのカルシウム質粘土から産するムニエ主体のシャンパンを2000年より生産開始。旧名はYves Delozanne。
  • L.エ・K.ユビアン — アルドル渓谷の生産者のなかで異色の存在で、ムニエ優勢地帯にあってシャルドネの比率を高めたキュヴェとブラン・ド・ブランを手がける。地区の品種多様性を体現した希少なスタイルだ。

村内にはCoopérative La Vigneronneと呼ばれる協同組合も拠点を置く。184名のメンバーが合計185haの畑を保有し、ヴァレ・ド・ラルドル・マッシフ・ド・サン・ティエリー・モンターニュ・ド・ランス・マルヌ渓谷にまたがる25コミューンに分散する大規模組織だ。1957年に正式設立、1965年に本格稼働を開始し、1999年に新施設を建設。ニコラ・フィアット(Centre Vinicole Champagne-Nicolas Feuillatte)傘下の82組合のひとつでもあり、メンバーのうち40名がRC名義で独自にシャンパンを販売している。

村の歴史は古く、セルジー(Serzy)は1145年に「Serzeium」として文献に初登場する。南部の集落プラン(Prin)は1164年に「Perren」として記録され、古高ドイツ語で「石」を意味するこの名が示すように、かつては城と礼拝堂を持つ独立した集落だった。2つの集落は1790年に合併してセルジー=エ=プランとなった。1899年の発掘調査では新石器時代からの定住の痕跡も確認されており、この地が長く人の営みを支えてきたことがわかる。村内には12世紀のノートルダム教会、17世紀のプランの城、そして水車小屋が残り、歴史の層を今に伝えている。

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「Serzy-et-Prin」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報